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  • 04/27/08:47

09.16.21:22

メアリー&マックス ~映画~

個性的なキャラクターばかりが登場するクレイアニメ。
色彩はほとんどモノクロに近く、物語も決して明るくはない。
内容はとても重い。
でも、観終わったときの気持ち、ぽろぽろこぼれた涙は、とっても温かかった。

オーストラリアに住むメアリーは、いじめられっ子。
彼女のお母さんはアル中、お父さんは地味な仕事(ティーバッグに糸をとおす)で趣味は道端で死んでいる鳥のはく製作り。
友だちはいないけれど、向かいに住む広所恐怖症のヒスロップさんに毎日あいさつするし、お隣のダミアンに恋している。
だけど本物の友だちがほしいと思い、電話帳で見つけたアメリカのマックス・ホロウィッツさんに手紙を出す。

突然、オーストラリアからの風変わりな手紙を受け取ったマックスは、独り暮らしの中年男。
彼も人づきあいが苦手。
それを何とか克服したいとは思っているが、うまく出来ずにいる。
そんな時に届いた一通の手紙が、彼の人生に鮮やかな色をつける。

途中で流れた「ケ・セラ・セラ」は、「17歳のカルテ」の「この世の果てまで」のようでキツかった。
世の中に自分ひとりだけになったようにおもえる時、そんな時に救ってくれるのは、やはり人。
誰かを大切に思えることが、人としての成長の第一歩。
この作品を観ていてそう思った。
一人ぼっちは寂しい。 楽だけど。
でも、誰かとならば変わり映えのない毎日が、少しは面白くなるかもしれない。
確かに理解できずに苦しいときもある。
自分の思い通りにいかなくて、傷つくこともある。
腹をたてることもある。
だけど、一人ぼっちで何もなかった毎日よりか笑うことも多くなるに違いない。

アスペルガーの特性を持つマックスが、とても愛おしい。
降ってわいたような状況を、何となく、ではなくきちんと理解しなければ先に進めないマックス。
そのため時間も精神的な労力も人一倍かかるが、その分、相手に対しての真っ直ぐな気持ちは何よりも勝る。
それは時には諸刃の刃にもなる。
相手も傷つけ、そして自分も傷つく。
だけど、メアリーとマックスはそうしてお互いが傷つきながらより深くお互いを知り、許し合う。
その過程はとてもつらい作業だけれど、受け入れたときに見える景色は素晴らしい。

続く
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