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  • 06/10/21:12

01.29.12:26

決して忘れないように

こころのおくのわすれもの
だれもがみんなあかちゃんで
だれもがみんなだかれてた
そんなちいさなちいさなきおく

wata.jpg去年、慶応病院小児科の渡邊久子先生の講演で聞いた彼女の患者だった女の子の詩。
女の子は拒食症で、10年以上渡邊先生と関わった。
その家族と先生とは、自分の中にある「ワケのわからない怒り」をどう表してよいか判らず、家中のものを壊し暴れる女の子と壮絶に向かい合って闘って病気を克服した。


これは天啓のように聞こえた先生の言葉。

ひとは踏みしだかれ、踏みしだかれ、熟成していく。ワインのように。
闇の中だからこそ見える光がある。
それが私たちを熟成させる。
「学び」とはそういうものだ。
だから今、目の前の
「どうしようもないこと」から逃げてはいけない。
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01.28.15:58

誰も守ってくれない~映画~

兄と、15歳の妹。
一戸建ての家に両親と住んでいる、ごく普通の家庭に突然「犯罪者の家族」というレッテルが貼られる。
何故、兄が犯罪を犯したのか?はほとんど語られない。
この作品は、犯罪被害者の家族と、容疑者の家族の物語だ。

dare.jpgどちらに対しても気の毒すぎて観ていられない気持ちになるが、これは私にも有り得る状況だ。
いきなり事務的に離婚届けと婚姻届を渡され(苗字で犯人の家族とわかるから)、子どもの就学免除手続きを書かされ、家中を捜索され、近所の目やマスコミの目にさらされ・・・・・
妹役の志田未来がほとんど笑わず、好奇の目にさらされる少女を演じている。
展開としてはもう少し彼女の気持ちの移り変わりがほしいところだが、ネット世代の少女らしく、友だちとの関係も濃いのか薄いのか、本人の感覚も現実を受け止めているのか判っていないのか、微妙な感じが「今」らしいと感じた。
また、ネットの書き込みについてだが、あの表現を大袈裟だよ、とは言えない。
あんな人たち本当にいるもの。

犯罪被害者家族の報われない思いは、柳葉敏郎に上手に演じさせていたと思う。
どんなに時が経とうとも、関係者から謝罪されようとも、失った大切なものは帰ってこない。
だから身近な者に怒りをぶつける。
ぶつけてぶつけて、いつか薄れたように感じても、記憶だけは残る。

同じように容疑者家族も苦しむ。
今までの何が悪かったのか?
自分はどうしてやれば良かったのか?
そしてこれから私たちはどうやって生きていけば良いのか?

それぞれが苦しい問いかけをしながら生きていく。
いつか答えは見つかるのだろうか。
いいや、決して見つからない。
なぜなら、皆、ひとり。
その人の苦しみは家族であっても理解はできない。
それでも心のどこかで許している。
ki.jpg家族だから。




木村佳乃ー!
出番は短いけど、美しいー!
あのとがった顎と鼻筋通って上向きの鼻がいい。
木村佳乃が精神科医なら、是非、私も通いたい・・・

01.28.00:09

ブーム

kimura.jpg疲れたのでとにかく趣味に走ってみる。
去年『おろち』が観たいなぁー、と思いつつ観てないけれど、そこいらあたりからお正月に観た『ブラインドネス』、先日観た『誰も守ってくれない』のドラマ版で、私に第二次・木村佳乃ブームがやってきた。
明日は劇場版『誰も守ってくれない』を観に行きたいところだが、観てしまうとさらにブームに火がついてしまいそうなので、『イン・トウ・ザ・ワイルド』あたりで冷ましておいた方が無難か・・・・

第一次・木村佳乃ブームは、好きになる予感・・・という感じで、なんとなくきて、なんとなく終わった。
多分、大人になった宮沢りえちゃんとか、可愛くてたまらない蒼井優ちゃんとか、秋吉久美子は素敵だ、とかそういうのに押されてしまったのだろう。

yoruga.jpg彼女は主役ではなく脇役でビカビカ光る女優さんだと思う。
キチンとした役からハスッパな役まで、シリアスからコメディまでできる人だと思う。
代表作と呼べる作品に出会ってないのが残念。
「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」なんかはすごい熱演だったのに、すごくもったいなかった。
あんな役ができるのなら、彼女を「石井隆監督の名美」にしてもらいたい。

この際どうでも良いけど、今は木村佳乃が一番好き。


01.27.21:50

家紋

kamon1.jpg旧バージョンだとこれ。







kamon.jpg新バージョンだとこれ。






01.27.00:11

宮廷画家ゴヤは見た~映画~

goya.jpgこの邦題はいったい・・・・家政婦じゃないんだから。

確かにゴヤは見ていた。
街の人々を、王宮の人々を、そして天使のような少女を。
異端審問や魔女裁判の不条理さ、はこれまでにいつくもの作品になっているが、いつだっていたたまれない気持ちになる。
なぜなら、それがまず「こいつはクロだ」という結論から入るからだ。
そのいたたまれない気持ちにこの作品は初めてスッキリさせてくれた。

豚肉を食べなかったことをネタに、娘にユダヤ教徒だと告白させた神父を、その父が逆に拷問にかける。
体の痛みなど、神への真実の前には意味はない、我慢できる!と言い張っていた神父は、たった一度腕を縛り上げられただけで告白する。
「私はチンパンジーとオランウータンの間に生まれた私生児です」と・・・・・

goyas.jpgこの神父がハビエル・バルデム。
ひどく中身は俗物なのに立派に見せている哀れな男、あまりに俗物すぎて苦笑いがでる。
だけど上手、とても。
処刑される場面、彼のあの瞳には心が動いた。

ゴヤ役のステラン・スカルスガルド、私は彼「奇跡の海」から好きで、特に「ドッグヴィルの告白」でラース・フォン・トリアーに腹をたてているニコール・キッドマンをからかっている素の彼をみて本当に好きになった。
最近はハリウッド大作にも出るようになり、ちょっぴり残念。
今作のラスト、ナタリー・ポートマンの後を歩きながらついて行くシーン、すごく良かった。
決してハッピーエンドではないけれど、むしろ切なくて悲しいラストだけれど、私も彼の後姿に走ってついていきたかった。
あの大きな大きな背中があまりに悲しげで。

そして!ナタリー・ポートマン。
「レオン」以降でこの人を良いと感じた「クローサー」以来、とっても良かった。
拷問にかけられ、長い間地下の牢獄に閉じ込められ、体を壊し、精神も壊し、それでも自分を抱いた神父と、神父との子を一途に思う女。
熱演だった。


goyass.jpg私が娘を産んだ夜、一生忘れることのできない夢をふたつ見た。
ひとつは狭い穴の中からなんとかして外に這い出よう、とする夢。
それは私の古い記憶か、娘の体験したことを疑似体験したのだ、と信じている。

もうひとつは、股の間から後産の血をだらだら流しながら子どもを捜す女。
どこかの暗い街の中を、子どもがいない、子どもがいない、と。
あれは誰だったのか、何故あんな夢を見たのか、今でもわからない。
ただ、女たちが連れ去られた居酒屋で、そこに捨てられた赤ん坊を抱き上げたナタリー・ポートマンを見たとき、その夢を思い出した。

この作品のラストシーンは心に残る風景だった。
きついけど、良かった。
あんな戦いの中に生まれなくて本当に良かった。
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