11.25.17:03 [PR] |
01.28.15:58 誰も守ってくれない~映画~ |
一戸建ての家に両親と住んでいる、ごく普通の家庭に突然「犯罪者の家族」というレッテルが貼られる。
何故、兄が犯罪を犯したのか?はほとんど語られない。
この作品は、犯罪被害者の家族と、容疑者の家族の物語だ。
どちらに対しても気の毒すぎて観ていられない気持ちになるが、これは私にも有り得る状況だ。
いきなり事務的に離婚届けと婚姻届を渡され(苗字で犯人の家族とわかるから)、子どもの就学免除手続きを書かされ、家中を捜索され、近所の目やマスコミの目にさらされ・・・・・
妹役の志田未来がほとんど笑わず、好奇の目にさらされる少女を演じている。
展開としてはもう少し彼女の気持ちの移り変わりがほしいところだが、ネット世代の少女らしく、友だちとの関係も濃いのか薄いのか、本人の感覚も現実を受け止めているのか判っていないのか、微妙な感じが「今」らしいと感じた。
また、ネットの書き込みについてだが、あの表現を大袈裟だよ、とは言えない。
あんな人たち本当にいるもの。
犯罪被害者家族の報われない思いは、柳葉敏郎に上手に演じさせていたと思う。
どんなに時が経とうとも、関係者から謝罪されようとも、失った大切なものは帰ってこない。
だから身近な者に怒りをぶつける。
ぶつけてぶつけて、いつか薄れたように感じても、記憶だけは残る。
同じように容疑者家族も苦しむ。
今までの何が悪かったのか?
自分はどうしてやれば良かったのか?
そしてこれから私たちはどうやって生きていけば良いのか?
それぞれが苦しい問いかけをしながら生きていく。
いつか答えは見つかるのだろうか。
いいや、決して見つからない。
なぜなら、皆、ひとり。
その人の苦しみは家族であっても理解はできない。
それでも心のどこかで許している。
家族だから。
木村佳乃ー!
出番は短いけど、美しいー!
あのとがった顎と鼻筋通って上向きの鼻がいい。
木村佳乃が精神科医なら、是非、私も通いたい・・・
Re:誰も守ってくれない~映画~
2009年01月28日水
ご覧になられたんですね!
他人事でない、と深く考えさせるのが、本作の凄いところ。
木村佳乃の精神科医は、頼り甲斐がありました。
良介さんも、いい女だなと褒めてましたよね。
私も、この役は彼女で正解だと思いますが、もう何年も前から、彼女に ” 女 ” としての魅力は感じてないんですよねぇ。 それが役者としての長所に繋がっているのかな、などと考えているのですが。
Re:誰も守ってくれない~映画~
2009年01月28日水
TOMさん、木村佳乃に女を感じない・・・それ、映画の会のhiroさんも同じようなことをおっしゃってました。
すーごくそこのところ、ご本人も判っていて頑張ってるとこなんでしょうね、、、と私も感じます。
Re:誰も守ってくれない~映画~
2009年01月29日木
タイトルだけ見てスルーしました。映画を鑑賞後、またお邪魔しますデス。
Re:誰も守ってくれない~映画~
2009年01月29日木
sacoさん、キツイですよん。
犯罪者にも犯罪受ける側にもなりたくないですわ、ホント。
Re:誰も守ってくれない~映画~
2009年01月29日木
本日、病み上がり人の迷惑も顧みずに見てまいりました(笑)
冒頭からテンポ良く話が進んでいって、のめりこんでしまいました。
キツイ話ではありましたが、面白かったです。
感想はブログで・・。でも、あんなふうに事務的な事が即座に行なわれるんですね。
本当の事なのでしょうか・・・。
加害者、被害者どちらの立場にもならないように生きたいですね。
宮部みゆきの「模倣犯」の孫をさらわれたおじいちゃんを思い出しました。
Re:誰も守ってくれない~映画~
2009年01月29日木
あの事務手続きには驚きました。
話題性のある事件の場合のみ、なんじゃないでしょうか・・・
だって、苗字。。。選ぶこともできませんでしたよね?彼ら。
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