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03.19.17:26

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  • 03/19/17:26

10.20.01:26

とある縁で延岡の薪能を観に行った。
今年になって能がどんなものなのかを知る機会があり、多分まだ能の世界の氷山の一角だけしか判ってないんだけど、
生と死が演劇の中に普通に存在している見世物だということに興味がわき、これから何かにつけ能は追っていこうと思っている。

今年で16回の延岡天下一薪能は宮崎映画祭みたいに全員ボランティアで運営するそうだ。
宣伝、セッティング、当日の運営、たくさんの人たちが動いていた。
延岡にあった文化を掘り起こして、それを基に16年も続けている。
文化の再生だ。
すごい。

能は、わかる人にしかわからないものでいいと思う。
takiginou4.jpg物語を事前に調べておかなければ、意味がわからない。
大きな動作も動きもないし、
もちろん、面の表情も動かない。
だからこそ観る人の想像力をかきたてる。
面の表情は動く。
動かないけど動く。
切ない別れや、狂おしいほどの怒りや、ほとばしる愛情が見える。
とても美しい。

死がとても身近にあった時代の芸能。
鼓や笛やお囃子も、空気を切るように凛としていた。
takiginou1.jpg
11月になると各地で神楽も始まる。
宮崎の秋が深まって来る。









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09.24.22:47

見世物は見世物らしく

誰か私に飛行機代出してくれないかなぁ!


sarara.jpg






09.22.09:37

妹と油揚

http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=15488

とりいそぎ、個人的に勝手に応援している綺麗なおねいさんふたりの演劇ユニットmetroの第二弾公演。
前作「陰獣」もなんですが、演劇がちょっと怪しくて見世物としての雰囲気があり、そこに集うことで演じる者と観る者との密度までもが演劇になっていたような時代の、そんな匂いを感じるのです。
興味のある方はぜひ!
ってか、Kさん、落語もいいけど、彼女たち呼んでくれないかなー!
imouto.jpg









05.17.23:53

白河夜船で

reon1.jpg「愛人~ラマン~」を観て以来、好きな男性のタイプは?と尋ねられたらレオン・カーフェイ。
昔から、『お金持ちの中国人風』が好きだった。
その言葉を見事に体現していたのが「愛人」のときのレオン・カーフェイだった。

毎年行われる東京国際映画祭に彼がゲストで来ていたとき、隣室だったエマニュエル・ベアールが彼の部屋から聞こえる睦言がうるさすぎて眠れなかった!と文句を言っていた、という話があった。
うらやましい・・・相手の女。
あの頃のつやつや感はさすがに今の彼からは感じないし、枯れてはきたけれど、まだまだやれるよー♪という雰囲気は相変わらずなので嬉しい。


0d6285fc.jpeg満を持して出す。
去年のはじめに篠山紀信のサイトをみていて久しぶりに格好良い!と思った女性が月船さらら。
篠山紀信というと、日本で初めてのヘアヌード写真集を私の愛する樋口可南子で撮り、宮沢りえちゃんを脱がせ、高岡早紀を脱がせ、あんなに綺麗に撮ってもらえるなら私もお願いします!と土下座したい御大。
話題先行、という気もするが、それだけの話題をきちんと提供できるのは、彼と被写体とが良い関係を持っていなければできないことで、それは彼の人柄もあるのだろう、と思っている。
それにやはり綺麗だもの・・・彼の写す女性たち。



その月船さらら。
tsukifune_sam.jpg格好良い・・・それになんて素敵なの・・・
元・宝塚、という経歴。
月組にいたころ、たぶん紫吹淳のトップお披露目公演で宮崎にも来てたはず。
宝塚をやめて、演劇の世界で切磋琢磨しているようで、たしかTOMさんが褒めていた映画の「世界で一番美しい夜」では主演。
今年の一月には女性ふたりの演劇ユニット『metro』旗揚げ公演も大好評に終わったらしい。

maya.jpg宝塚を辞めたあとにこれだけの写真を撮らせた人はまず、いなかったと思う。
真矢みきが退団直前に出した『Guy』という写真集も篠山御大だったが、もちろんここまではなかったし、全然良いとは思わなかった。
彼女は彼女で退団後の紆余曲折があって今も女優さんとしてやっているけれど、スケールが小さい感がある。
宝塚時代に彼女が他のトップや男役との違いを長くのばしたひっつめ髪で表わしていたように、もう少し何かやってくれるかな?と期待していた。
けれど小さくまとまってしまった。
残念といえば残念。
彼女は演劇や映画よりもテレビ向きの人だったということか。。。



