11.25.10:28 [PR] |
01.23.10:53 シングルマン ~映画~ |
めずらしくネタバレしません。
1987フォーラムに打ったものに少し訂正。
深くてシンプルなお話でした。
作品自体は画面から溢れる仕立ての良さ、品の良さは、ザ・トム・フォード!
男性は美しく、女性は品が良く、トム・フォードの創造するファッションそのもの。
綺麗。
気持ち素直に監督の美意識をきちんと踏まえて映像化したように思え、ますますファンになりました。
主人公が生を感じるときに鮮やかになる色合いなど、映像表現がわかりやすいです。
それに全編とにかくおしゃれ、主人公のバスローブに至るまで、生地が高そう~物が良さそう~でした・・・
初老の大学教授が16年一緒に暮らした年下の恋人を事故で失い、人生に絶望して死ぬための一日の物語。
愛する人を失って死を選ぶことは安易だと、観る前は思っていたのですが、主人公の年齢がもし50代後半だとしたら運命の恋人と出会ったのは今の私ぐらいの年齢です。
そう考えると主人公の気持ちは十分理解できました。
死を覚悟したあとだからこそ再生できる人生や感情も。
夜のドアを開けたとたん飛び立つふくろうに美しい月、それらを見るコリン・ファースの表情、好きでした。
年下の恋人に出会うまでの主人公は、きっと何となく自身のセクシャリティを自覚しながら、そして諦めながら暮らしてきて中年を過ぎ、そんな毎日の中で彼に出会ったのだと思います。
途中、ふたりで今までの自分についてを語るシーンがありますが、主人公はそのようなことを彼に話しています。
主人公は彼を、ようやく出会ったかけがえのない宝物のように感じていたのではないでしょうか。
自分の余生は彼と一緒に、自分が死ぬまで。
そう信じていたでしょう。
自分の最後を看取ってもらえるだろうか、そうも思っていたかもしれません。
そんな気持ちは異性間だろうと同性間だろうとなんら変わりはないと思います。
この作品でひとつ残念な部分がそのあたりで、何の前知識もなく観た友人が観始めて同性愛を扱った作品だったことに気付き、まずはその点を受け入れるまでに少し時間が必要だったと話していました。
もったいないです。
ある程度の年齢を重ね様々な経験を経た人が出会った最愛の人。
自分の人生も終わりにさしかかった頃、そんな人を突然に失った悲しみは想像もできません。
まわり続ける運命の中に住まう私たちは絶望からフトした瞬間、あ、まだ生きていけるかも・・・そう感じることができる、そんなお話です。
人として当たり前の感情、なんら異端の気持ちではありません。
賛否ありそうなラスト、私はあれでホッッッとしました。
あー、良かったなぁと。
思い出すとぐっときます。
ここを詳しく出してしまうとネタバレになるので出せませんが、好きなラストでした。
人生をシンプルに表わしていると感じました。
1987フォーラムに打ったものに少し訂正。
深くてシンプルなお話でした。
作品自体は画面から溢れる仕立ての良さ、品の良さは、ザ・トム・フォード!
男性は美しく、女性は品が良く、トム・フォードの創造するファッションそのもの。
綺麗。
気持ち素直に監督の美意識をきちんと踏まえて映像化したように思え、ますますファンになりました。
主人公が生を感じるときに鮮やかになる色合いなど、映像表現がわかりやすいです。
それに全編とにかくおしゃれ、主人公のバスローブに至るまで、生地が高そう~物が良さそう~でした・・・
初老の大学教授が16年一緒に暮らした年下の恋人を事故で失い、人生に絶望して死ぬための一日の物語。
愛する人を失って死を選ぶことは安易だと、観る前は思っていたのですが、主人公の年齢がもし50代後半だとしたら運命の恋人と出会ったのは今の私ぐらいの年齢です。
そう考えると主人公の気持ちは十分理解できました。
死を覚悟したあとだからこそ再生できる人生や感情も。
夜のドアを開けたとたん飛び立つふくろうに美しい月、それらを見るコリン・ファースの表情、好きでした。
年下の恋人に出会うまでの主人公は、きっと何となく自身のセクシャリティを自覚しながら、そして諦めながら暮らしてきて中年を過ぎ、そんな毎日の中で彼に出会ったのだと思います。
途中、ふたりで今までの自分についてを語るシーンがありますが、主人公はそのようなことを彼に話しています。
主人公は彼を、ようやく出会ったかけがえのない宝物のように感じていたのではないでしょうか。
自分の余生は彼と一緒に、自分が死ぬまで。
そう信じていたでしょう。
自分の最後を看取ってもらえるだろうか、そうも思っていたかもしれません。
そんな気持ちは異性間だろうと同性間だろうとなんら変わりはないと思います。
この作品でひとつ残念な部分がそのあたりで、何の前知識もなく観た友人が観始めて同性愛を扱った作品だったことに気付き、まずはその点を受け入れるまでに少し時間が必要だったと話していました。
もったいないです。
ある程度の年齢を重ね様々な経験を経た人が出会った最愛の人。
自分の人生も終わりにさしかかった頃、そんな人を突然に失った悲しみは想像もできません。
まわり続ける運命の中に住まう私たちは絶望からフトした瞬間、あ、まだ生きていけるかも・・・そう感じることができる、そんなお話です。
人として当たり前の感情、なんら異端の気持ちではありません。
賛否ありそうなラスト、私はあれでホッッッとしました。
あー、良かったなぁと。
思い出すとぐっときます。
ここを詳しく出してしまうとネタバレになるので出せませんが、好きなラストでした。
人生をシンプルに表わしていると感じました。
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Re:シングルマン ~映画~
2011年01月27日木
同性愛を描いた映画は山ほど観ていますが、この作品ほどしっくり受け入れられたのは初めてでした。
素直に観れた自分が怖いような気もします。
Re:Re:シングルマン ~映画~
すごい!
あのぱふさんがっ!
でも、この作品はそういった感想してる方が多いですよね。
恋愛限定の描き方じゃなく、人としての生き方というお話だったからでしょうか。
それも壮年期を迎えた男性の。
とても好きな作品でしたー。
あのぱふさんがっ!
でも、この作品はそういった感想してる方が多いですよね。
恋愛限定の描き方じゃなく、人としての生き方というお話だったからでしょうか。
それも壮年期を迎えた男性の。
とても好きな作品でしたー。
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