01.23.08:13 [PR] |
08.15.01:35 白河夜船 |
吉本ばななの「白河夜船」という小説の装丁が好きで、その意味も知らずに読んでいた。
ずいぶん年上の男の人から「うとうとするお話なの?」と尋ねられ、そんなお話だったのでうとうとしながらそうだ、と答えた。
それはずいぶん前のこと。
なんとなく、もう一度意味を確かめたくて調べてみると「知ったかぶりする」とか「寝過ごす」とか「ぐっすり眠る」だとネットに出てきた。
全然違う・・・私は20年近く「うとうとする」だと信じてきたのに。
彼からそう聞いたころ、ちゃんと自分で調べもせずそうなんだと思ったからいけないんだ、そう思いなおしたけど、あいつめ、めちゃめちゃ高学歴で、ハタから見たら立派な仕事してたくせに・・・子どもだと見て適当な話をしてたんだろうか、やってたことは立派じゃないから仕方ないのかな。
うとうとする、と熟睡するは全然違う。
ばか。
調べて良かった。
奥さんのいる魅力的な男に恋をした女がいて、彼女には「沿い寝」をする仕事をしている友人がいる。
沿い寝の彼女は、寝心地のよいベッドでお客と寝る。
何もしない。
ただ沿い寝をするだけ。
男も女もお客になる。
彼女は眠る彼らと呼吸を合わせながら沿い寝する。
すると、彼らの心と同化していくようで、たまにその心の闇にまで入り込むようで恐ろしい、という。
女はいつか彼女に沿い寝してもらいたい、と思うが、願いは叶わず彼女は自殺してしまう。
きっと、色んなひとたちの心の闇に入り込みすぎたんだ、そう女は思う。
夏の日、女は男と花火を見に行く。
今こうしてふたり、同じ時を過ごし、同じ花火を一生懸命ながめていることを喜んでいればいい。
たしかそんなお話だった。
私に沿い寝するなら、彼女はどんな夢を見るだろう。
Re:白河夜船
2009年08月15日土
今ならネットですぐに調べられますが、20年前だと、辞書を引くしかなかったですからねえ。
しかも、辞書だと読み方を知らないと引きにくいですが、ネットなら大丈夫。僕はこれ、ずっと「しらかわやふね」と読んでました(^^ゞ
毎回、やっぱりこれを見ないと帰れねー、と思ってます
Re:白河夜船
2009年08月15日土
知りませんでした。
勉強になります。
ところで添い寝と言えば川端康成の「眠れる美女」を思い出します。
「眠れる美女」~~~美しいですー♪
白河夜船に乗って
2009年08月15日土
京都に行ったことがあるとウソをついた男が
「京の白河はいかがでしたか?」と訊かれ
てっきりそういう川があるのだと思って
「いやあ、船で寝込んでて気づきませんでした」と答え
バレしまった
知ったかぶりをするもんじゃない、、
という解釈のほうが僕は好きだな
添い寝ってのは
かなり上質の快楽だと思う
SEXに嫉妬しなくても
添い寝には嫉妬するかも、、
その気持ち、わかるっ!
セックスってただのセックスだもん。
沿い寝、ヤバいよねー。
してほしいわー。
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