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  • 11/25/09:21

08.22.22:33

ツリー・オブ・ライフ ~映画~

20歳の時に観た、デレク・ジャーマンの「エンジェリック・カンバセーション」をちょっと思い出しました。
あの作品を今観たら、もう少しちゃんとわかったかな。

the-tree-of-life-movie-poster.jpgこの作品は全体を通して、魂の旅が描かれていると感じました。
それは生きている人であれ、亡くなった人であれ、過去を生きたものであれ、また未来を生きようとしているものであれ、人だろうと動物だろうと植物だろうと、宇宙に生を受けたもの全ての存在の。
形などなくてもそこにある、永遠に。
魂ってそんなものでしょう? きっと。

初めは、身体を引き裂くような喪失した魂の慟哭です。
そう、それもこの世界から旅だった魂と、残った魂の。
いくつもの銀河、星の営みは、偶然ですが、以前私がひどい喪失感の中、すがった姿でした。
夜中、ひとりでいくつもの小宇宙の姿を見つめました。
なぜなのでしょうね、セリフの中にもありましたが、「強くなりたい」「私を許してください」ただただ自分の弱さや愚かさを、大きな存在に許してほしくて。
あの時、いえ、それは今もです。
宇宙の中の大いなるもの、そして地球、その中にある大いなるものに、私自身を抱きしめてほしくて。
きっと、今は私の身体を借りているこの魂は、いつでも自由に飛び回ります。
その思いは、激しく流れ落ちる瀑布や、美しい砂漠や、海の底や、いくつもの銀河や、誰かの身体を流れる血にもなれるんだと思います。
ふっとした瞬間に、夕日を思い浮かべたり、美しい月夜を思えるように。

登場する母親などからキリスト教的な部分も見えるのですが、不思議と十字架も磔のキリストも登場しないのはなぜでしょう?
もしかすると、テレンス・マリックは、ちゃんと自然界の「大いなるもの」に対しての敬意をはらっているのでは?と思います。
もし、キリスト教的な教え、という感じを受けたなら、こんなに敬服しなかったと思います。
例えばステンドグラス、登場しましたが、確からせんでした。
自然界に存在する最高に美しい黄金比の。
そこにあるのは、キリスト教的ではあるけれど自然界の抗えない法則、天国も地獄もない、あるのは魂の旅だけだ、という美しく冷徹な自然界の法則が隠されているのではないでしょうか。
むしろ仏教に通じるような。

井上雄彦の「バガボンド」を読んでいる人なら、なんとなくこの作品の感覚がわかるんじゃないかなぁと思います。
この少ないセリフといくつもの景色、あの漫画にある「間」に、少し似ていると思いました。
必死に自分自身と向き合おうとしている。
だからこそ、自分の弱さ、小ささを見る。
それは魂の姿でもある。

ここのところ少し疲れていてささくれていた気持ちを、綺麗に流してくれたような、いつかあの場所に行きたいと思える魂の旅を映像で見せてもらえたような、そんな作品でした。
プロデューサーにブラッド・ピットの名前があった。
彼のこと、見直した。
ショーン・ペンの家はすごく格好良かったなぁ。
あの渓谷はどこなんだろう。。。
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阿吽、、
2011年08月25日木

「阿」口を開け言葉を語る最初のかたち

「吽」口を閉じる言葉の終わりのかたち

「阿吽」すなわち宇宙の創生から終焉まで


あらゆる煩悩こそが力の源、それが宇宙の法則

立体曼荼羅もそれを現そうとしたもの

阿修羅像の浮かべる表情は全ての煩悩を秘め

悟りへの道はやがて無へと収束する


心地よいものを観、心地よい音を聴き

味わいたい快楽を味わい続ければ

いつかその境地に達するだろうか


少し違う気もするが、

Re:阿吽、、
私にとっては素晴らしい作品でした。
すごく。
他の人たちがどうのこうのと感想言ってるのにも、完璧耳をふさいでます。
<(`^´)>
2011/08/26 00:17

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