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  • 04/20/02:21

10.31.22:18

ひとり旅は映画館と

ひとり旅、というほどでもないけれど、毎年ある仕事関係で九州内の各県や運がよければなかなか行けない香川県だとか宮城県仙台市なんてところに行ける。
ただし、その3日間あるいは2日間に見聞きする内容には、ある一定の我慢や忍耐も必要な場合もある。
(手放しで素晴らしい!と感じることもある(^^ゞ)
それはさておき、自分のお金ではなく旅費など出してもらう身分で文句は言えないし、行った先々で私は必ず個性的な映画館に行き、ひとりで映画を観て帰ることを楽しみにしている。

始めて行った香川県高松市のソレイユ。
http://kagawa-soleil.co.jp/
ここは街の真ん中に市立美術館があるという、オシャレな街だ。
それに何と言っても驚いたのが、これ↓
http://www.kagawa-rff.org/pc/index.html
すごい~画期的。
なんとなく盛り上がってるのか盛り下がってるのか判らない雰囲気だけれど、できることならこういう頑張ってる企画は続いていってほしいなと思う。

街の中、飲み屋街以外アーケード内のお店はほとんどが夜の8時には閉まっていたのには困った。
映画の帰りにホテルにコーヒーを持って帰ろうと思っていたのにっ!
映画館はアーケードからちょっとだけ入った、まるで中庭のような場所に建つ小さなビルの中にあった。
新しくはなく、時間待ちをしていると他のお客さんが「寒いから持って行ったほうが良い」と、置いてあったブランケットをすすめてくれた。

観たのは「アフタースクール」。
確かに劇場の中は寒く、ブランケットが役に立った。
観終わってとても良い気持ちで映画館をあとにして、ビルの目の前にあるエスニック料理屋に入ろうかと思ったが閉店していた。
仕方がないのでホテルの人がすすめてくれたうどん屋に行った。

同じ年に鹿児島にも行けた。
この時はミッテ10で綾瀬はるかの「ICHI」を観たんだった。
これはホントにスローモーションの多用がもったいない作品だったと思う。
せっかくの綾瀬はるかのアクションが台無しだと思った。
映画館からホテルまでの道、歩いて帰った道のりはとても気持ちが良かった。

次の年が仙台市。
ちょうど広瀬川で灯篭流しと花火の日だったので、ホテルで行き方を尋ねて地下鉄に乗って見に行った。
生まれて初めて一人で見た花火と灯篭流しは切なくて、ちょっと良い感じだった。
なんだかこの時、私はひとつ大切なものを諦め、ひとつ大切なものを得たように思う。
花火を見て、行ってみたのが仙台フォーラム。
http://www.forum-movie.net/sendai/
時間に間に合わず、映画は観ることができなかったのが残念。
小さくてここも新しくはないけれど、中で働いている人たちが若く、頑張ってる雰囲気が伝わってくる映画館だった。

その年、九州では福岡市。
福岡市ではソラリアシネマで「空気人形」を観た。
http://fsc-ent.jp/cinema/
ここは確かバス乗り場があるビルだったと思う。
なーんとも薄暗くて、ビルの上階なのにアングラな雰囲気のところだった。
11月いっぱいで閉館になるとは残念。
この劇場で観た「空気人形」の衝撃は忘れられない。

kokura1.jpgそして今年は北九州市、小倉。
ここには小倉昭和館がある。
http://www2.ocn.ne.jp/~showakan/
とあることで何年か前から顔見知りのM日新聞のI氏。
彼が実はかなりの映画通だということが、ひょんなことから判り、以来ちょくちょく映画についてのあれやこれやをメールでやりとりしている。
その彼が小倉にいるということで、是非ご一緒してください!とお願いして案内してもらった。

その日の小倉は小雨、それに風が強くて少し肌寒かった。
小倉駅からモノレールで2駅目の旦過駅。
駅員さんに映画館の場所を尋ねると、「ホラ、そこの路地、赤ちょうちんが見えるとこ歩いて行ったらつきあたりを左、駐車場みたいなのが見える向かいの道を行ったとこにあるよ」。
kokura2.jpg上から見下ろした景色は、ちょっと暗めの飲み屋街。
ホントに赤ちょうちんの灯りしかない細い路地、そこに並んでいるお店は中華屋にお好み焼き屋、韓国料理屋、雰囲気ありすぎ。
雨の路地、水たまりにうつるのは赤や青のネオンの灯り。
「夜がまた来る」に「ヌードの夜」だ、これは。
石井隆の世界だ。
そんなところにちょこんと建っていたのが小倉昭和館。
http://www2.ocn.ne.jp/~showakan/
素敵すぎる。
ここでも若い人たちが働いていた。
宮崎では見ることができなくなった丸い窓のチケット売り場。
まるでパチンコの景品交換所みたいなところ。
だったんだけど、映画館の中に入ってチケットを買うやり方が身に付いてしまっている私は、そのまま映画館の中に入り、ロビーを物色してから「阪急電車」のチケットを買ってしまった。
ずうずうしい客だと思われただろう・・・・ごめんなさい。

しばらくしてI氏が到着。
久しぶりの彼は、まるでとても懐かしい友人を迎えるようにそれはにこやかに応対してくれ、映画まで少し時間があったので、すぐ裏の旦過市場を案内してくれた。
kokura3.jpg映画館から市場までがまた・・・・私たちは二人とも100円の傘をさし、小さなお稲荷さんの前を通りぬけ、夢に出てきそうなとても狭い路地をくぐり、ぱっと開けたところが旦過市場だった。
昔ながらの店が並ぶ狭いアーケード。
豆屋、自家製のかまぼこ屋、寿司屋、うどん屋、キムチ屋、とにかく見ているだけで楽しい。
雑多でどこか健全なだけじゃない活気のある雰囲気が素敵だった。
そういえばモノレールでは、私の目の前に座っていた男性のスーツがキラキラで、いかにもヤクザ風で嬉しくなったっけ。

