11.25.12:45 [PR] |
01.21.18:56 男を感じるとき |
先日、私を阪神ファンにした小林繁が亡くなった。
幼い頃、近所のホテルがキャンプ宿舎だった巨人の選手たちが、オフの日には私の生家にアーチェリーを楽しみに来ていたので、必然的に私も巨人ファンだった。
なんだけど、そんな子どもだった私でも、何で巨人はこんな騒ぎを起こしてまで江川投手を欲しがるんだ!小林はエースやろ!何で阪神に出すんだー!
そう思った。
その後、阪神VS巨人を否が応でも注目していたが、小林が登板したときは特にドキドキして観た。
家族皆が巨人ファン、そんな中で、いけない!いけない!と思いつつ、だんだんと小林を好きになっていく気持ちが止められなかった・・・・・・・
格好良い。
巨人のエースなのに、実力があるにせよ、プロとしてはまだ海のものとも山のものとも判らない若者のために阪神へ行った小林。
憤りや怒りを、彼は言葉にせず、ただ、巨人戦への気迫と結果でみせた。
生身の人間に、生まれて初めて「男」を感じた。
それまでの私といえば、「男」といえば『あしたのジョー』の矢吹丈か、『愛と誠』の太賀誠だった。
その気持ちは今でも変わらない。
悪の花園(実業高校)の女番長・高原由紀率いるスケバングループにつかまり、リンチを受けている太賀誠と早乙女愛。
鉄棒に縛られ、裸の上半身をムチで叩かれ、その上に塩をまかれ、なお叩かれる。
愛と代わってくれ、そう言えばリンチを止めてやる、由紀が言う。
「もう止めて!」何度も愛は泣き叫び、スケバンたちから殴られる。
そのとき、ちょっと待て、誠が言う。
愛は、「いいのよ、誠さん、喜んで身代りになるわ」そう心に決める。ニヤリとする由紀。
「よく考えやがるな。ムチで叩かれた上に塩なんて振られ、それだけでも気絶するほど痛いのに、なおムチの雨が降ればさすがに俺だって痛いと叫ぶ。
俺の悲鳴を聞くと、愛お嬢さんが泣き叫びなさる。綺麗な心とやらが痛みなさる。
だから、頼む。
俺の悲鳴が聞こえねえぐらい遠くへ、彼女を連れてってくれ」
その言葉を聞いたとき、ふたりの女は感動し、同時に、誠を心から愛するのだった。
おまけに私も。。。。
このエピソードは以前も紹介した。
『愛と誠』に登場する「男」は、新宿緋桜団の砂土谷峻以外は、かなり男らしい。
ウラナリの岩清水弘も、「早乙女愛よ、岩清水弘は、君のためなら死ねる」という名せりふのもと、名門・青葉台から、悪の花園に愛を守るために転校し、高所恐怖症にも関わらず校舎から吊るされる、というリンチにも耐える。
愛から借りたハンカチを、口元に当てながら。
影の校長・座王権太は、誠を愛してしまい自殺未遂をし、顔に傷を負った高原由紀に非情さが失われた、とスケバングループの仲間からストリップのリンチを受けている中、助けに入る。
新宿緋桜団の後ろ盾をもらい、権太と由紀に反旗を翻した花園の生徒たちにいたぶられながらも必死に。
「こんな顔になってしまった私は、権太が愛した自分ではない、だからほっておいて」
そう告げる由紀に、大丈夫だ、と言い、自分の顔に硫酸をかける。
こうすれば他のヤツラはどうでも、自分の前なら顔のことを気にせずにすむだろう、と。
『愛と誠』に登場する彼らに流れるのは、損得なしの潔さ。
このマンガが週刊少年マガジンに連載されていたのが、私が小学校5,6年生の頃。
小林繁が阪神にトレードされたのが、ちょうどその頃だった。
むさぼるように読んでいた『愛と誠』の世界を、小林繁に見た、12歳の私がいた。
オタクや・・・・
でも、小林繁を語るときには、今でも泣きながら話します。だから、めったに話しません・・・・
幼い頃、近所のホテルがキャンプ宿舎だった巨人の選手たちが、オフの日には私の生家にアーチェリーを楽しみに来ていたので、必然的に私も巨人ファンだった。
なんだけど、そんな子どもだった私でも、何で巨人はこんな騒ぎを起こしてまで江川投手を欲しがるんだ!小林はエースやろ!何で阪神に出すんだー!
