45style book Get real

• 11/25/22:50

弟が死にかけている。
彼が目を覚ましたら、帰ってきたら、話してやろう。
私がどんなにどうしようもない人間か。

ノートに綴る私の言葉を、いつも暗いと彼は笑っていたけれど、
私は生きている。
太宰は好きではないけれど、「恥の多い人生をおくってきました」
それは私も同じ。

私がどれだけ貴方になりたがったか、
私が貴方ならどんなにいいだろうと
どれだけ願っていたか。
貴方は両親の愛も祖母の愛も周りの大人たちの称賛もすべて受けて育ってきた。
私が貴方をどれだけ羨んでいたか。
本当はライバルになりたかったけれど、
最初からあきらめて、私は開き直って生きてきた。
貴方は違った。

帰っておいで。
いま見ているものは幻です。
だけど疲れているから深く眠って、ゆっくりと
そしてどうか帰ってきてください。

• 03/14/00:08
• 日常
• コメント：1
• トラックバック: