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02.01.03:00

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  • 02/01/03:00

03.02.22:40

好き、って言って

       paris1.jpg好き、とはなかなか言ってもらえない。
今までのことを思い出してみても、誰かから「好きです」と告白されたことは数えるほどしかない。

高校一年になりたての頃、他のクラスの女の子が「うちのクラスの〇〇クン、知ってるでしょ?手紙もらってきた」と私に渡してくれたが、私はその〇〇クンを見たことも名前を聞いたこともなかったので、そんな人知らない、と伝えたら、しばらくするとその〇〇クンは別のクラスの女の子と付き合いはじめたらしいことを、周りの友人たちが事細かに私に報告した。

二年生で男女混合クラスになった。
休み時間が終わると、机に落書きがあった。
『男一匹硬派とは ひとりの女を愛すること
女一匹硬派とは ひとりの男を愛すること』

すぐ後ろの席のごっつい柔道部のI君が、俺が書いた、と言ってきた。
彼は私の耳たぶにほくろがあるとか、今朝は朝シャンしてきたな、とかそういうことをやたらと話しかけてくる子で、適当にあしらっていたけれど、成績も似たりよったりで三年のクラスも同じだったから、補習を一緒に受ける羽目になったりで、男女として付き合うよりも良い友人関係になった。
高校生最後の私の誕生日には、自分で作った、というジェームス・ディーンのパズルをプレゼントしてくれ、今でも大切に持っている。

東京にいたころ、完璧に友だちだと思っていた人から好きです、と言われた。
今のところ、私に直接好きだと言葉で告げてきたのはその人だけ。

去年は久しぶりにラブレターをもらった。
私が平日、いつも通っていたお店のレジにいた人で、まっすぐで誠実な文面には切ない気持ちになったがそこまで。
何通かもらった文章を読んでいると、文章を書く、ということについて彼と話してみたい、という誘惑にかられたけれど、そんなのダメだ、と思っていたら行く機会を失い、自然に行かなくてすむようになった。

paris.jpgきっとお世辞だろうが、「素敵です」とはよく言われる。
実は小躍りするほど嬉しいのだが
そう言われる度にいつも「て」が余計だな、と思う。

『PARIS』という映画を観ていたら、登場する人たちが皆、まるで世の中「愛」と「恋」だけかのように笑いあって、キスして、悲しんで、見つめて、いた。

フランスは行きたい国リストにもちろん入っている。




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02.01.22:42

こっちがいいが

昨日、今日はとても良いお天気。
その前に高千穂行った日にゃーえらい雨降りだったのに。

takachoho9.jpgあの日は帰りに『日之影温泉駅』という、以前はTRたかちほ鉄道の駅だったお風呂屋さんに行ってきた。
なるべく行った先ではお風呂に入るようにしている。
別に意味はなく、気持ちが良いからそうしている。

お風呂屋さん、と表現したのは、源泉の温度が30度に満たず、沸かして使っているらしいから。
入浴料500円。
タオル210円。
計710円やる気のなさそうなオジサンに支払って、期待せずにバスタオルがあるか尋ねた。
「上(お風呂場)に聞いてみて。貸せるのがあると思うから」
やった!聞いてみるもんだ。

階段を上がると、土足禁止と書かれたすのこがあり、そこで靴を脱ぐようになっていた。
ちょっとした休憩所があり、長机の側でお風呂上りのおじさん、おばさんが外を眺めている。
お風呂場入り口には軽食の調理場がみえた。
そこのおばさんに、ここでバスタオルを貸してくれると下で聞いた、と言うと、頭をひねりながら用具室をのぞきに行った。
そこから花柄のバスタオルを出してきて、「これを使ってください」と渡してくれた。

更衣室で裸になっていると、さっきのおばさんがやってきて、ピンクのバスタオルを差し出し、「こっちの方がいいが」と言う。
さっきのバスタオルもちゃんと洗ってあるようだったが、ピンクのはもっとふかふかしていた。

takachiho10.jpg素朴な疑問はまあ考えないようにして、シャンプーだけでリンスがなくても、外風呂がえらいぬるくても、いいや、ここはお風呂屋さんだから・・・と『日之影温泉駅』などというちょっと郷愁を誘うようなネーミングは置いといて、とても良い気分だった。
外はあいかわらず小雨が降って、日之影の町は暗く、寒かったし、お土産売り場の蛍光灯は青く、建物はなんとも寂れていたけれど、私の中には温かい気持ちが満ちていた。

