11.23.17:19 [PR] |
09.29.23:03 椎葉と帽子 1 |
先日、宮崎県の秘境・椎葉村を初めて訪れた。
前~から、すごいトコだーとは聞いていたが、まさかあれほどとは・・・
私は生まれて初めて、自分で車を運転しながら車に酔ってしまった。
行く途中、西米良村で仕事の電話がはいり、そのあと、また別の仕事先への連絡を仰せつかってしまった。
私の計画では、そこから1時間半ほど、お昼ぐらいには椎葉村役場へたどり着く予定だったので、
仕事先への電話も、今は携帯は圏外だが、役場に着けば公衆電話があるだろう、大丈夫だー、と再び出発。
がーーーーーーーーー!
車が離合など決してできない、山を這うように出来た川沿いの道は曲がりくねり、行けども行けども山の中。
初めの頃は「おお~~~♪」と感激して写真など撮っていたが、時間は過ぎていくのに山道が途切れることはなく、焦る。
携帯電話は思い切り圏外だし、困ったことに電池は一個のマーク。
やっと少し景色がひらけ、ふた股に分かれている道のわきには看板に地図など描いてあるので下りてチェック。
すると、どちらからでも上椎葉にたどり着くが、どっちにしてもえらいな山道がこの先出てくる気配。
国道265号、と書いてあるほうを選んだほうが良さそうな気がする・・・と、国道を通ることに。
地図も見たし、この道をとにかく行けば上椎葉にたどり着く、というお墨付きをもらったから安心だし。
そう思ったのだが・・・・・・・・
またこれが、走っても走っても山を越える気配がない。
やっぱり道は狭いし、曲がりくねってるし、ずっと山の中だし。
連絡しなければー!携帯つながらんし!と、再び焦る。
飯干峠、と書かれた場所にたどり着くまで、1時間近くかかった。
あの光景は忘れられない。
深い山あいはとても緑で、何軒かの民家がみえた。
決して新しくはない建物が、深い谷になっている場所にぽつん、ぽつん、と。
八つ墓村だ・・・・
そう思った。
横溝正史シリーズに登場するような山あいの光景。
こんな高いところまで来たんだー、と、何気に衝撃を受けた。
民家が見えたことにも安心した。
きっとそのうち公衆電話が現れるだろうー、そう思った。
甘かった・・・・・
そこから再び1時間ほど走り、スック!と道端に立っている鹿にも驚かなくなり、道の脇から飛び出すのが猫ではなくタヌキだということにも慣れ、それよりも電話!トイレ!いったいどこまで走れば町が出てくるんだろう!
もしかしてここが町?と思えるような場所に出たときにはあぶら汗でジットリ。
はぁー、外でする羽目にならずに済んだー、と、ようやく気持ちに余裕も出て、
さっきの場所は「人間の証明」みたいでもあったなー、なんて考えていた。
ただ、その日に予定していた場所は上椎葉からさらに1時間ほど奥に行った、不土野、という場所。
すでに4時間も運転して、グッタリだったが、親切な生協の配達のお兄さんをつかまえたり、道路工事のおじちゃんに道を聞いたりして、何とかかんとか目的地へ辿り着いた。。。。。。
そんな感じで行ってきた椎葉村だったが、思い出すと、あの場所へ再び行きたくてたまらなくなる。
とても深い谷の、周りは山ばかりだけど。
里山、ではない。
本物の山に作られた集落。
平家の落人たちは、いったいどんな必死さであの山を越えたのだろう。
切ない。
母さん、きっと今頃は
今夜あたりはあの谷間に静かに雪が降り積もっているでせう
こちらも随分涼しくなった。
きっと椎葉の山あいは、もっともっと涼しいだろうと思う。
前~から、すごいトコだーとは聞いていたが、まさかあれほどとは・・・
私は生まれて初めて、自分で車を運転しながら車に酔ってしまった。
行く途中、西米良村で仕事の電話がはいり、そのあと、また別の仕事先への連絡を仰せつかってしまった。
私の計画では、そこから1時間半ほど、お昼ぐらいには椎葉村役場へたどり着く予定だったので、
仕事先への電話も、今は携帯は圏外だが、役場に着けば公衆電話があるだろう、大丈夫だー、と再び出発。
がーーーーーーーーー!
