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  • 06/12/01:53

01.17.00:03

友だち以上恋人未満

高校からの友人・光早子、この人は私にとって「友だち以上、恋人未満」。
世の中で彼女ほど私に辛辣な言葉を投げかけ、私も応戦し、ケンカをしては許しあい、側にいた他人はいない。

andouyuko.jpg彼女との付き合いは高校1年のとき、同じクラスで出席番号が私のふたつ前だった。
色が白くて髪の毛がとても綺麗で、女の子らしい見かけが可愛くて、女子だけのクラスではアイドルのような存在になった。
高校に入って初めての中間テストで学年2位になった、ということも人気を高めた一因だったが、いつでもなんとなくボンヤリしているようで、おとなしいけれど話をするとよく笑い、ボケてくれるけどしっかりしている、という男の子にも女の子にも嫌われる要素のない子だった。
それでも私は共通点もなく、彼女のクラスでの一番の仲良しが映画好きだったので、彼女の仲良しとは仲良くなった。

そんな優等生タイプと私が仲良しになった理由は、案外ドラマティックだ。
2年生でも彼女と同じクラスになったが、共通点もなく、あいかわらず近いのは出席番号だけ。
目が合えばニッコリするぐらいの付き合いのまま修学旅行に行った。
東京の自由行動の日、表参道の露天の古着屋で光早子ともうひとりが困っている風だった。
私の連れが理由を尋ねると、光早子がスカートを買いたいけれど、彼女の校章と学年章を安くする交換条件に欲しいと言われたらしい。
あげられないから服は諦める、と応えたが、しつこく食い下がられてそこから離れられなくなったようだ。
店主に「私のじゃダメ?」と聞くと、大喜びして放してくれた、握手までして。

彼女は私にお礼をして、校章と学年章は買って返すから、と言うので、それじゃあ最初からあの男にあげても同じじゃん!と答えると、
「この校章、お姉ちゃんが好きな人からもらったヤツだからなくしたらダメだって言われてて」。
私が男の子だったらそのひと言で恋に落ちるに違いない。
なにはともあれ、それから彼女と私は仲良くなった。

彼女が23歳で結婚して東京へ行ってしまうまで、私がその間に東京に住んでいても手紙を書いたり、行き来したりして6年間を一緒に過ごしてきた。
思い出すと、それはそれは濃い時間を過ごしてきた。
学生時代に彼女が周りに見せていた顔は「そのほうが楽に生きられる」。
こんなヤツと何で一緒にいるんだろう!と何度思ったことか。
それでも大切だったから一緒にいたんだろう。

その彼女が離婚して帰ってきて、ずっと連絡取り合っていなかったが一昨年の末からまた会うようになった。
実家で痴呆のある母親と、父親と住んでいる。
こうなったのは今までの報いだと、似合わないことを相変わらず言う。
違う、あんたの不妊治療中に女と遊んでたのはあいつだよ。

それだけじゃないよ、どっかで私はたくさん人を傷つけてきたんだよ、あんたも言ってた。

もういいよ、大丈夫。
今はまたこうして会えるようになった。
いつかあんたが幸せだなぁ、って思えるようになってほしい。
それまでまた側にいる、ケンカ抜きで。
もう彼女とケンカする気力も理由もない。
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01.15.21:34

文学ト云フコト

potosu.jpg直木賞・芥川賞が決定。
直木賞  天童荒太「悼む人」  山本兼一「利休にたずねよ」
芥川賞  津村記久子「ポトスライムの舟」

私は直木賞の作品とはあまり相性がよくないが、とりあえずこの二つの賞の受賞作品が掲載される月の文芸春秋だけはお得感があるので購入する。(この部分ですが、芥川賞のみでした)経過はコメント欄にて♪ごめんなさい。

時間があったので今日も一冊本を読んだが、つくづく作家という職業は自分自身と孤独に向き合い、一番触れられたくない部分を世間に曝して生きるのだな、と思う。

これは凄い作品だなぁ・・・よくこんな描写が書けたなぁ・・・この展開の思いつきはどこから出たんだー・・・と感心するたびに思い出すのは、岩井志麻子が小説家になるために夫と子どもを捨てた、というエピソード。
itamuhito.jpg小説など、普通に結婚生活を送りながら書けるものではない。
家事ができないのは当然だし、そんなことよりも世の男性諸氏が、妻の恋愛話などを冷静に「これは仕事だから」と受け流せるはずがない。

