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  • 04/27/04:24

04.29.23:11

あなたが世界からこぼれ落ちても

愛しの洋子さま。

gorly.jpg貴女が綴る言葉に浸り、遊ぶとき、私が思うのは、洪水のあと、保険金がわずかの規定はずれで支払われないと判ったとき、自分が生れ育った大切な家ですら忌々しく思う気持ち。

光があれば影がある、そんな当たり前のことをあなたの物語から感じます。
物心ついて初めてだったかもしれません。
なにかが生を謳歌している時、どこかで誰かが死んでいる。
どこかで何かが傷ついている、そんなことに気付いたのは。
そして死や、それにまつわることは(たとえば血や、体液や、骨、腐ってゆく肉体の臭いなど)とても日常的で、私たちはDNAとDNAとの媒介物でしかないこと。

今日、私は牛の眼球解剖をした人の話を聞きました。
彼女は眼球の中にある、水晶体の美しさを興奮気味に話して聞かせました。
まつ毛つきの牛の眼球は、まず視神経から、それがどちらの目なのかを確認する。
次にまわりの脂肪、筋肉を取り除いていき、硬い角膜を切る。
そうして現れた水晶体の美しさに、どれほど感動したかを。
それを通して文字を見たとき、ちゃんと大きく見えたことを。

私たちの体は、何も言わず、控え目に、とても自然に脳からの信号に逆らうこともせず動いています。
眠いなぁと思いながらこの文章を打っている私の眼球にも
美しい水晶体があり、特に何かを主張するわけでもなく、
ただ、水分とたんぱく質の塊なのだそうです。
そう気付くと、何だか偉そうなことを言ったり、したりしていても、
それだけがまるで自分の世界かのように錯覚していても、
所詮、たんぱく質の塊でしかない人間って、愚かで可愛いなぁと感じます。

大好きな小川洋子様、最近では一冊読むことすらままならない要領の悪い私です。

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Re:あなたが世界からこぼれ落ちても
2010年04月30日金

何処の洋子さまかと思って読み進むうちに、はっと気がつきました。最近洋子さまの本読んでないなぁ、、と、ふと立ち止まってしまいました。
harupyさまは読書に追われる毎日です。

Re:Re:あなたが世界からこぼれ落ちても
そうそう。
私が洋子様~と呼ぶようにハメたのは、harupyさまとsacoさまです
2010/04/30 10:07

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