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45style book Get real

広くて浅い頭で素直に頑張ります。
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  • 02/12/06:02

10.18.23:50

二つのタブー

ballet.jpg少年が少女に恋をした。
それは恋といって良いのだろうか、きっと少年にもわからない感情で、だけど少年は少女に話かけたくて、少女に構ってほしくて、そしてただ傍にいたくて。

少女はおとなしく、可憐で、色が白く美しい。
バレエを幼い頃からやっている。
子どもたちの憧れの吹奏楽部で木管楽器を吹いている。
お友だちの誰もが、少女を美しいと思っている。

少年には周りとは少し違う特性がある。
アスペルガー症候群。
知的発達の遅れを伴わず、かつ自閉症の特徴のうち言語の発達の遅れを伴わないもの。
自閉症の特徴とは、他人との社会的関係形成の困難、言葉の発達の遅れ、興味や関心が狭く、特定のものにこだわること。

そんな彼が、少女に関心を持った。

少女の行動を把握し、あとをつける。
部活のない日は帰り途で待ち伏せる。
少年に目を向かせるために質問責め、応えてもらえないと手を出す。

少女はおびえ、少年のことを両親に話した。
少女の両親は学校に話に行った。
少年の両親にも話した。
残念だけど学校は、今以上のことは少年に対してできないだろう。
少年の両親は、少年はそんな特性を持ってる子どもだから理解してほしい、と少女の母親に言った。

ある日、少女が母親に言った。
「あんな人が、レイプとかするんでしょ」

それを聞いた母親は、もう耐えられなかった。
もう一度学校へ行った。
なんとかしてほしくて。
学校に行くことが怖い、という少女は、4月には転校するかもしれない。
他の親たちは、少女がいなくなれば、少年の関心は別の少女に向かうのではないか?と言う。
だが、それは間違いだ。
少年の関心は、その少女にしかない。

少年は、どこかで見た、聞いた、卑猥な言葉を少女に話していた。
それがたとえ、どうということない言葉であっても、ただ少年の照れからの言葉であっても、おびえていた少女には通じない。
少年は、少女に関心を持ってしまった。
一度、ある物が気に入ってしまったら、そこから離れにくい少年の特性は、融通がきかず、時と場合、少女の気持ちを推し量るなどの想像力が欠けているため、一方的な気持ちの押しつけにしかならず、少女をひどく傷つけている。

どうしてそんなことになったのか。

少年は普通学校に入った後、アスペルガー症候群だと診断された。
両親は、入学前に分かっていたら、普通学校に入学させただろうか。
特別支援学校でも行きとどかない場合は、確かにある。
それでも、普通学校より専門的な知識を持った教師や医師、看護師と連携して、専門的なカリキュラムを組める。
まず、普通学校とは流れている時間が違う。
空気が違う。

障害のある子を普通学校に入学させる。
受け入れ側がしっかりしていなければ、私は支援学校を選ぶ。
保護者や学校、子どもたちと戦う意欲があるなら普通学校。
今回の少年の話は、思春期を迎える子どもを持つ親としては、とても気になる事柄だ。
発達障害のある子も、そうでない子も、思春期を迎える。
性の話題を避けては通れない。
しかし、普通学校にはそこに時間をさく余裕がない。

少年の特性を知っていたから切ない。
ストーカー呼ばわりされている少年のことが切ない。
だが、立派なストーカーだ。
少女がおびえる気持ちもわかるし、少女の両親の怒りもわかる。
少年の両親は、残念ながら話にならないだろう。
普通学校での、周りの理解と共生を求めている。

少年の気持ちは恋なのか、それはわからない。
ただ彼の関心は少女ひとりに向き、少女はひどく傷ついている。
発達障害のある子は、やっぱり変だ。
そんな言葉が聞こえてきた。
少年だけが責められることではない。
だからとても難しい。





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10.12.23:14

バタフライエフェクト

butterfly.jpgアシュトン・カッチャーの「バタフライ・エフェクト」という作品は、過去の出来事を、こっちにしていたら未来はどうなる?という、誰もが興味を持つような話だった。

私は「今」に満足している。
大きな収入にはならないけれど、好きだと言える仕事がある。
娘は反抗期で口きいてくれないけれど、勉強ちゃんとやってくれる、部活では後輩の面倒をみる優しいお姉さんをしているらしい。
とにかく元気で笑っていてくれるだけで良い。
こんな私でも大切だと言ってくれる人もいる。
愚痴をきいてくれる友達もいる。
ありがたい。

今の私に影響を与えた一番の人物、というと娘だけれど、彼女以外で影響を及ばした人というと、れいちゃんだと思う。
医療事故で脳性マヒになったお嬢さんと、私の娘と同級の男の子、三番目のお嬢さん、3人の子どもを持つシングルマザー。
beltupu5.jpgといってもシングルマザーになりたて、まだ4か月。
とても仲良し家族だと思っていたから、理由を聞いたときには驚いた。
そんな気配、みじんも見せなかった彼女の明るさ、素直さ、強さには憧れる。

私が子どもの頃から、父が県の障害者スポーツに関わっていたので、生家にはしょっちゅう車イスに乗った人が出入りしていた。
駐車場には、壊れた車イスが放置してあったので、乗って遊んでいた。
そんなだったから、あまり障害のある人へ気持ちの隔たりはなかった、、、、と思う。

