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  • 11/25/08:19

12.02.23:46

空気人形 ~映画~

ku-kiningyo1.jpg10月に用事で福岡に行き、時間もないのに折角だから!と観た是枝裕和監督の「空気人形」。
1987の映画フォーラムには書いたけれど、正直どう表現してよいのかわからず、ブログには手をつけられずにいた。
先週から宮崎でも公開になり、よせばいいのに今日、また観てきた。

表現の難しさの理由は、この作品に流れるいくつかのテーマが、あまりにプライベートな内容に触れるから。

快感(セックスもだが、日常の匂いや感触についての)

孤独
空虚感
欲望

私は、文句なくこの作品が大好きだ。
なぜなら、この作品には映画としての醍醐味が全てある(全ては言いすぎだな、美男子はいなかった)。
私が伺い知らぬ世界、魅力的な女、美しくも悲しく残酷な愛の物語、心に残る言葉・音楽・景色、そしていつまでもあとをひく感情を教えてくれること。

大きく、二つのキーワードがある。
「代わり」と「からっぽ」

誰かの代わり、何かの代わり、そんなフリ、例えば嘘。
しょせん嘘でしょ?と言われたら、違うとは言えない。
「代わり」とは何と都合のよい、言いわけだろう。
もしかすると、嘘より誰かを傷つける言葉かもしれない。
それでもいいから、と、時に恋はそれさえも許してしまう。
その弱さ、脆さ、儚さ、切なさ、人の心とは愚かなものだ。

そんな愚かな心を持ってしまった「からっぽ」の人形。
ゴム製の、性欲処理の代用品。
中身はからっぽ、空気人形。
人を愛し、人とは違う自分を恥じ、出会うさまざま人々に自分は「からっぽ」なんだと話す。
すると誰もが応える。
自分もからっぽなんだ、君と同じなんだ、と。
心の空虚感はどちらも同じ。
寂しさも同じ。
からっぽの空気人形が抱えた空虚感は、とても重い。
しかし、彼女は無垢であったために、その空虚感は美しいものへと移り変わった。

ku-kiningyo.jpg私がどうしてもこの作品に惹かれて、涙ではなく、心が流す体液をそのままに、何度も絞り出してしまうのは、空気人形が人々の代わりに抱えてくれた寂しさの行方が、日常的で、美しいから。
どんな自分でもそのままに、寂しいまま空虚なまま生きていればよい、ということ。
道端のタンポポであっても風にのり、どこかへ繋がっていけること。
そしてそれは、ほんの少しの誰かの吐息であっても風の代わりに飛んでいき、どこかで誰かとつながって、わからない間柄であってもわからないうちに影響しあって、生き合っているのだということ。
みんなひとりぼっち。

そんな究極の「当たり前のこと」が表れているから大好きなんだと思う。

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空気人形、、
2009年12月03日木

内容がさっぱりよめんな、、

だけど
空気人形でいるくらいなら

まだ
娼婦やストリッパーのほうが
しっかり生きているって感じがして

エールさえ送りたくなる


人間だもの、、

Re:空気人形、、
これは観て!
2009/12/03 22:35

Re:Re:空気人形、、
2009年12月04日金

お!

直球なアドバイスどうも


ところで25600歩目
踏んじゃったようです

サンキュね

Re:Re:Re:空気人形、、
ははは・・・
同じ人ばかり踏んでるんだと思うわ
明日は午前中に映画を観てから行こうと思います。
2009/12/04 08:20

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