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  • 04/26/04:49

11.30.16:35

行ったり来たりすること

kounoike_portrait518.jpgへたな脚本家が書けば安っぽいドラマになりそうな、またはちょっと残酷な韓国映画のような初冬を迎えていた。
色んな出来事もさることながら、11月の初めにたまたま見たそれは出来事ではなく、あの場所や展示されている内容からも人やモノや絵ではなく、タイトルにあるように「インタートラベラー(作者の造語)」気と気、空間と空間が交互に作用して行ったり来たりするものなのだろう。

「鴻池朋子展 インタートラベラー~12匹の詩人~」
霧島アートの森美術館で現在も開催されている展示で、私は彼女の作品群、彼女の言葉は視覚も聴覚もだkounoike3.jpgが、五感のすべて、そしてシックスセンスまで使って感じたように思う。

例えば何かを表現する時、不思議なことに全てのものに名前があることに気付く。
ならば、はじめて言葉を発した人間はいったい何を語ったのだろう?
この広大な空間、美術館と森、その両方で私を迎えるこの奇妙な絵や、音や、弱気な顔をしたオオカミや、白い靴下に赤い靴の足から感じるエロティシズムは、私のどの部分で感じているんだろう。
そんなことをとても自然に思える空間で、その気持ちを私はまだ上手に言葉にできずにもやもやと、私の中だけに持っていた。

私は日常から離れることのできる時間、を大切にしていて、それは映画やひとりの車の中で聞く音楽などだが、そうできることをたまに、実はいけないことなのではないか?と考える。
kounoike1.jpgなぜなら私の心はとても自由で、タブーなどはなく、誰も何も咎めない、そこは私だけの王国だからだ。
秩序がひとつだけあるとすれば、それは生まれて生きて死ぬ、という生き物ならば当たり前の事実だけだ。
鴻池朋子氏の展示会では、そんな世界を目の前に見たような気がする。

オオカミの足は赤い靴をはいた少女の足、宙を舞う無数の短剣は卵を求める精子の群れ、またはたくさんの命、光や風や音や匂い。
一枚皮を剥げば、誰もが同じ形。
美しいものもみにくいものも。
内臓を通り骨が残る。
心だけは誰もが形を変え自由に飛んでいる、そんな世界。
本能と野生、それらはとても野蛮な秩序をもって存在している。
なんと残酷で美しい、すばらしい世界。

12月6日(日)まで、霧島アートの森美術館で開催中。
http://open-air-museum.org/ja/art/exhibition/konoiketomoko/

kounoike2.jpg
これは常設展示の作品。
素敵だった。








kounoike4.jpg弱気なオオカミ









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その自由な世界で、、
2009年12月02日水


ふとホロコーストのことを
思い出した



囚われていても
心が自由であれば
生き延びることが出来る

ということを

Re:その自由な世界で、、
青さんは絶対に鴻池さんって好きになると思う。
すごく言葉も素敵なの!
見たらものすごく喜ぶだろうなぁ。
時間があれば、まあくん連れて行ければいいけどねぇ。
2009/12/02 23:50

Re:行ったり来たりすること
2009年12月02日水

コレですね。
ネットを覗いただけでも圧倒的な世界観、静寂の中の迫力みたいなものが
見えるような気がしました。
次の日曜日までなんて、、無理だわ、残念。(^^;

Re:Re:行ったり来たりすること
もっと早くに話せば良かったです!
sacoさんも、びっくりしたはず。
きっと同じ「絵を描く人」として、興味持てただろうけどなー。
2009/12/02 23:52

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