11.23.21:58 [PR] |
10.06.09:11 幸福の黄色いハンカチ ~映画~ |
私は、こんなに有名な作品を今まで観てなかった。
お恥ずかしいが。
ラストシーンだけはしょっちゅう色んな場所で観ていたが、全編通して観たことがなかった。
だってポスターにも使われているぐらい、最初からネタバレしてるし。
デジタルリマスター版(意味はわからないが、古いフィルムをきれいにした?)が劇場で公開された。
リバイバルはとても嬉しい。
往年の名作を劇場で観ることができるなんて、幸せだー。
ということで、1987フォーラムに気合を入れたので、あそこで語れなかったことを入れてみる。
高倉健、「網走番外地」や「昭和残侠伝」の時にも感じていたのですが、可愛い。。。
凛としていて、格好良くて綺麗で、そしてすごく可愛い。
素敵ですねぇ。
あんな健さんだから、ラストシーンがぎゅっとくるんだなぁと思いました。
顔をくしゃくしゃにして武田鉄矢と桃井かおりに無言で別れを告げ、地面を踏みしめるように歩いて、そして、
(多分)何も言わず、ハンカチを見上げる姿、格好良かったなぁ。。。。
ラストは全員セリフ無し。
そこもいい。
武田鉄矢と桃井かおりのキスシーンはなくてもいいとは思ったのですが、許せる範囲だったのでよしとする。
この作品に出演するまでは、ヤクザ映画の人だった高倉健。
これ以降、現代劇にも登場することになるのですが、残念なことに、彼ほどの俳優をしっかりと使いこなすことのできる監督がいないのか、現代劇(というのかわからないが)で、良いと思ったことはあまりないように思う。
「あ、うん」ぐらいかなぁ・・・・・・・ちょっと軽い実業家の役で、似合ってた。
何にしても、自衛隊出身者とか、昔はヤクザだったとか、そういう設定が多いと思う。
なので、映画がワンパターンになりやすいのは否めない。
でも、昔の俳優さんは型にハマった役を演じる、のが常ではありました。
そんな、昔ながらの俳優だからこそ、燦然と輝いて見えるのかもしれません。
この作品、「あ、こういうことなんだな」という演出が綺麗にはまる作品です。
登場人物たちの心の軌跡が、ラストに向かうにつれピッタリとつじつまが合う。
つじつまの合い具合も、あたたー、それはないやろう・・・と感じさせるようなものがない。
色んな場所で、何度も観たことのあるラストシーンも、そうなると判っていてもぐっとくる。
映画の流れが、大団円を迎えるからですね。
教科書のような作品ともいえるかもです。
ですが、面白味がない、という意味ではありません。
演技者全てがすばらしい俳優陣です。
映画、という場所で生きてきた人たちだからでしょうか、スクリーンに登場しただけで、その場所にピタッとハマって、大きく主張するでもなく、ちゃんとそこにいるんです。(虎屋のおばちゃんとか)
山田監督のもとで仕事をしている人たちだ、と観客も知っているので、そんなカメオ出演に気付いたときにホッとする、温かい気持ちになるし、安心するんですね。
山田洋次監督作品だからできるのでしょう。
健さん以外、倍賞千恵子はもちろん、映画初出演だったという武田鉄矢、彼もおばかさんで軽薄な若者役でしたが、ドタバタも許せる範囲で上手だったし、だんだんと真面目になっていく過程がわかる。
桃井かおりも、登場した時とラストの表情がまるで違う。
彼らがどうしてそう変化していったのか?という心の軌跡がちゃんと描かれているからだと思います。
その演出にきっちりと応えている彼らも素晴らしい。
私、近頃映画を観るたびになーんか憤りを感じてたのですが、この作品を観て、まさに幸せな気分になりました。
昔、人々が映画を娯楽として楽しみにしていたように、単純だからこそ
素直に心に訴える作品っていいなぁと思いました。
単純なこと、それは物語もそうなのですが、「自分自身と向き合う」という大切な姿勢の事でもあります。
他の誰かと比較して寂しがったり、虚しい気持ちになったり、そんな人物像が最近多いと思います。
この作品に出てきた若者ふたりがそうですが、それじゃいけない、ということを健さん演じる勇作と知り合って気付いていくんです。
そんな姿が描かれています。
だから観ていて気持ちが良いのだと思います。
日向でも上映されますね!