いいえ、私は貴方との恋で小説の10本は書けるわ。。。。

というほどの夫婦ならば別だが、気持ちの端の端までを知り尽くした二人など、この世に存在しない。無理。
世の中で一番の嘘つきは「私は嘘は嫌い、嘘はつかない」と言う人だ。
嘘をつかずに生きていったら、どれだけ周りから嫌われるだろう。
「大人対応=嘘」だとした場合だが、この公式を誰も否定はできないだろう。

お互いがお互いの全てを知り、許しあって生きる、これはもう究極のSMの世界にしか存在しないと思う。

ここまでとの脈絡はまるでないけど3作の中では「利休~」に一番興味あるなぁ。
rikyu.jpg









01.14.13:37

大人対応だってできる

niko.jpg映画館に足が向かない。
そうこうしていると、今週末からは「落下の王国」だの「イン・トウ・ザ・ワイルド」だの2月になってからは「青い鳥」に、クラシックだとフェリーニの「82/1」!
今年の映画館始めは「落下の王国」になりそうだ。
あ!「ブラインドネス」を忘れていた・・・
すませてた・・・

ここまで打っていたら苦手な人から連絡が入った。
私の人生にとって意味もなく、しかし大事な用件なのでストレスの種。
「ジェルソミーナの石」・・・・・彼女は私にとってどんな役割なんだろう?
同級生、ご近所、なんとか委員会、本の今吉先生と今でも知り合いだから会わせる、と4年間言い続けては言い訳する・・・

まったく、調子よくどうしてすぐ口にできるんだろう?
文章にしても、誰かに宛てればそれで既に約束になってしまうではないか。
こっちがそーいうのを許すからそのままになるんだわ!と、一度言ってやろうか!と思ったこともあるけれど、私にとって全然大切な人ではないから腹は立つけどやり過ごす。

どーでもいい、、、、周りの8割にはそうできる。
あとの2割には残念ねー、と言うしかない(~~;)


こうなったら綺麗なものを思い浮かべて口直しする。

yuko.jpg「TOKYO!」の蒼井優ちゃんの含み笑顔。
「花とアリス」の優ちゃんのバレエシーン。
「LAコンフィデンシャル」のマント姿で振り向いたキム・ベイシンガー。
「天城越え」の刑務所に送られていく雨の中の田中裕子。
「ムーラン・ルージュ」の切なげに微笑むニコール・キッドマン。
「アザーズ」の霧の中に出て行くニコール・キッドマン。
「銀河鉄道999」でさよならと微笑みながら去っていくメーテル。

優ちゃんを良い♪と思うのは女子校ノリだけど、彼女以外にはとても憧れている。
女は幸せ~よりも不幸なほうが綺麗なようだ。

01.12.13:59

月の満ちた湯に浸かり

che3.jpg宮崎映画祭の実行委員たちは、毎年の上映予定作品を皆で観る会を開いているそうだ。
実行委員としてそれは当たり前のことなのだが、そういうのを面白そう♪とつい感じてしまった映画サークルの一部が(私も含まれている、と思う)今回で3度目になる「お泊り映画会」を開いた。

会が発行している毎年の映画ベストテン号会員集計がメインなのだが、それよりもいい歳した大人たちが悲喜こもごもの大騒ぎとなるトランプ大会と、普段は観る機会のなさそうなロマンポルノなどをラインナップしてくれるのが気に入っている。
今年は泊まりができず夜中に帰宅したが、一年の一大イベントが無事に終わって、ほっっっっっっとした。

che5.jpg途中帰宅で映画を諦めなければならなかった今回の私のメインイベントは、合宿所にされたシェラトン・シーガイア・リゾートの中の温泉に入ること。
夕べはみごとに満月の夜。
お友だちの話だと、「かに座に入る月」なのだそう。
意味があるのかないのか・・・・(笑)

