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  • 02/12/08:51

12.23.09:48

みさきめぐり

昨日は高原詣で。
霞神社→狭野神社→霧島東神社のいつものコース。
今週は高千穂以外の県内地域に行く機会があったので、そのつど土地の神さまに年末のご挨拶をしている。

火曜日は串間方面。
串間に行けばダグリ岬に行かないわけにはいかない。

まっすぐに目指しながら、道路のわきにある色んな看板をながめる。
串間は美味しいサツマイモの産地だから、イモのオブジェに
「わたしを畑でつかまえて」
と書いてある。
古いラブホテルがある。
名前は「えにし」、こてこてだ。
「郷土の英雄・谷口浩美」という看板がある。
志布志大黒ホテルには、やたらと威勢の良い旗がたくさんたっている。
そこは美しい海岸線だといつも思う。
遠くに観覧車が見える。
不思議な光景でもある。
道路沿いでつぶれて廃墟になっているドライブインさえなければ、弟は死ぬことを考えなおしただろうか?

死のうと思って大きな練炭を車に乗せて、私は運転をしたことがない。
サツマイモのオブジェを見ても、笑えるラブホの看板も、いつまでも掲げられた谷口浩美の名前も、大黒の旗を見ても、弟は笑えなかったのだろうか?
あの道を行くたび弟を抱きしめたくなる。
冷たい姉で悪かったとわびる。
禊ぎだろうか、懺悔だろうか、ひとりで何度か訪れるダグリ岬では、弟が最後にみたものが車の天井やシートや自分のてのひらなのか、それとも春の海だったのか、できれば美しいものであってほしいといつも願う。


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12.21.09:59

あなたとみた青

「そらっち、車に水、掛けてくれる?」
ee847eb0.jpeg庭で水撒きをしていた九歳の姪にそうお願いすると、口うるさい伯母さんから頼まれてしまった緊張からか、彼女は一瞬大きな瞳をもっと大きくして私を見た。
ハンドルのついたホースから溢れる細かい水のシャワーは、姪の小さな手でも太陽に透かせば綺麗な虹を作っていた。
 
ここのところ洗車ができず汚れ放題になっていた私の車だったので、ついでにと何気なく姪に洗車の手伝いを頼んだが、そういえばこうしてふたりで何かをするのは初めてだと気付いた。
姪が水を掛けて私が拭く。
それだけを黙々と続けて、車はピカピカになった。
赤い車に青空がうつった。

親の事情で姪は宮崎を離れ、4月からは熊本に住むことになる。
行ってしまえば二度と会えないことを私は知っている。
もっと一緒の時間を過すんだったと、鼻の奥がツンとした。
「無料洗車できれいになったね」姪が私に耳打ちした。

そうだね、綺麗になったね。ありがとう。
もっと早くやっておけば良かったよ。
見てほら、空がうつってる。
蒼来っちの青い空。
もし覚えていてくれるなら、一緒に車を洗ったこと、
そしてパパが付けた名前の青い空を、どうか忘れないでいて。
元気でいてね。空を見るたび、あなたを思い出すから。


今年5月のボツ原稿。
整理してたら出てきた。

12.19.22:47

三味線に憧れている

昨日から音楽三昧。
昼間は娘たちのアンサンブルコンテストに向けてのホール練習に付き合った。
これを練習している。
格好良い。

ティンパニ・タム・スネア・マリンバ・シロホン・ヴィヴラフォンの五重奏。
娘はスネアとシンバルとヴィヴラフォンをやる。
小学生5人組だが、そんじょそこらの中学生にだって負けないぜ。
今日は中学生のアンサンブルコンテスト地区予選会があったが、あの場にいたって全然大丈夫だと思った。

昨日は夜も吹奏楽。
都城商業高校の定期演奏会。
吹奏楽~といった音。
生真面目であまり遊びのない音だったが、上手だった。
なんといっても高校生たちの熱意が愛おしく感じられる、温かい演奏会だった。
帰りに練習室でへるめっとさんの都城市民吹奏楽団が練習しているところに遭遇。
えらく楽しそうなへるめっとさんに嬉しくなった。
今日の昼間に定期演奏会だったが、時間的に行けず申し訳なかった。

で、今日は先述したようにお昼前からアンサンブルコンテスト中学校の部。
娘らを連れて大淀中はじめ、パーカッション部門の演奏を聴きに行った。
ひとりひとりの技術もさることながら、アンサンブルなので互いの空気を読み、
音が違和感なく流れていくことが大切だ。
大淀中、出場したパーカッション・金管、共に県大会出場が決定した。
おめでとう!