昼間なら青雲橋が真上に見えるそう。
夜だったから何も見えなかった・・・・・


01.24.21:24

鉄の馬にまたがって

kawasaki250tr.jpg私の運転する車を一台のバイクが追い越していった。
Kawasaki250TR
ナンバープレートは少し上向き。
彼の真っ白い鳶ズボンが風にぱたぱた・・・となびいている。
顔の半分はネックウォーマーで隠し、分厚いパーカーの上から羽織っているジャンバーの袖も風にぱたぱたなびいている。
あのぱたぱた・・・には萌える。
わざと周りに悪態ついていたころを思い出す。

期限付きの自由。
小さな箱庭の中で、自分だけは何もかもから解放されているような、ひととき、この鉄の馬の背で彼は王様になる。

悪態をつかず、威嚇するような音をたてず、ただこんな風にバイクを駆って走る彼らの姿を見るのは好きだ。
彼のように風に吹かれて、一時の自由を、私も感じたい。

kawasaki.jpgしかし・・・
私の前をとても行儀よく運転していた「ザ・ヤンキー」な彼が入って行った先は警察署・・・・
お疲れ様です。。。。。



01.17.00:03

友だち以上恋人未満

高校からの友人・光早子、この人は私にとって「友だち以上、恋人未満」。
世の中で彼女ほど私に辛辣な言葉を投げかけ、私も応戦し、ケンカをしては許しあい、側にいた他人はいない。

andouyuko.jpg彼女との付き合いは高校1年のとき、同じクラスで出席番号が私のふたつ前だった。
色が白くて髪の毛がとても綺麗で、女の子らしい見かけが可愛くて、女子だけのクラスではアイドルのような存在になった。
高校に入って初めての中間テストで学年2位になった、ということも人気を高めた一因だったが、いつでもなんとなくボンヤリしているようで、おとなしいけれど話をするとよく笑い、ボケてくれるけどしっかりしている、という男の子にも女の子にも嫌われる要素のない子だった。
それでも私は共通点もなく、彼女のクラスでの一番の仲良しが映画好きだったので、彼女の仲良しとは仲良くなった。

そんな優等生タイプと私が仲良しになった理由は、案外ドラマティックだ。
2年生でも彼女と同じクラスになったが、共通点もなく、あいかわらず近いのは出席番号だけ。
目が合えばニッコリするぐらいの付き合いのまま修学旅行に行った。
東京の自由行動の日、表参道の露天の古着屋で光早子ともうひとりが困っている風だった。
私の連れが理由を尋ねると、光早子がスカートを買いたいけれど、彼女の校章と学年章を安くする交換条件に欲しいと言われたらしい。
あげられないから服は諦める、と応えたが、しつこく食い下がられてそこから離れられなくなったようだ。
店主に「私のじゃダメ?」と聞くと、大喜びして放してくれた、握手までして。

彼女は私にお礼をして、校章と学年章は買って返すから、と言うので、それじゃあ最初からあの男にあげても同じじゃん!と答えると、
「この校章、お姉ちゃんが好きな人からもらったヤツだからなくしたらダメだって言われてて」。
私が男の子だったらそのひと言で恋に落ちるに違いない。
なにはともあれ、それから彼女と私は仲良くなった。

彼女が23歳で結婚して東京へ行ってしまうまで、私がその間に東京に住んでいても手紙を書いたり、行き来したりして6年間を一緒に過ごしてきた。
思い出すと、それはそれは濃い時間を過ごしてきた。
学生時代に彼女が周りに見せていた顔は「そのほうが楽に生きられる」。
こんなヤツと何で一緒にいるんだろう!と何度思ったことか。
それでも大切だったから一緒にいたんだろう。

その彼女が離婚して帰ってきて、ずっと連絡取り合っていなかったが一昨年の末からまた会うようになった。
実家で痴呆のある母親と、父親と住んでいる。
こうなったのは今までの報いだと、似合わないことを相変わらず言う。
違う、あんたの不妊治療中に女と遊んでたのはあいつだよ。

それだけじゃないよ、どっかで私はたくさん人を傷つけてきたんだよ、あんたも言ってた。

もういいよ、大丈夫。
今はまたこうして会えるようになった。
いつかあんたが幸せだなぁ、って思えるようになってほしい。
それまでまた側にいる、ケンカ抜きで。
もう彼女とケンカする気力も理由もない。