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02.25.21:01 [PR] |
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07.04.18:49 愛しいひとに出会う夢 |
赤ちゃんを抱っこした若い母親が、横断歩道を渡って行った。
その子はすごくご機嫌で、手足をばたばたさせて、すごい笑顔で笑ってた。
母親は無表情だったけれど、あの子の姿を見ただけで、彼女があの子をどれほど愛して慈しんでいるのかがわかる。
あー、あの子みたいなの、幸せなからだ、って言うんだよ。
愛されてる、と実感できると、きっと誰もが幸せな気持ちになる。
では逆は?
愛していると実感すると?
答えは同じ。
幸せになる。
名前を呼ぶ。
大好きだよ、と口に出す。
怒った顔では言えない。
私は笑ってる。
独り言でも笑ってる。
私のからだの中にある、大好きな人も笑ってる。
いい顔して笑ってる。
泣きたいくらい、幸せになる。
幸せなからだ。
切なくても、あの人を知らなかった頃よりまし。
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07.02.17:57 可愛いぞう |
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07.01.15:52 愛を読むひと ~映画~ |
この作品は全体を通して、とても気持ちの良い印象。
展開やセリフに奇をてらう部分がなく、すんなりと納得できる、という意味で。
前半はハンナとマイケルの出会いと別れ。
女ひとり暮らしの部屋に、自分に気があるピチピチの男の子が裸でいたら、そりゃこっちも裸で迎えますね。
その部分だけは「おお♪いきなりきたか」と思った。
不思議といやらしさを感じないセックスシーンだった。
彼女の少年に対する「この一度は最後の一度」そんな、未来を諦めながら関係を続けている切実さだけを感じていた。
自分以外に興味を示し始めている彼を感じ取り、がしがし彼の体を洗ってやって、いつものように最後の一度のセックスをして、彼を抱きながら「皆のところに行け」というシーン。
あの真摯で綺麗な流れといったら・・・・
後半のハンナにも共通している気持ちは「潔さ」。
自分が元ナチSSとして行った行為に対しての潔さ。
傷つけた相手に対しての潔さ。
そして、自らの「恥」に対しての潔さ。
「the」に泣かされたのは初めて・・・
良いことであれ、社会的に抹殺されるべき忌まわしいことであれ。
起こしてしまったことに対する贖罪は、その後の生き方、考え方に現れる。
少なくともハンナは、苦しみながら、少年を愛しながら、自分を律して生きてきたのだと思う。
罪のつぐないも、行為への思いも、本人でしか選択できない、語ることもできない。
それでも正義や道理を言いたがる社会は、そこに何か言葉や意味を求めたがる。
愚かなことだ。
ハンナはドイツ女の誇りを持って寡黙に語り、ユダヤ人少女だったレディは、ユダヤ人らしく雄弁に語った自らの思い。
ひとつの大きな出来事に対するふたりの女性の姿勢は、いつまでも甘いままの少年を少しは大人に変えた。
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06.30.17:13 エデンの東 ~映画~ |
映画ファンでその名を聞いたことない!なんて人はいないだろう作品名と、主演男優名。
ジェームス・ディーンの作品は今まで『理由なき反抗』しか観たことなかった。
実は『理由~』はピンと来ず、LAに旅行に行った際、舞台になったグリフィス天文台を観光して感激した程度。
『エデンの東』も知っていたのはほとんど名前だけで、原作者はテネシー・ウィリアムズだと思っていたぐらいなので、予備知識もなにもなかった。
ジェームス・ディーンは、無謀でほっとけない、甘え上手でヤンチャな年下の男の子、という感じだった。
おりこうさんと頭の悪い男は嫌い。
流行ってるらしい『草食系』には、絶対抱かれてなんかやるものか。
その点ではキャルのキャラクターは軟弱に見えるけど素敵だわ。。。
アロンとキャルの兄弟。
素直で父に愛されている兄のアロン、ひねくれてみせている弟のキャル。
キャルも父に愛されたい、と心から願っている。
でも、お互い優しすぎて、母のいないこの家族には、きっと本音をさらけだす場所がなかったのだろう。
3人とも、どこかズレている。
でも、お互いのことを思い合っている。
ズレながら。
父の誕生日に、部屋をきれいに飾りつけして喜ぶ彼の姿がなんとも愛おしい。
兄の彼女もそんな彼の気持ちを理解している。
彼の孤独も理解している。
観覧車でのふたりのキスは、儚くてとても切なかった。
作品は、主人公が思いを遂げる、という形で終わっているので、「わぁー、感動したわぁー♪」めでたし、めでたし・・・・と劇場をあとにしたいところだが、最後にひとり、仲間はずれのように終わってしまったアロンが気になる。
アロン・・・・・いくつなのか解らないけど、あんなにヤワでいいんだろうか・・・・・
だめだめじゃん。
映画ではアロンの話が途切れてしまったようになっている。
そこが残念。
でも、ジェームス・ディーンの魅力を感じるには、とても良い作品だったと思う。
キネマ館のクラシックラインナップ、今のところはずれなし。
さすがはI田氏の眼力、ということか。
映画館で観るべき作品なんだと思った。
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06.30.00:46 休日 |