11.25.10:24 [PR] |
06.06.02:30 千と千尋の神隠し ~映画~ |
「私の名前はミギハヤミ コハクミズ」
ハクがそう千尋に告げるシーンは何度観ても感動する。
DVDも持っているのに、テレビ放映されるとつい観てしまう『千と千尋の神隠し』。
ジブリの作品ではトトロ・ナウシカの次に好き。
観ながらいつもカオナシについて考える。
自分の居場所を求めさまよっているカオナシというキャラクター。
千尋の気を引こうとして、一生懸命に物でつろうとする。
何故なら砂金を見つけて、それに群がる人々を見たから。
ひどく浅はかで、単純。
自分で道を切り開くことを知らず、言われたまま、されるがままに生き、上手くいかないと他人のせいにする。
他人との関係性をつくることがヘタで、相手の気持ちをくむことができず、自分本位で友人関係になったり親友になったり恋人になったり別れたり、しかし本人は決して自覚しない。
余程の賢者で仁徳者が導いてくれるなら良いけれど、たいていは、そんな他人に深入りするなど賢者ほど避けるだろう。
しかし基本は素直で「良い子」。
カオナシはそういう存在だと思う。
千尋が自分で未来を切り開いていく姿と、最後まで他力本願なカオナシの姿。
作品はそこで終わり、彼らがその後どうしていくかは知らない。
しかしきっと千尋はそのままで、カオナシもあのまま銭婆の家で暮らすだろう。
千尋やハクは「本当の名前(自分自身)」を取り戻すが、カオナシはカオナシのまま穏やかに暮らす。
どちらが楽か?といえばカオナシの生き方だろう。
周りを傷つけ、与えられるまま擬似家族の中で暮らす。
千尋は銭婆やカオナシたちが紡いだ髪留めをし、前だけ向いて歩いていく。
それはヒーローの姿だ。
様々な人々の中から、彼らを救うべく立ち上がる英雄だ。
しかしその存在はたった10歳の少女であり、それまでの出来事はほんの一瞬に違いない。
彼女自身ですら、名前を取り戻した意味も、髪留めの意味も分かってないだろう。
そんな切なさも何とも言えず好きだ。
エンドロールで流れる「いつも何度でも」の精神性も大好きだ。
ひとつだけ引っかかるのは、千尋が10歳にしてはしっかりしすぎていること。
同じ女の子が頑張る作品だったらナウシカの方がいいなぁ、と思う理由
ハクがそう千尋に告げるシーンは何度観ても感動する。
DVDも持っているのに、テレビ放映されるとつい観てしまう『千と千尋の神隠し』。
ジブリの作品ではトトロ・ナウシカの次に好き。
観ながらいつもカオナシについて考える。
自分の居場所を求めさまよっているカオナシというキャラクター。
千尋の気を引こうとして、一生懸命に物でつろうとする。
何故なら砂金を見つけて、それに群がる人々を見たから。
ひどく浅はかで、単純。
自分で道を切り開くことを知らず、言われたまま、されるがままに生き、上手くいかないと他人のせいにする。
他人との関係性をつくることがヘタで、相手の気持ちをくむことができず、自分本位で友人関係になったり親友になったり恋人になったり別れたり、しかし本人は決して自覚しない。
余程の賢者で仁徳者が導いてくれるなら良いけれど、たいていは、そんな他人に深入りするなど賢者ほど避けるだろう。
しかし基本は素直で「良い子」。
カオナシはそういう存在だと思う。
千尋が自分で未来を切り開いていく姿と、最後まで他力本願なカオナシの姿。
作品はそこで終わり、彼らがその後どうしていくかは知らない。
しかしきっと千尋はそのままで、カオナシもあのまま銭婆の家で暮らすだろう。
千尋やハクは「本当の名前(自分自身)」を取り戻すが、カオナシはカオナシのまま穏やかに暮らす。
どちらが楽か?といえばカオナシの生き方だろう。
周りを傷つけ、与えられるまま擬似家族の中で暮らす。
千尋は銭婆やカオナシたちが紡いだ髪留めをし、前だけ向いて歩いていく。
それはヒーローの姿だ。
様々な人々の中から、彼らを救うべく立ち上がる英雄だ。
しかしその存在はたった10歳の少女であり、それまでの出来事はほんの一瞬に違いない。
彼女自身ですら、名前を取り戻した意味も、髪留めの意味も分かってないだろう。
そんな切なさも何とも言えず好きだ。
エンドロールで流れる「いつも何度でも」の精神性も大好きだ。
ひとつだけ引っかかるのは、千尋が10歳にしてはしっかりしすぎていること。
同じ女の子が頑張る作品だったらナウシカの方がいいなぁ、と思う理由
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Re:千と千尋の神隠し ~映画~
2009年06月06日土
思わず聴き入ってしまった・・・平原さん。
千と千尋、私も大好きです。
両親とはぐれて心細い千尋が必死でがんばるところがいじらしいです。
Re:Re:千と千尋の神隠し ~映画~
綾香ぽんはー、綾香ぽんはー、いいでしょう!
この曲聴くと、そりゃもう大切な思い出が浮かんでですねー、小さい胸がきゅーってなりますよー
この曲聴くと、そりゃもう大切な思い出が浮かんでですねー、小さい胸がきゅーってなりますよー
カオナシのこと
2009年06月07日日
この国の象徴というべき
サラリーマンや公務員
与えられたカタガキに甘んじながら
同じ服を着て同じ表情でぞろぞろと行進を続け
大きな野望も不安もなく
毎日、同じ時間に出社し同じ時間に退社する
それは正にカオナシそのものだ
子どもたちをカオナシに育てるような教育だけはやめてほしい
Re:カオナシのこと
面白いキャラクターですよね。
青さんがおっしゃることもわかるし・・・、
そういうところからハズれているようにも感じます。
心を忘れてるんですよねぇ、多分。
だけど、カオナシは千尋に出会って、惹かれて、そして追いかけて、彼女が相手をしてくれたことで銭婆とも出会い、救われたんですよね。
向かい合う、って大切なんですよ、ホントに。
青さんがおっしゃることもわかるし・・・、
そういうところからハズれているようにも感じます。
心を忘れてるんですよねぇ、多分。
だけど、カオナシは千尋に出会って、惹かれて、そして追いかけて、彼女が相手をしてくれたことで銭婆とも出会い、救われたんですよね。
向かい合う、って大切なんですよ、ホントに。
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