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05.04.10:12 ひとりはみんなのために |
体育会系ノリ、というとどんなイメージになるのだろう?
単純、情熱ばか、ストイック、一直線、私が思うのはそういうことだが、他人と話をしていてハッッッッ!としたことがある。
それは、私が「体育会系ノリ」と聞いてイメージする中に、「団体」や「仲間」がなく、「その人ひとり」で考えていたこと。
スポーツをイメージするにしても、個人競技しか思い描いていなかった・・・
一瞬落ち込んだ。 なんなんだ、私って。
どうしてそんな話になったか、というと、市内のブラスバンドの名門校での話。
国際音楽祭での演奏のために、娘の小学校との合同練習が行われた。
相手は高校生、それはそれは素晴らしい演奏をするところなので、合同練習は有難い。
パーカッションをやっている娘は「楽しかったー!」と帰ってきた。
が、管楽器パートの人が目撃したのは、音をはずしてしまった女の子の髪の毛を引っ張ったり、足を蹴ったりする同じパートの子どもたち。
その学校の昔からの伝統?で、そういう話は聞いていたけれど、実際に見てしまった彼女のショックはかなりだった。
「ひとりはみんなのために。
みんなはひとりのために」
スポーツの団体競技や、大勢で音を作り上げていく吹奏楽や合唱などに於いて、それは良い言葉だとは思うけれど、大きなお世話でもある。
「体育会系ノリなんだよねぇ」
そう言って彼女は、受けてしまった衝撃を自分の中で消化しようとしていたけれど、あのキラキラピカピカした素晴らしい音色のために、どれほどの子どもたちが苦しんでいたのか、とふたりで複雑な気持ちになった。
ちぇ・・・私の目の前でやってほしかった・・・
指導者にもよるが、目標を高く掲げ、そこに向かって進むことをいけないとは思わない。
思わないが、そこまでの過程は、やはり『音楽の素晴らしさ』を知る心の旅であってほしい。
甘いかな。
毎年、夏には各地で吹奏楽コンクールがある。
去年の九州大会には、各県から60人規模の大所帯の小学校から、20人にも満たない小さな小学校まで出場した。
小さな団体は大きなところと比べると見劣りするし、県によって力を入れているところ、そうでないところの差は歴然としていたけれど、彼らがあの日のために練習してきた日々を思うと、あのステージに立って演奏していることにたいして心から祝福できる。
どの団体が賞を受けても、みんな素晴らしい!と言える。
『ダメ金』という言い方以外は・・・・・・
各地のコンクールでは銅・銀・金を決める。
金賞は一校ではなく、何校かあり、その中から地区代表が選ばれる。
選ばれなかった他の金賞受賞校は、通称『ダメ金』と呼ばれる。
長年、合唱や吹奏楽をやってる人たちは、フツーに「ダメ金」という言葉を使う。
その思考は間違ってないかなぁ・・・・・
ならば銅や銀を見る目、かなり馬鹿にしてるはずよね。
コンクールの代表を決めるシステムが変なんだけど、でもそこに染まるのは素直すぎない?
要は何事もステレオタイプになってはいけないんじゃないか、ということ。
その世界だけが全てではなく、いろんなものを見て、聞いて、そして頭のフィールドだけは無限大にもっともっと広げて、ひとつのものをひとつの方向からは見ないこと。
困難を跳ね返す力、これは変だよ、と感じたら口に出せる素直な心、ぶつかってみる力、変えてみようとする勇気、自分にとって大切なものならば尚更、前向きに反骨で。
どこも色々あるね、ちゃんと見てるよ!
単純、情熱ばか、ストイック、一直線、私が思うのはそういうことだが、他人と話をしていてハッッッッ!としたことがある。
それは、私が「体育会系ノリ」と聞いてイメージする中に、「団体」や「仲間」がなく、「その人ひとり」で考えていたこと。
スポーツをイメージするにしても、個人競技しか思い描いていなかった・・・
一瞬落ち込んだ。 なんなんだ、私って。
どうしてそんな話になったか、というと、市内のブラスバンドの名門校での話。
国際音楽祭での演奏のために、娘の小学校との合同練習が行われた。
相手は高校生、それはそれは素晴らしい演奏をするところなので、合同練習は有難い。
パーカッションをやっている娘は「楽しかったー!」と帰ってきた。
が、管楽器パートの人が目撃したのは、音をはずしてしまった女の子の髪の毛を引っ張ったり、足を蹴ったりする同じパートの子どもたち。
その学校の昔からの伝統?で、そういう話は聞いていたけれど、実際に見てしまった彼女のショックはかなりだった。
「ひとりはみんなのために。
みんなはひとりのために」
スポーツの団体競技や、大勢で音を作り上げていく吹奏楽や合唱などに於いて、それは良い言葉だとは思うけれど、大きなお世話でもある。
「体育会系ノリなんだよねぇ」
そう言って彼女は、受けてしまった衝撃を自分の中で消化しようとしていたけれど、あのキラキラピカピカした素晴らしい音色のために、どれほどの子どもたちが苦しんでいたのか、とふたりで複雑な気持ちになった。
ちぇ・・・私の目の前でやってほしかった・・・
指導者にもよるが、目標を高く掲げ、そこに向かって進むことをいけないとは思わない。
思わないが、そこまでの過程は、やはり『音楽の素晴らしさ』を知る心の旅であってほしい。
甘いかな。
毎年、夏には各地で吹奏楽コンクールがある。
去年の九州大会には、各県から60人規模の大所帯の小学校から、20人にも満たない小さな小学校まで出場した。
小さな団体は大きなところと比べると見劣りするし、県によって力を入れているところ、そうでないところの差は歴然としていたけれど、彼らがあの日のために練習してきた日々を思うと、あのステージに立って演奏していることにたいして心から祝福できる。
どの団体が賞を受けても、みんな素晴らしい!と言える。
『ダメ金』という言い方以外は・・・・・・
各地のコンクールでは銅・銀・金を決める。
金賞は一校ではなく、何校かあり、その中から地区代表が選ばれる。
選ばれなかった他の金賞受賞校は、通称『ダメ金』と呼ばれる。
長年、合唱や吹奏楽をやってる人たちは、フツーに「ダメ金」という言葉を使う。
その思考は間違ってないかなぁ・・・・・
ならば銅や銀を見る目、かなり馬鹿にしてるはずよね。
コンクールの代表を決めるシステムが変なんだけど、でもそこに染まるのは素直すぎない?