車が離合など決してできない、山を這うように出来た川沿いの道は曲がりくねり、行けども行けども山の中。
初めの頃は「おお~~~♪」と感激して写真など撮っていたが、時間は過ぎていくのに山道が途切れることはなく、焦る。
携帯電話は思い切り圏外だし、困ったことに電池は一個のマーク。
やっと少し景色がひらけ、ふた股に分かれている道のわきには看板に地図など描いてあるので下りてチェック。
すると、どちらからでも上椎葉にたどり着くが、どっちにしてもえらいな山道がこの先出てくる気配。
国道265号、と書いてあるほうを選んだほうが良さそうな気がする・・・と、国道を通ることに。
地図も見たし、この道をとにかく行けば上椎葉にたどり着く、というお墨付きをもらったから安心だし。
そう思ったのだが・・・・・・・・
またこれが、走っても走っても山を越える気配がない。
やっぱり道は狭いし、曲がりくねってるし、ずっと山の中だし。
連絡しなければー!携帯つながらんし!と、再び焦る。
飯干峠、と書かれた場所にたどり着くまで、1時間近くかかった。
あの光景は忘れられない。
深い山あいはとても緑で、何軒かの民家がみえた。
決して新しくはない建物が、深い谷になっている場所にぽつん、ぽつん、と。
八つ墓村だ・・・・
そう思った。
横溝正史シリーズに登場するような山あいの光景。
こんな高いところまで来たんだー、と、何気に衝撃を受けた。
民家が見えたことにも安心した。
きっとそのうち公衆電話が現れるだろうー、そう思った。
甘かった・・・・・
そこから再び1時間ほど走り、スック!と道端に立っている鹿にも驚かなくなり、道の脇から飛び出すのが猫ではなくタヌキだということにも慣れ、それよりも電話!トイレ!いったいどこまで走れば町が出てくるんだろう!
もしかしてここが町?と思えるような場所に出たときにはあぶら汗でジットリ。
はぁー、外でする羽目にならずに済んだー、と、ようやく気持ちに余裕も出て、
さっきの場所は「人間の証明」みたいでもあったなー、なんて考えていた。
ただ、その日に予定していた場所は上椎葉からさらに1時間ほど奥に行った、不土野、という場所。
すでに4時間も運転して、グッタリだったが、親切な生協の配達のお兄さんをつかまえたり、道路工事のおじちゃんに道を聞いたりして、何とかかんとか目的地へ辿り着いた。。。。。。
そんな感じで行ってきた椎葉村だったが、思い出すと、あの場所へ再び行きたくてたまらなくなる。
とても深い谷の、周りは山ばかりだけど。
里山、ではない。
本物の山に作られた集落。
平家の落人たちは、いったいどんな必死さであの山を越えたのだろう。
切ない。
母さん、きっと今頃は
今夜あたりはあの谷間に静かに雪が降り積もっているでせう
こちらも随分涼しくなった。
きっと椎葉の山あいは、もっともっと涼しいだろうと思う。
PR
ままぁ~ づゆりめんばあー
2010年10月01日金
初体験だってのは意外、、
あの地の凄さ素晴らしさは
行かなきゃ絶対わからない
宮崎県をはみ出すんじゃないかって
思うほどやたらに広大
村なんだぜ、ひろーい村
そりゃもう、呆れるしかない
Re:ままぁ~ づゆりめんばあー
すーーーーごいところでした!
あんな素晴らしい場所に居ながら時間に追われ、お腹を痛め、公衆電話とトイレを求めてひたすら「町」を目指したんですよ・・・
情けない・・・・
あんな素晴らしい場所に居ながら時間に追われ、お腹を痛め、公衆電話とトイレを求めてひたすら「町」を目指したんですよ・・・
情けない・・・・
- トラックバックURLはこちら