写真をならべてみて感じたが、同じスーツ姿でもレオンとさららはセクシーだけど、真矢みきにセクシーさはない。
レオンとさららとは恋人になりたい。
真矢みきとはすごく良い友だちになれそう。
そこの違い。


で、演劇ユニット『metro』旗揚げ公演が江戸川乱歩の「陰獣」。
次回作には行きたい!
metro.jpg無理して頑張ってる感じがしないところもいい。

レオン・カーフェイでお茶を濁したつもりだったが、やっぱり私、彼よりも月船さららがいいなぁ・・・
ここまで打っていたら、どうして彼の話題を最初に出したんだか忘れてたし。







01.25.18:11

おもいでカメラ

eienn.jpg障がいのある方々が活躍している市民劇団「みやざき◎まあるい劇場」。
今回、宮崎大学が支援する「とっても元気!宮大チャレンジ・プログラム」で、学生たちが地域に暮らす障がいのある方々との交流の場をつくろうと、演劇作りにチャレンジした。

タイトルは『おもいでカメラ』
風来坊の画家が持つポラロイドカメラで写すと、その人の心にある大切な風景が写る、というもの。



パン屋の女は、夫を亡くした今でもカゴにカレーパンを入れ、移動販売している。
カレーパン一個150円。

年老いた警官は、その女を追っている。
女が無許可で移動販売しているからだ。

歌人は風来坊に新作のために編集者が家に来る、と告げて帰っていく。

迷子の少年は兄を探している。
公園でサッカーをしていてはぐれたらしい。

ギターの弾き語りの男は、仕事が早く終わった日だけ、ベンチで歌っている。

b0507606.jpeg無職の男は、呼びにきた妻といっしょに目の前で起きるそんな風景を見ている。
あるときはカレーパンを無理矢理買わされ、あるときは老いた警官の話相手になり・・・
そうして徐々に判ってくるのは、女が売っているカレーパンは本当はコンビニで150円で買ってきたものであり、それを同じ150円で売っているということ。
老いた警官は実はコスプレした偽者で、彼が町中のいろいろな問題を解決するたび交番に「お世話になりました」「ありがとうございました」と人々からお礼が来ること。

そして「おもいでカメラ」。
パン屋の女は夫との思い出が、歌人には有名な賞をとった自分が、無職の男には有能だったころの自分が写る。

風来坊が言う。
「ギター弾きと少年は少し違うんだ」
彼らには今の自分たちが写る。
無職の男の妻には「今の夫」の姿が。


という物語。
カレーパンを売る女、この人も発達障害があるのだろう。
脳性マヒの迷子の少年の兄役、車イスの歌人役、左半分にマヒのある無職の男の妻役、風来坊も下半身は動かない風。
演出がうまいのか、障がいのある彼らが演技していても、それらを観客が気にせず観られる雰囲気。
特にカレーパンを売る女、このひとがとても良かった。
やさしかった夫の話をするときのセリフ
「のらねこにも好かれてるの、あのひと」
なんでだ!って思うくらい、感動した。

私の前には発達障害のある年配の女性が、同じく年配の母親と、多分姉と座っていた。
彼女は舞台で何かを見つけるたびに嬉しそうに母親をつついては指指し、姉をつついては笑いかけた。

ラスト、観客の拍手に応えながら迷子の少年役が兄役の電動車イスに乗っかってニコニコしている。
妻役は感極まって泣いている。
そんな雰囲気には絶対に流されないぞ!と思っている私でも、とても気持ちが優しくなった。
こんな風に、私たちが自然とそこに居る、っていいなぁ、と素直に感じた。