山田監督や倍賞千恵子も来場するそうですよ。
私事ですが、チケット購入しましたー♪
お恥ずかしいが。
ラストシーンだけはしょっちゅう色んな場所で観ていたが、全編通して観たことがなかった。
だってポスターにも使われているぐらい、最初からネタバレしてるし。
デジタルリマスター版(意味はわからないが、古いフィルムをきれいにした?)が劇場で公開された。
リバイバルはとても嬉しい。
往年の名作を劇場で観ることができるなんて、幸せだー。
ということで、1987フォーラムに気合を入れたので、あそこで語れなかったことを入れてみる。
高倉健、「網走番外地」や「昭和残侠伝」の時にも感じていたのですが、可愛い。。。
凛としていて、格好良くて綺麗で、そしてすごく可愛い。
素敵ですねぇ。
あんな健さんだから、ラストシーンがぎゅっとくるんだなぁと思いました。
顔をくしゃくしゃにして武田鉄矢と桃井かおりに無言で別れを告げ、地面を踏みしめるように歩いて、そして、
(多分)何も言わず、ハンカチを見上げる姿、格好良かったなぁ。。。。
ラストは全員セリフ無し。
そこもいい。
武田鉄矢と桃井かおりのキスシーンはなくてもいいとは思ったのですが、許せる範囲だったのでよしとする。
この作品に出演するまでは、ヤクザ映画の人だった高倉健。
これ以降、現代劇にも登場することになるのですが、残念なことに、彼ほどの俳優をしっかりと使いこなすことのできる監督がいないのか、現代劇(というのかわからないが)で、良いと思ったことはあまりないように思う。
「あ、うん」ぐらいかなぁ・・・・・・・ちょっと軽い実業家の役で、似合ってた。
何にしても、自衛隊出身者とか、昔はヤクザだったとか、そういう設定が多いと思う。
なので、映画がワンパターンになりやすいのは否めない。
でも、昔の俳優さんは型にハマった役を演じる、のが常ではありました。
そんな、昔ながらの俳優だからこそ、燦然と輝いて見えるのかもしれません。
この作品、「あ、こういうことなんだな」という演出が綺麗にはまる作品です。
登場人物たちの心の軌跡が、ラストに向かうにつれピッタリとつじつまが合う。
つじつまの合い具合も、あたたー、それはないやろう・・・と感じさせるようなものがない。
色んな場所で、何度も観たことのあるラストシーンも、そうなると判っていてもぐっとくる。
映画の流れが、大団円を迎えるからですね。
教科書のような作品ともいえるかもです。
ですが、面白味がない、という意味ではありません。
演技者全てがすばらしい俳優陣です。
映画、という場所で生きてきた人たちだからでしょうか、スクリーンに登場しただけで、その場所にピタッとハマって、大きく主張するでもなく、ちゃんとそこにいるんです。(虎屋のおばちゃんとか)
山田監督のもとで仕事をしている人たちだ、と観客も知っているので、そんなカメオ出演に気付いたときにホッとする、温かい気持ちになるし、安心するんですね。
山田洋次監督作品だからできるのでしょう。
健さん以外、倍賞千恵子はもちろん、映画初出演だったという武田鉄矢、彼もおばかさんで軽薄な若者役でしたが、ドタバタも許せる範囲で上手だったし、だんだんと真面目になっていく過程がわかる。
桃井かおりも、登場した時とラストの表情がまるで違う。
彼らがどうしてそう変化していったのか?という心の軌跡がちゃんと描かれているからだと思います。
その演出にきっちりと応えている彼らも素晴らしい。
私、近頃映画を観るたびになーんか憤りを感じてたのですが、この作品を観て、まさに幸せな気分になりました。
昔、人々が映画を娯楽として楽しみにしていたように、単純だからこそ
素直に心に訴える作品っていいなぁと思いました。
単純なこと、それは物語もそうなのですが、「自分自身と向き合う」という大切な姿勢の事でもあります。
他の誰かと比較して寂しがったり、虚しい気持ちになったり、そんな人物像が最近多いと思います。
この作品に出てきた若者ふたりがそうですが、それじゃいけない、ということを健さん演じる勇作と知り合って気付いていくんです。
そんな姿が描かれています。
だから観ていて気持ちが良いのだと思います。
日向でも上映されますね!
山田監督や倍賞千恵子も来場するそうですよ。
私事ですが、チケット購入しましたー♪
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やさしい風景
2010年10月07日木
背中がむずむずするくらい
まあるいストーリーで
だけど大好き、、
そして、
軽い気持ちで撮影にのぞんだ
桃井かおりと武田鉄矢は
待ち時間にも椅子にすわらず
演技を見ている高倉健に感激し
本気で役に集中していったという
高倉健は食堂でラーメンとカツ丼を
食べるシーンのために
二日間なにも食べなかった
ほんとうに不器用なひとで
だから
あの静かなラストは
素直に泣ける
クランクアップの時
高倉健が腕にしていた時計を
「ありがとう」といって
武田鉄矢に渡した
あとでよく見たら
新品のロレックスで
裏に高倉健と彫ってあったという
カッコいい
映画といい裏話といい
ほんとにカッコよくて
また泣ける
Re:やさしい風景
健さんも89歳とか79歳とか・・・
近頃さっぱり話に聞きませんが、
そのうち、訃報なんてことで話題になるのかなぁ。。。
近頃さっぱり話に聞きませんが、
そのうち、訃報なんてことで話題になるのかなぁ。。。
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