そうして観た「阪急電車」は、とても気持ちの良い映画だった。
そこにたどり着くまでの心の動きがプラスされて、きっともっと清々しく良い映画になったんだと思う。
I氏がそのあと連れて行ってくれたブルースバーも素敵だった。
ミッキーカーチスのひげが短くなったような格好良いマスターがいて、店の奥には小さなステージ、ドラムセットが並んでた。
I氏の「カサブランカのボガードとピーター・ローレとシドニー・グリーンストリートはほとんど3人で色んな映画に出ている」という映画のよもやま話を聞きながら、楽しくコーラを2本飲んだ。
宮崎からのお土産の風門は、もう飲まれただろうか。
たったあれっぽっちでは申し訳ないぐらいお世話になってしまった。
駅前通り、二人でびゅーびゅー風に吹かれて歩いたことはずっと忘れないと思う。

色んな街で、素敵な人たちや映画館、映画のあと、部屋でひとり眠るときの心の温かさといったら。。。。
ホテルでのひとりの時間は、それまでの時間をゆっくり私に抽出してくれ、もう一度それまでの何もかもをとても好きにさせてくれる。
そして心からありがとうと、幸せな気持ちで眠るのだ。
 
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Re:ひとり旅は映画館と
2011年11月01日火

一度は行ってみたい『小倉昭和館』で「阪急電車」をご覧になったんですね! 大好きな作品です。ちょうど今、地元・宝塚の『シネ・ピピア』でリバイバル上映してるんですよ。ここも、行きたいと願っている所。こういう映画館が幾つもありすぎて(汗)。
ただ・・・・、いつまでも有るとは限らないので、もし機会があれば少々無理してでも訪れておきたいもの。

高松市の『ソレイユ』ですが、「アフタースクール」を観られたのは、ビルの4階(だったかな)の方でした? それとも、地下の方で? 当時は2館あったのですが、昨年だったか4階の方のシアターが閉館になっちゃったんです。2年前に、久しぶりでここへ入場しておいて良かった~。

いつか、岡山の『シネマ・クレール』にもいらして下さいね!

Re:Re:ひとり旅は映画館と
TOMさん!!!
お久しぶりです。
お元気ですか?
今年の湯布院映画祭では1987の映画仲間とお写真におさまってらっしゃったお姿を拝見しました!

小倉昭和館はなんとも素敵なトコでしたよー。
また支配人さんが美人!
ぜひ、行かれてみてください。
TOMさんとこからだと意外と近い???

で、ソレイユで私が行った時は4Fでした。
なくなったんですか・・・
あそこも雰囲気のいーとこでしたよね。
地下には行ってないので判りません。
また行きたい場所なんです、高松ー。

岡山のシネマ・クレールにも行きたいです!ホントにー。
2011/11/01 20:31

Re:ひとり旅は映画館と
2011年11月04日金

雰囲気のいい映画館ってものが、だんだん消えて行きますね〜。
博多のシネ・リーブルも確か無くなったらしいです。
今回は新しく出来た博多駅の阪急でパートの
11階(だったかな)にある「T・ジョイ博多」に行ってみたけど、宮崎でやってるものばかりでした。だから入り口だけみて帰りました。

Re:Re:ひとり旅は映画館と
博多はあとKBCシネマですね。
ちょっとだけ離れた場所にありますが、
ここも面白いとこでした。
アカデミー作品賞をとった方の「クラッシュ」を観たんでした。
2011/11/04 23:14

Re:ひとり旅は映画館と
2011年11月10日木

こんばんは。

小倉昭和館では、高倉鍵特集の第3弾が始まりました。

最終週に上映される「幸せの黄色いハンカチ」は是非行きたいと思っています。テレビでしか見たことがないものですから。

画面いっぱいに黄色いハンカチがたなびくラストシーンは、やはりスクリーンでしか味わえないものでしょうね。

それから・・・

ハンフリー・ボガード、シドニー・グリーンストリートと「マルタの鷹」などで共演しているのは、ピーター・ローレです。

「カサブランカ」の冒頭、ボギーに通行証を渡した後に射殺される、目のギョロリとした小柄な俳優です。

ブログの更新を期待していますね。

Re:Re:ひとり旅は映画館と
あたたー\(◎o◎)/!すみません~
さすがですね~mm 恥ずかしいですが、もぅこのまま置いておきましょう!

幸せの黄色いハンカチ、ぜひ、ご覧になって下さい。
最初からネタバレしてるのに感動できる作品って、なかなかありませんよね。
それにあの映画をあの映画館で観られるなんて、羨ましいです・・・

私、あのラインナップで他に観たいなぁと思ったのは「夜叉」でした。
健さんが何かのインタビューで、いしだあゆみだか田中裕子だかがさした傘の赤い色が綺麗だった、とか何とか言ってたのが印象的でした。
傘だったかなぁ???
風に飛ばされた傘の赤い色がきれいだった、と。
それを聞いたときに初めて健さんが持つ繊細さを感じました。

こちらも寒くなりました。
きっと小倉はもっと寒いでしょうね。
お身体ご自愛され、お元気でいてくださいね!
2011/11/11 01:47

僕らはみんな旅人
2011年11月27日日

ちょっと振りむいて

みただけの異邦人、、、


ひとりで旅をして

映画をみる

そんな旅行

ずいぶんしてないなあ


気ままな一人旅

とてもあこがれるよ

Re:僕らはみんな旅人
知らない土地にひとりで行くって、自分と旅するというか、自分と向き合う時間が作れることが良いですよねー。
2011/11/27 23:33

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