要は何事もステレオタイプになってはいけないんじゃないか、ということ。
その世界だけが全てではなく、いろんなものを見て、聞いて、そして頭のフィールドだけは無限大にもっともっと広げて、ひとつのものをひとつの方向からは見ないこと。
困難を跳ね返す力、これは変だよ、と感じたら口に出せる素直な心、ぶつかってみる力、変えてみようとする勇気、自分にとって大切なものならば尚更、前向きに反骨で。
どこも色々あるね、ちゃんと見てるよ!
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Re:ひとりはみんなのために
2009年05月04日月
「だめ金」という言葉を知った時はショックでした。
そして、この言葉は当事者以外は使ったらいけない言葉だと思いました。
選手へのブーイングと一緒で、禁じ手だと思います。
Re:Re:ひとりはみんなのために
去年初めて知りましたが、私もショックでした。
こんな言葉を野放しにしていながら、音楽の道は人間形成への道、なんて理想語られてもなぁ・・・と思います。
こんな言葉を野放しにしていながら、音楽の道は人間形成への道、なんて理想語られてもなぁ・・・と思います。
Re:ひとりはみんなのために
2009年05月05日火
勝負事ななら当たり前じゃないかと思います。
オリンピックなんて金メダルとるとfirst classで凱旋できますが、メダルなしはたとえ4位でもエコノミーで到着、マスコミもスルーです。
楽しい音楽も勝つために見えないところでいろんなことが行われているんだなと逆にいい教育になるんじゃないでしょうか。
Re:Re:ひとりはみんなのために
コンクールは「勝負」かぁ・・・なるほどねぇ・・・
今日は彼らの演奏を聴いたのですが、やはり見事でした。
聴いていた小学校吹奏楽の子どもらの目が憧れ~で輝いてましたもん。
あれだからこれだけの演奏できるんだなー、と思いながら聴いてました。
今日は彼らの演奏を聴いたのですが、やはり見事でした。
聴いていた小学校吹奏楽の子どもらの目が憧れ~で輝いてましたもん。
あれだからこれだけの演奏できるんだなー、と思いながら聴いてました。
Re:ひとりはみんなのために
2009年05月06日水
えっ、勝負じゃないの?
ただの発表会なら順位つける必要ないと思うんだけど…。
音楽とは別だけど女子の運動選手なんてコーチに生理から男関係まできちんと把握されてますよ。強い人は。そしてそんな彼女たちは国のためじゃなくてコーチのために必死になるんですねぇ。よってその蜜月関係に漏れた他の選手はそのまま埋もれちゃうんですね。そこはもう嫉妬の世界ですから。
そういうのは音楽ではないのでしょうか?
音楽大学進学なんてたいてい師匠の筋がらみだし見えない部分はいろいろありそうですね。
って関係ないはなしばかりだなw
Re:Re:ひとりはみんなのために
もうねぇ、wolfさんの言葉ってシンプルすぎて「あっ、そうかぁ」って思うことばかり・・・
全然気付かなかったですもん、『コンクール=勝負』。
音楽、という言葉に自分自身惑わされてたというか、別の意識付けしてましたね。
ものすごい天才でない限り、音楽を楽しむ域に到達するまでには必ず鍛練修練ってもんがあるし、あーーーーそうかーーーーー、それってスポーツでもなんてもそうですわねぇ。
そうだわー。
面白いなぁ、wolfさん♪
全然気付かなかったですもん、『コンクール=勝負』。
音楽、という言葉に自分自身惑わされてたというか、別の意識付けしてましたね。
ものすごい天才でない限り、音楽を楽しむ域に到達するまでには必ず鍛練修練ってもんがあるし、あーーーーそうかーーーーー、それってスポーツでもなんてもそうですわねぇ。
そうだわー。
面白いなぁ、wolfさん♪
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