この人は素敵だ!
私の友人たちのこと、胸を張ってそう言えるけれど、相手がその人に興味を持たなければどんな影響も及ぼさない。
ここにもまた縁の不思議がある。

私がれいちゃんに興味を持たなければ、今の私にとってはかけがえのない重要な人物たち、彼ら彼女らには出会えなかった。
今に満足しているから余計にそう思うのかもしれない。
いらない出会いも別れも、なかった。
間違った選択も、正しい選択も、なかった。
全て必要だった。

れいちゃん、あなたのあの可愛い3人の子どもたち、とても良い子に育ってるね。
きょうちゃんは生理はじまったんだろうか。
れいじが活躍する運動会がもうすぐだね。
りこちゃんは、あなたが一緒にいないと私、もうわからない。
この子たちがあなたの力と自信になる。
色々と思うこともあるだろうけど、考えたって仕方ないこともある。
既にあなたは十字架をひとつ背負っていたけれど、もうひとつ背負うことになっちゃったね。
だけど、あなたが選んだ事ならきっと上手くいく。
皆があなたを気にしてます。
だから、大丈夫!
またお茶しようね。

10.11.01:01

秋の空

beltupu2.jpg娘の吹奏楽の手伝いで別府に行ってきました。
小学校九州バンドフェスティバル、というマーチングの大会の九州予選。
大淀小、金賞とれました!
前日も遅くまで練習して、当日も朝早くから練習した彼女ら、その努力が報われて嬉しかったー。
全国大会出場はできなかったけど、九州からは鹿児島のなんとか小学校と、宮崎の都城西小学校が選ばれました。

都城西小は先日、宮崎日日新聞でも全国を目指してます!という記事が出ていたとこ。
全国大会に選ばれて、良かった♪
おめでとう!
頑張ってる子どもたち、その関係者たち、ホントにおめでとうです。
beltupu1.jpg宮崎代表として九州大会に出場した仲間として、心からおめでとうの気持ちです。
全国でも、思い切り演奏してきてくださいね。







本番前の我らがパーカッション部隊、気合入れていえーい♪って感じ。

10.08.00:59

あらしのよるに

arashi.jpg夜は全然で、昼間のほうが少しは台風らしかった。
しかし、3年前だったか、台風14号では水害の被害に遭ったことがあり、それ以来子どもの頃のようなワクワク感だけじゃなくなった。
水に浸かった家や周りの片づけ、保険の手続き、改修工事の手配、水の確保。
それはそれは疲れたんだった。
もう二度とイヤだ。

ニュースで水害の被害など見ると、その時のことを思い出して「大変だろうな、これからの事を考えると辛いだろうな」と感じる。
宮崎からは離れていった台風18号。
よそも無事に通り過ぎますように。


昼間はあらしだった。
arashi1.jpg雨の中、どこにも行けずにある空間に閉じ込められる感覚は、すごく濃密でセクシーだと思う。










10.07.01:09

いっでんきばいもんそ

人間的にダメダメでブレブレな私。
ここのとこ、私自身のアホ加減に情けない気持ちになっている。
あー、、、、もう、私のバカバカ。

そんな私の愚痴を根気強く聞いてくれ、バカを相手にしちゃったんだね、そんなこともあるよ!と言ってくれたN。
ありがとう。ついでにおつりの220円、夜のコーヒー代になりました、ありがとう♪

piano.jpgバカで情けない私だから、実は友達は皆、すごい人だったり、超良い人だったりする。
これだけは自慢できる。
私自身は自慢できるものなんてないけれど、私の友達は皆、私の誇り。

私の誇りの1人が、鹿屋市の宮下江里香さん。
3月のブログにも書いた、自閉症のお嬢さんと、超未熟児で生まれた息子さんを持つお母さん。
彼女が今日、宮崎市内の宮崎西高付属中・高校で「いのちの講話」に呼ばれ、話をした。
1時間ちょっとの講演で、3曲弾き語り、中学生・高校生全校生徒1200人が一斉に拍手した瞬間は圧巻だった。

こう生きなければ・・・・・、そんな生き方はない。
毎日だれかが死んでいる。
こうして話を聞いている皆も自分も、明日生きているという保証はない。
生きていることが奇跡なんだ。
だから今を大切に。
何を失おうと、真っ直ぐに生きることから逃げないで。

miyashita-san.jpg子どもたちは話の間中、笑って、そして泣いた。
思春期の、大人の話など馬鹿にしてまともに聞きそうもない子どもたちが、隣の子どもに肩をつつかれながら泣いていた。
宮下さんも言っていたけど、子どもたちは素直だ。
何だかんだと難癖つけて、物事を難しくするのは大人の方だ。
それも、「私は大人だ」と言ってるのに限ってダメだ。
子どもを自称するヤツも、たいしたことないけど。

彼女の話と歌を聴きながら、同じ曲でも随分雰囲気が違っていることに気付いた。
この人、成長してるんだ。
お嬢ちゃんや息子さんと一緒に、毎日何かを発見しながら、毎日何かに悩みながら、成長してるんだ。

格好良いよ!貴女は本当に。
頑張ってるんだけど、それをとても自然に普通のこととして貴女は生きてる。
私、ちょっと勘違いしてたなぁ。
それらを含めて、貴女は貴女になってるんだね。
今日撮った写真持って、またお家に行っていいかなぁ。
貴女がいることが嬉しいです。
生徒さんたちの感想、楽しみだね!