そして津軽三味線の村上三弦道さんの公演。
超満員の会場には、着物の女性たちやツアーバスに乗ってきた団体、飲み屋のマスター、ママ風、バリバリのヤクザ風、バラエティに富んでいた。
凛とした孤高の雰囲気と、俗っぽい部分を持っていることが三味線の色気になってるんだなぁと感じた。
芸能とはそんなことだと思う。
私の前にいた客の服についたタバコの臭いと、隣に話しかけるたびに臭ってくる酒の臭いを感じながら微笑ましく思った。
そして、あの酒臭い息の女性のことも、家元はきっと大切にされているのだろうことも。

綺麗だった。

12.14.10:07

ノルウェイの森~映画~

noru1.jpg1987フォーラムにのせたものに補足。
観たときにはう~ん・・・と感じていたが、時間がたつにつれ考えるにつれ、あれでいいかなという気持ちになってきた。
原作のファンにしてみたら不十分極まりない作品だと思うが。
一番の敗因は菊池凛子。

以下フォーラムから抜粋しつつ変えつつ。。。有名なお話なので最後にもふれます。

原作を読んでなければわからず、しかし原作を読んでいる人にはもの足りず。
「村上春樹」というイメージと、原作の雰囲気に囚われてる感があり、少しがっかりする部分がありました。
がっかりの一番は糸井重里や、細野晴臣、高橋幸宏なんかが脇役で登場したところ。
教育テレビの土曜日深夜あたりに出てきそうな人たちを出す必要ない。
個人的にはそういうの大嫌い。

それと菊池凛子・・・・・この人の魅力って何?さっっっぱりわからん。精神に異常をきたす感じに見えるから?なんーかもう、汚らしーーーーい。想像はしてましたが、この人じゃないでしょう。。。

青春映画として観たら悪くはないと思います。
60年代を生きた学生の話として、雰囲気は良かった。
18歳から21歳ぐらいといえば、人生の中でも一番といっていいほど深く愛や人としての生き方を考え感じる時だと思います。
そんな主人公や彼の周りの男女の話。
雰囲気は軟派なのに男くさい話です。
いいと思います。

もったいないのは人物像やエピソードの描き方が不十分で、これだけみたら意味不明になっているところが多いこと。
ワタナベ君と直子の最後のシーンなんか、直子の悲しみや虚しさがあれでは分からないでしょうー、多分。
彼女が涙をこぼす場面よりも、その直前の行為が大切なのに、二人を遠くから映してその後荒涼とした雪山や雪景色・・・にしたのは演出の逃げだと思います!
残念だー!

ワタナベ君の気持ちは直子にはなく、彼は緑に惹かれていて、そのことを直子は気付いています。
愛というよりも責任?言いすぎかもしれませんが、そんな気持ちが直子に対してはあり、キズキを失ってまた不感症であるという自身の負い目のようなものにも傷ついている直子に、何とか向き合おうとしているワタナベ君にまた傷ついている直子なのです。
別れを意識してワタナベ君にフェラチオをする直子の悲しみや虚しさはどれほどか。。。。
そのあたり、あの映像からわかるかなぁ・・・・

そんな演出の逃げや不十分さのせいで、ハツミさん?それに緑って子は?リツコさんっていったい?ラストのワタナベ君のつぶやきは何?みたいなことになると思われ・・・・
最後のワタナベ君のつぶやきなんか、すごく良いと思うのです。
midori.jpg自分が真剣に向き合おうとしていた存在を失い、傷ついたもの同士が慰め合い、なんとかして立ち上がろうとする。
青春まっただ中で傷つき悩みそして生き直そうとしている若者の物語としては、緑に一緒にいると言いながら、自分の心の居場所がわからない・・・とつぶやく言葉はとてもよくわかります。

しかし、映画だけではわかりません、たぶん・・・・・・残念ながら。
ハツミさんが、ホントはつれない永沢君に文句を言いたいのに言えず、ワタナベ君に怒りをぶつけるシーンと、その後のタクシーのシーンはわかりやすかった。

緑・ハツミ・レイコ、直子以外の女性登場人物を演じた女優たちは素敵でした。
3人とも素敵だった。
緑は可愛い~。
hatsumi.jpgイメージとしては彼女が直子でしょう。
ハツミさんも魅力的だったし、レイコさんもいい♪
直子が菊池凛子じゃなければこの作品はまあ合格で・・・と言って良かったかもしれません。
ダラダラした流れでも私が眠くならなかったのは、ワタナベ君が友人にとても似ていたから。




12.08.09:03

たしかにあの夜だけは

クリスマスソング唄うように 今日だけ愛してよ
暦かわれば 他人にもどる
クリスマスソング唄うように 今だけ愛してよ
雪にうかれる街のように

ひと晩の雪に騙されたように
街は突然に優しくなる
急に慈悲深くなった人々と
そして変わらずにすげないひと

クリスマスを理由に
雪を理由に
いえない思いを おとぎばなし

クリスマスソング唄うように 今日だけ愛してよ
暦変われば他人にもどる
クリスマスソング唄うように 今だけ愛してよ
雪にうかれる街のように
「クリスマスソング唄うように ~中島みゆき」

miyuki3.jpg










と、みゆきさんも歌っているように、クリスマスイブは何故かぽわんぽわんしている。
右翼で神道の私も、娘や大好きな人にプレゼントを準備する。
素敵な贈り物をしたいと思っている。

何年か前、クリスマスの時期にひどく落ち込んで、もう生きてなくていいかー、と毎日思っていた。
イブの夜、サンダル履きの大学教授がこの曲を日記にupしていた。
幸せな人にも、不幸せな人にも、今まさに死んでしまいたいと思っているようなどんな人にも今夜は優しく、メリークリスマスと言いたい。
そんな感じのコメント付きで。
誰にあてたものでもなく、彼がただ、そう思ったのだろう。
シンプルですてきな言葉だった。

誰かのブログのようなものに救われたのは、それが最初で今のところは最後である。

どんな人たちにも優しく。
たったひと晩だから良いんだと思う。
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