11.25.19:52 [PR] |
03.12.11:43 永遠の野原 |
お世話になっているLadyが貸してくれた『サマーストーリー』を観ながら、ああ・・・恋に落ちるとき、ってこうよね・・・と自然に顔がほころんだ。
「なぜあの人を好きになったの?」
恋してる人へその質問があまりに愚かしいことを、本当に恋したことがあればわかる。
ただし「あんなヤツのどこがいいんだ!私の方がよっぽどいいじゃん!」と愚痴るのは許す。
私はしょっちゅう言ってる。
舞台はイギリス。
ひとりの青年弁護士が旅の途中で出会った少女。
緑が美しい田舎の景色の中、カモシカのように黒く純粋な瞳をした少女がいた。
洗練された都会暮らしの青年には、きっと美しい風景の一部のように見えたにちがいない。
野性児のように長くおろした豊かな髪も、青年に向ける恥じらいのある瞳も、そして何よりもまっすぐに好きだと伝わる微笑みも。
青年と少女は一目で恋におちる。
理由などない。
恋に巡り合うなどそうそうありはしない、「する」のではなく「落ちる」のだから、恋はいつだって一目ぼれだ。
ふたりは束の間激しく愛し合う。
干し草の上で、野原で、川で、大きく葉を広げる木の下で。
私たちは、彼らの恋に幸せな未来がないことを知っている。
現在でも階級制度のあるイギリス、100年前が舞台の物語でロンドンに住む弁護士と農家の少女が結ばれるはずがない。
ふたりは駆け落ちの約束をし、青年は少女を迎えに来るから、と村をあとにする。
約束の日、いくら待っても来ない彼を探しに海辺の避暑地を訪ねる少女。
砂浜で自分と同じ上流階級の娘と語らっていた青年は、野暮な服を着て、ズロースのまま波間に足をつけている少女を見つける。
彼は声をかけられず少女のあとをつけていく。
彼女に感じていた気持ちに偽りはない。
約束の場所に行けなかったのも、お金を下ろせずに汽車に乗り遅れたから。
ただ彼もまだ幼く、誰かを本当に愛するということに気づいていなかった。
だから「身分違いじゃないか?」という友人の言葉に揺れた。
振り向いた彼女に一瞬、青年の姿が見える。
しかし通りかかった大きな鏡に遮られ、彼の姿を見失う。
青年の姿は幻であったかのように消えている・・・
海辺で少女を見つけた彼の気持ち、上流階級の人々が背筋を伸ばして歩く舗道を心細げにさまよう少女、青年が田園の風景で見ていた彼女の幻影が堕ちる瞬間だ。
彼はその後友人の妹と結婚する。
しかし、いつだって胸の中でまぶしく思うのは、野原で洗濯物を干す少女の笑顔だった。
心の中はわかりすぎるほどわかっているのに、本当に欲しいのは誰か、わかっているのに誰もが冷静に現実を受け入れて生きる。
そして後悔とともに恋したあの人の笑顔だけがいつまでも胸を熱くする。
「なぜあの人を好きになったの?」
恋してる人へその質問があまりに愚かしいことを、本当に恋したことがあればわかる。
ただし「あんなヤツのどこがいいんだ!私の方がよっぽどいいじゃん!」と愚痴るのは許す。
私はしょっちゅう言ってる。
舞台はイギリス。
ひとりの青年弁護士が旅の途中で出会った少女。
緑が美しい田舎の景色の中、カモシカのように黒く純粋な瞳をした少女がいた。
洗練された都会暮らしの青年には、きっと美しい風景の一部のように見えたにちがいない。
野性児のように長くおろした豊かな髪も、青年に向ける恥じらいのある瞳も、そして何よりもまっすぐに好きだと伝わる微笑みも。
青年と少女は一目で恋におちる。
理由などない。
恋に巡り合うなどそうそうありはしない、「する」のではなく「落ちる」のだから、恋はいつだって一目ぼれだ。
ふたりは束の間激しく愛し合う。
干し草の上で、野原で、川で、大きく葉を広げる木の下で。
私たちは、彼らの恋に幸せな未来がないことを知っている。
現在でも階級制度のあるイギリス、100年前が舞台の物語でロンドンに住む弁護士と農家の少女が結ばれるはずがない。
ふたりは駆け落ちの約束をし、青年は少女を迎えに来るから、と村をあとにする。
約束の日、いくら待っても来ない彼を探しに海辺の避暑地を訪ねる少女。
砂浜で自分と同じ上流階級の娘と語らっていた青年は、野暮な服を着て、ズロースのまま波間に足をつけている少女を見つける。
彼は声をかけられず少女のあとをつけていく。
彼女に感じていた気持ちに偽りはない。
約束の場所に行けなかったのも、お金を下ろせずに汽車に乗り遅れたから。
ただ彼もまだ幼く、誰かを本当に愛するということに気づいていなかった。
だから「身分違いじゃないか?」という友人の言葉に揺れた。
振り向いた彼女に一瞬、青年の姿が見える。
しかし通りかかった大きな鏡に遮られ、彼の姿を見失う。
青年の姿は幻であったかのように消えている・・・
海辺で少女を見つけた彼の気持ち、上流階級の人々が背筋を伸ばして歩く舗道を心細げにさまよう少女、青年が田園の風景で見ていた彼女の幻影が堕ちる瞬間だ。
彼はその後友人の妹と結婚する。
しかし、いつだって胸の中でまぶしく思うのは、野原で洗濯物を干す少女の笑顔だった。
心の中はわかりすぎるほどわかっているのに、本当に欲しいのは誰か、わかっているのに誰もが冷静に現実を受け入れて生きる。
そして後悔とともに恋したあの人の笑顔だけがいつまでも胸を熱くする。
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うっかり
2009年03月12日木
ちっ
5000歩目
踏んじまったい
Re:うっかり
うっかりですかっ!
でも、今まで何もなかったのが不思議。。。(~~;)
でも、今まで何もなかったのが不思議。。。(~~;)
うっかりはちべえ
2009年03月12日木
5000歩目おめでとう
Re:うっかりはちべえ
どこからうっかりになったんでしょうねぇー彼。
Re:永遠の野原
2009年03月12日木
そのDVD、順番待ちしとりますんでっ!
次、私・・・じゃなかったっけ?(^^;
やっと、評判の名作を観られるので楽しみです。
Re:Re:永遠の野原
でしたっけ。
とにかくもう観たので今度持って行きますです♪
とにかくもう観たので今度持って行きますです♪
すべからく
2009年03月13日金
恋は
片思いと
思い込みでなりたっている、、
Re:すべからく
うんうん。
私は100%ひとめぼれ。
私は100%ひとめぼれ。
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