そう思った。
その後、阪神VS巨人を否が応でも注目していたが、小林が登板したときは特にドキドキして観た。
家族皆が巨人ファン、そんな中で、いけない!いけない!と思いつつ、だんだんと小林を好きになっていく気持ちが止められなかった・・・・・・・
格好良い。
巨人のエースなのに、実力があるにせよ、プロとしてはまだ海のものとも山のものとも判らない若者のために阪神へ行った小林。
憤りや怒りを、彼は言葉にせず、ただ、巨人戦への気迫と結果でみせた。
生身の人間に、生まれて初めて「男」を感じた。
それまでの私といえば、「男」といえば『あしたのジョー』の矢吹丈か、『愛と誠』の太賀誠だった。
その気持ちは今でも変わらない。
悪の花園(実業高校)の女番長・高原由紀率いるスケバングループにつかまり、リンチを受けている太賀誠と早乙女愛。
鉄棒に縛られ、裸の上半身をムチで叩かれ、その上に塩をまかれ、なお叩かれる。
愛と代わってくれ、そう言えばリンチを止めてやる、由紀が言う。
「もう止めて!」何度も愛は泣き叫び、スケバンたちから殴られる。
そのとき、ちょっと待て、誠が言う。
愛は、「いいのよ、誠さん、喜んで身代りになるわ」そう心に決める。ニヤリとする由紀。
「よく考えやがるな。ムチで叩かれた上に塩なんて振られ、それだけでも気絶するほど痛いのに、なおムチの雨が降ればさすがに俺だって痛いと叫ぶ。
俺の悲鳴を聞くと、愛お嬢さんが泣き叫びなさる。綺麗な心とやらが痛みなさる。
だから、頼む。
俺の悲鳴が聞こえねえぐらい遠くへ、彼女を連れてってくれ」
その言葉を聞いたとき、ふたりの女は感動し、同時に、誠を心から愛するのだった。
おまけに私も。。。。
このエピソードは以前も紹介した。
『愛と誠』に登場する「男」は、新宿緋桜団の砂土谷峻以外は、かなり男らしい。
ウラナリの岩清水弘も、「早乙女愛よ、岩清水弘は、君のためなら死ねる」という名せりふのもと、名門・青葉台から、悪の花園に愛を守るために転校し、高所恐怖症にも関わらず校舎から吊るされる、というリンチにも耐える。
愛から借りたハンカチを、口元に当てながら。
影の校長・座王権太は、誠を愛してしまい自殺未遂をし、顔に傷を負った高原由紀に非情さが失われた、とスケバングループの仲間からストリップのリンチを受けている中、助けに入る。
新宿緋桜団の後ろ盾をもらい、権太と由紀に反旗を翻した花園の生徒たちにいたぶられながらも必死に。
「こんな顔になってしまった私は、権太が愛した自分ではない、だからほっておいて」
そう告げる由紀に、大丈夫だ、と言い、自分の顔に硫酸をかける。
こうすれば他のヤツラはどうでも、自分の前なら顔のことを気にせずにすむだろう、と。
『愛と誠』に登場する彼らに流れるのは、損得なしの潔さ。
このマンガが週刊少年マガジンに連載されていたのが、私が小学校5,6年生の頃。
小林繁が阪神にトレードされたのが、ちょうどその頃だった。
むさぼるように読んでいた『愛と誠』の世界を、小林繁に見た、12歳の私がいた。
オタクや・・・・
でも、小林繁を語るときには、今でも泣きながら話します。だから、めったに話しません・・・・
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桑田真澄も・・・
2010年01月21日木
親父さんが亡くなった時のコメント、しびれました。
小林繁の美意識は、最近の軽薄な風潮とは一線を画してますね。
本当の男を感じた2人でした。
Re:桑田真澄も・・・
うう!
そのまんまとーますさん、早っ!
実はこれからまだ続くとですたいっ!
すんまそん・・・・・(^^ゞ
そのまんまとーますさん、早っ!
実はこれからまだ続くとですたいっ!
すんまそん・・・・・(^^ゞ
Re:男を感じるとき
2010年01月21日木
男、岩清水このネタに吹いた。
Re:Re:男を感じるとき
なんでーですかあー!
Re:男を感じるとき
2010年01月21日木
いや、むしろてづか様のファザコンっぷりの潜在意識に泣いた。ぜひ、真樹道場で鍛錬を!
Re:Re:男を感じるとき
たまらん・・・
真樹道場、wolfさんから言われてものすごく気になってる存在なんでございます。
はい。
その通りです。
私はすーごいファザコンです。。。。
というか、一騎コン。
真樹道場、wolfさんから言われてものすごく気になってる存在なんでございます。
はい。
その通りです。
私はすーごいファザコンです。。。。
というか、一騎コン。
Re:男を感じるとき
2010年01月21日木
いや、不倫でいいんで付き合って下さい!
Re:Re:男を感じるとき
ちょっと私もwolfさんには会いたいわー
ふざけてくれて(笑)ありがとうです。
たぶんコレを私が「小林が亡くなって悲しい」半分、「ぎらぎらしたオタクの目」半分で書いた、って読む人にはバレバレやろ・・・
ふざけてくれて(笑)ありがとうです。
たぶんコレを私が「小林が亡くなって悲しい」半分、「ぎらぎらしたオタクの目」半分で書いた、って読む人にはバレバレやろ・・・
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