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  • 04/26/16:28

01.27.00:11

宮廷画家ゴヤは見た~映画~

goya.jpgこの邦題はいったい・・・・家政婦じゃないんだから。

確かにゴヤは見ていた。
街の人々を、王宮の人々を、そして天使のような少女を。
異端審問や魔女裁判の不条理さ、はこれまでにいつくもの作品になっているが、いつだっていたたまれない気持ちになる。
なぜなら、それがまず「こいつはクロだ」という結論から入るからだ。
そのいたたまれない気持ちにこの作品は初めてスッキリさせてくれた。

豚肉を食べなかったことをネタに、娘にユダヤ教徒だと告白させた神父を、その父が逆に拷問にかける。
体の痛みなど、神への真実の前には意味はない、我慢できる!と言い張っていた神父は、たった一度腕を縛り上げられただけで告白する。
「私はチンパンジーとオランウータンの間に生まれた私生児です」と・・・・・

goyas.jpgこの神父がハビエル・バルデム。
ひどく中身は俗物なのに立派に見せている哀れな男、あまりに俗物すぎて苦笑いがでる。
だけど上手、とても。
処刑される場面、彼のあの瞳には心が動いた。

ゴヤ役のステラン・スカルスガルド、私は彼「奇跡の海」から好きで、特に「ドッグヴィルの告白」でラース・フォン・トリアーに腹をたてているニコール・キッドマンをからかっている素の彼をみて本当に好きになった。
最近はハリウッド大作にも出るようになり、ちょっぴり残念。
今作のラスト、ナタリー・ポートマンの後を歩きながらついて行くシーン、すごく良かった。
決してハッピーエンドではないけれど、むしろ切なくて悲しいラストだけれど、私も彼の後姿に走ってついていきたかった。
あの大きな大きな背中があまりに悲しげで。

そして!ナタリー・ポートマン。
「レオン」以降でこの人を良いと感じた「クローサー」以来、とっても良かった。
拷問にかけられ、長い間地下の牢獄に閉じ込められ、体を壊し、精神も壊し、それでも自分を抱いた神父と、神父との子を一途に思う女。
熱演だった。


goyass.jpg私が娘を産んだ夜、一生忘れることのできない夢をふたつ見た。
ひとつは狭い穴の中からなんとかして外に這い出よう、とする夢。
それは私の古い記憶か、娘の体験したことを疑似体験したのだ、と信じている。

もうひとつは、股の間から後産の血をだらだら流しながら子どもを捜す女。
どこかの暗い街の中を、子どもがいない、子どもがいない、と。
あれは誰だったのか、何故あんな夢を見たのか、今でもわからない。
ただ、女たちが連れ去られた居酒屋で、そこに捨てられた赤ん坊を抱き上げたナタリー・ポートマンを見たとき、その夢を思い出した。

この作品のラストシーンは心に残る風景だった。
きついけど、良かった。
あんな戦いの中に生まれなくて本当に良かった。
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Re:宮廷画家ゴヤは見た~映画~
2009年01月27日火

ナタリー良かったよ~ナタリー
ぺネロペ・クルスの彼氏、ハビエル・バルデムはものスゴイ存在感の俳優さんだと思う
ノーカントリーの時も怖かった~
ゴヤの人もゴヤもスゴイね。

Re:宮廷画家ゴヤは見た~映画~
2009年01月27日火

フリオ?(^O^;)

Re:宮廷画家ゴヤは見た~映画~
2009年01月28日水

んーナータリ~~~
って

古っ、、

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