シーガイア・リゾートの温泉は受付から湯殿までのちょっとした回廊があり、脱衣から湯船まで外を歩く。
外風呂は松林に囲まれている。
去年初めて行ってみたが、同じ映画の合宿時、その時は早朝だった。

今回は深夜。
想像していたとおり、湯殿までの回廊はなんとも艶かしく、松林に囲まれた外湯は満月を浴びて妖しく光っていた。

che4.jpg満月を湛えた湯水は海に近いこともあり塩水である。
たったひとり・・・だった私は思い切り裸で伸び、湯船に浮かんでリラックスしていた。
隅で人の気配がした。
先客は自分に気付かずにあまりにものびのびとしている珍客に、困っていたのだろう。
私よりも少し若い女性がニッコリ微笑んだ。

「ごめんなさい、お月さまがきれいですねぇ」「はい、とてもきれいですね」

東京からひとりで旅行に来ている、昨日は高千穂に行ってきた、今日帰ります。

かに座の月、海の湯の中、私たちはまるでひとつの幹から別れた枝のような、知らない人なのに不思議とそこにいても煩わしくなく、体のどこかで通じ合っているような、そんな心地よさの中で会話しあった。


che2.jpgシーガイア・リゾート松泉宮  できるなら深夜、23時すぎがお薦めです・・・・











01.10.17:16

殺人よりも観たいのは・・・

aoitaiken.jpg幼い頃には「なんとか曜日映画劇場」「なんとか曜日ロードショー」、という劇場公開から少し冷めた時期の作品をテレビで放映する番組がたくさんあった。
タイトルはなぜか曜日が入っている。
決して「奥さま映画劇場」とか「昼どき映画劇場」ではない。
書いてみて、曜日以外だとちょっとヤラシい感じがすることに気が付いた・・・・

私の田舎では「月曜ロードショー」「ゴールデン洋画劇場」「日曜ロードショー」という3つの映画番組があった。
「日曜ロードショー」というのは水野晴郎さんの「水曜ロードショー」を曜日と名前を代えて私たちの民放用に使っていたのだと思う。
その「日曜ロードショー」で特に、『好奇心』『青い体験』『続・青い体験』などの青春時代の性愛への憧れをテーマにした作品が放映されていた。

日曜のお昼のお茶の間で、祖母や父と弟とそのような作品を観る緊張感は何ともいいがたい。
まるで、可愛い同級生や年上の女性のスカートの中を覗き見る、若い男子のようである。
大人たちも気まずそうな雰囲気で。
私はそんな風に性愛のことを知っていった。

deathnote.jpg近頃のテレビで放映する映画作品。
夕べは「デス・ノート ザ・ラスト・ネーム」。
家族みんなで楽しみましょう、ということなのだろうか?
「三丁目の夕日」と同じレベルで家族で語ることができる、ということなのか。
わからん・・・内容としては十分、どこか病んでいるように私は思う。

そういう内容の作品を放映したらいかーん!と言っているのではない。
テレビ局が映画製作に関わっているので放映するのは仕方ない。
放映する作品が何となく「お茶の間でも安心して観ることができますよ」みたいな雰囲気になっている。
なのに「戸田恵梨香が股を開いた縛迫場面のあるゲーム感覚で殺人が行えるノート」の映画である。
そんなものより『青い体験』である。
月曜ロードショーで盗み観た『エマニエル夫人』である。

emanu.jpg殺人より大らかなセックスだと思う。
どーすればあいつを殺せるか?と考えるよりも、どーすればあの人の裸が見られるか?どーすれば愛し合えるかーーー?と考えるほうがよいではないか。
まさか殺人を語るほうが、セックスを語るよりも語りやすい・・・などと思っていたらどうだろう?

番組編成として、毎週確定の映画枠ではないからそうなるのかもしれない。
ならば親には「早く寝なさい!」と言われながらも二階のテレビで一階の音を伺いながら『エマニエル夫人』をみる・・・・という冒険は無理か・・・・
選ぶ基準がちょっと変。
楽しいのに。
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