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  • 04/26/04:25

04.14.20:50

きょうの私に

さよならしましょ。

今まで生きてきて、誰かのこと「この人は!」と思ったことはそれほど無い。
ここ5年ほどの間、私はそう思える人たちに出会った。

2c2e5ff4.jpeg話をしていてとても楽しい、似たようなことに腹を立てて、共感しあえて、指摘しあって、ガハガハ笑えて、という友人が何人かいる。
皆、スマートな頭を持っている。
スマートだな、と感じる部分は知識があるとか計算ができるとか、そんなことではない。
素直さと、柔軟さ、だ。
彼らは何かを決めつけない。
自分の気持ちや立場などを考えず、とても公正な考え方をする。
だからきちんと批判もする。
彼らから得る知識を、私は心から信頼している。

そんな大切な友人のひとりが、今日、宮崎から完全に去ってしまうことになった。
彼女は医療従事者の立場で、医療と教育と福祉をつなげようとした人だが、そんなことは望んでいない行政から切られてしまった。
小児科医が足りない、足りない言ってるのに、ばかなことだ。

一緒にお昼を食べて、夕方、彼女が月に一度だけ仕事を許されている現場に行ってみた。
入所している子どもたちの、健康診断のようだった。
「この子たちはみんなそれぞれに個性があって、声のかけ方ひとつに好みがあるの」
そう言って笑ったが、私はそこにたどり着くまでの道のりに、ひどく驚いていた。

県社会福祉事業団の管轄である知的障害児施設。
そこの宿泊ができる棟には初めて入ったが、学園長が鍵を開け・閉めながら進んで行く姿に緊張しながら付いて行った。
薄暗く、お世辞にもきれいとは言えない、まるで肝試しのような場所の、鍵のかかる診察室に彼女はいた。
いつも通りの明るくて優しい笑顔に救われたが、あの建物の雰囲気に私は重く衝撃を受けていた。
心臓に鳥肌が立つような感覚だった。

診察室の空調は悪く、排泄物の臭いが漂っている。
表玄関とは大違いで、建物の奥へと進むにつれてその臭いは強くなっていった。
鍵のかかる廊下、知的障害児たちが思い思いに過ごす部屋、あの奥の棟で私は一日過ごすことはできないだろう。
あの場所で正常な意識を持った者が過ごすには、かなりのストレスを感じるはずだ。
ニュースでよく流れている福祉施設での入所者への虐待は、あのような環境から生まれるのかもしれない。
「人権擁護の推進」と経営方針に謳ってあるが、はたしてあの環境でそう言えるのだろうか。
彼女の雰囲気のおかげで、彼女の周りだけは日常的と言ってもよかった。
けれど空調の悪さで、相変わらず部屋の中は排泄物の臭いがしている。

こっつん、こっつん、
打たれる土は、
よい畑になって、
よい麦生むよ。

朝から晩まで、
踏まれる土は、
よい路になって、
車をとおすよ。

打たれぬ土は、
踏まれぬ土は、
要らない土か。

いえいえ、それは
名のない草の、
お宿をするよ。

『土』 金子みすゞ

誰もかれもが幸せになってほしい。








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陽のあたる場所で、、
2010年04月14日水

そうか

あそこへ行ったんだね


まあ君が小学部に入ってからの

数年間は

放課後や特別な週末の日

あそこで過ごしていたんだよ

今のセンターは

受け入れてくれなかったから

迎えに行った僕は

メガネや時計をはずし

鍵をあけて柵を開き

ひとり一人の子どもたちに

あいさつして

まあ君のところにたどり着いていた

そういう時期があったんだよ

最初から

センターで過ごせたわけじゃない


まあ君の笑顔と輝きは

そんな経験を経て

獲得したものなんだ

Re:陽のあたる場所で、、
そうでしたか。
私も鍵を開けてもらいながら、そんな風に子どもたちに挨拶しながら奥へ奥へ歩いて、奥へ行くにつれ鼓動が強くなりました。
あの雰囲気は生まれて初めてでした。
どうしてこんな施設なんだろう!と思ったのですが、
もしかしたら、この施設に居る子たちはまだ恵まれているのかもしれない、と思って、やるせなかったです。
青さんが一度言ったじゃないですか。
知事も抜き打ちで日常を見てくれればいいのに、って。
奈須先生は相変わらず優しくて、普通で、そんな先生が来なくなったあとで、あの暗い一角でどんな診療していくんだろう。
2010/04/15 00:09

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