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02.12.13:52 [PR] |
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09.14.09:25 人と餓鬼のはざま |
阿修羅像が、なぜにあれほど人々の関心を集めるか?
それは立ち姿の繊細さや正面の表情の美しさ、にあるのだろうけど、やはりそれらをそれぞれがそれぞれの年代で知り、感動した記憶を呼び覚ます感覚もあるのかもしれない。
しかし、そんなノスタルジーなど感じる間もなく、阿修羅は美しかった。
どんなに大勢の人々に囲まれ、好奇の目にさらされていようとも、阿修羅は阿修羅で、あの表情の中に私たちが見る様々な思いは、決して美しいものではないけれど、それらを素直に表にあらわし、そして真っ直ぐに立っている阿修羅は、そこだけが研ぎ澄まされ、本当に美しかった。
正面の顔は微笑んでいるようで眉根を寄せ、何かを注意深く見ているようで、何かを策略しているようで、自分には構うなと威嚇しているようでもある。
右側の顔は唇を噛んでいる。
今回、この表情に心を打たれた人たちが多かったようだ。
実際、私も右の顔を見たときは、つい気持ちがゆるんで泣いてしまった。
左の顔はあからさまに怒っている。
今、まさに何か気に障ることを聞き、腹を立てたばかり、という表情。
そして正面の顔がある。
顔ばかりではない。
折れそうに細くて繊細な腕と指が、踊るようにしなっている。
しなりながら合掌している。
脚はまっすぐに、ただ立っている。
この作者は、煩悩を抱えながら、外に溢れてしまう苦悩を抱えながら、生まれてきたこと、生きることは苦であるという仏教に流れる教えを、この阿修羅像だけで表現したのかもしれない。
阿修羅に正面の顔と、二本の腕しかなかったなら、これほど人々の関心を集めなかっただろう。
阿修羅は三つの顔と六本の饒舌な腕で、仏とはいえども下級、そして己に固執し、天界を追われたもの、という愚かで悲劇的な背景を語る。
人でもなく、仏でありがら仏でもなく、悪魔にもなりきれず、下級な餓鬼でもない。
そして阿修羅は真っ直ぐに立っている。
律義に合掌している。
人それぞれに様々な思いを抱かせる阿修羅の姿。
間違っていても、苦しくても、もがいても、それらを抱えて真っ直ぐに立っていることは美しい、と、感じてみる。
本物に会えて良かった。
阿修羅を好きになった気持ちに、心から誇りを感じる。
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09.11.17:09 王様の耳はロバの耳 |
私が考えていること、誰がどうした、誰とどうした、そしてどう感じた、そんなことを一番知っているのは彼女だ。
彼女が知らないことはない。
それは、大岩の小さな穴に秘密をしゃべる男のように、または、もの言わぬ飼い猫をなでながらつぶやく女のように、祖母が私の話を理解できないと知っているからできること。
ずるい。
今日も彼女を見舞ったら、やたら親切な理学療法士が、折り紙でも折るように祖母をマッサージしながら話かけてきた。
うるさいなぁ、と感じながらも折り紙みたいな祖母に
「もう・・・おばあちゃんは今、どんなとこにいるの?」
と話かけると、理学療法士が
「若かりしころの思い出の中ですよねーっ!」と、祖母の耳元で言った。
あっ、そうかぁ、ホントにそうならいいねぇ、と答えると、さぁ・・・・と笑った。
僕以外の理学療法士に会ったことがありますか?
ないです。
僕、○○といいます、僕以外にあと2名でツヤ子さんの担当をやっています。
何か分からないことがあれば、おっしゃってください。
祖母は何を考えているんでしょうか?
見たもの、聞いたものをそのまま理解できる状態ではないと思います。
身体の感覚も、麻痺してない部分でしか痛みもわからないし。
意識という感覚はないかもしれません。
じゃあ、何を話してもわからないんですね?
それは何とも言えませんが、聞いた言葉を理解できずに頭のどこかに置いてあるかもしれません。また、痴呆が入ってらっしゃるので忘れてしまうかもしれませんね。
理学療法士がいったいそこまで話せるのだろうか?と思いながら、グループホームで私が祖母に好き勝手に話してきかせていた戯言も、彼女に合わせ話していた適当な嘘も、そうして今、彼女に話して聞かせている真実も、祖母の頭のどこかに小さく保管されているのかもしれない。
そう思うと、この薄い白髪の頭は、色とりどりの怪しげな石や、本や王冠や、そんなものの詰まった宝箱のようにも見える。
それは彼女が集めていた、綺麗なお菓子箱みたいな、小さくて、古くて、意味なく価値がありそうな。
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09.07.11:40 思い出したよ |
よくチェックしているサイトで、「間違った使い方だけどブラッド・ピットがやると格好良い」もの、が出ていた。
この耳につけている機械はbluetoothという、なんというか、音を録音するもの?
だけど、このbluetoothという機械を私は知らないので、
「ほう♪新しいイヤホンなんだな」
としか思わなかった。
もう何年も飛行機に乗ってなくて、最近乗ってみたらイヤホンの使い方がわからなくなっていた。
どこに差し込む、というのはいいんだけど、飛行機のイヤホンって上から被せるのか下から被せるのか、前からか後ろからか、迷う。
昔から迷っていたんだけど、その頃はしょっちゅう乗ってたので、若いのにえらい飛行機慣れした感じで「へん♪」と、あたふたしているオジサンを横目に見ていた。
が、今回は私が横目で見られる側になっていた。
上から?
いや、違う、下だ。上から被ったら虫みたいになるし。
じゃあ前だっけ?後ろだっけ?
と、迷っていると、隣のピアスつけた若者が、後ろからつけていたので、私も後ろからつけた。
が!ずれる。
耳からずれてたまらん。
隣の若者も、ずれるのだろう、両手で耳を抑えたりしている。
これは本当に後ろからなのか?
前からじゃないか?
と、思って前からも付けてみたけどずれるのは相変わらず。
イヤホン自体がデカイんだ、私のせいじゃない、と思い直して、
「耳のあたりにかかってる風」なイヤホンのままにしといた。
で、どっちなんだろう・・・・・
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09.07.10:13 また忘れた・・・・ |
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09.06.01:54 ぼくは悪にでもなる |
目的のためなら、どんなに汚れてもやり通すしたたかさがないとダメだ。
それは、普段の生き方にも通じる。
私はそんな人が好きだし、多分、目的を達成できるかどうかは別として、私もそんな人だ。
小沢一郎が気になる。
前から彼は私のイメージする政治家、という感じ。
この笑顔も胡散臭くていいわ。
田中角栄も好きだし。
小沢さんが民主党の幹事長に就任、ということで、あまりスマートでなさそうな管やらが四の五の言わなければ、鳩山さんをトップに、上手に運営していってくれ
でも小沢さんはそういう立場を与えられるよりも、影の軍団として暗躍するほうが合ってるように思うんだけど。
担ぐ神輿は軽くてパーが一番、と昔、言ったとか言わないとか・・・・あくまでも現在の状況においての発言じゃないので、あしからず、です。
私もそう思う、これはすごく正しい。
団体ならば、トップは対外的な人当たりが良ければいい。
団体の顔として、周りに良い印象だけ与えていればいい。
団体を動かしていくのは、スマートな二番手、三番手だ。
トップは何も考えず、ただ承認して、周りにニコニコしてればいい。
さぁ、どうなることか・・・・・