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  • 11/25/10:48

04.19.22:14

アンチクライスト ~映画~

1987のフォーラムに打ったものを、若干変えつつ~

antichrist.jpg今回も含め、ホントにラース・フォン・トリアーにはブレが無いと思います。
そこはもうアッパレと言いたいです。
好きで好きでたまらない女性を物陰から一日中のぞき見ているような、頭の中で色々な姿態を妄想して楽しんだりまたはそうしている自分を卑下したりするような、どこか偏執狂的な雰囲気。
そんな彼のことが嫌いになれません。
むしろ、どこまでやらかしてくれるんだろう?と、クセになってます。
彼の作品にはずっと「反キリスト教」な流れがあり、まさに今回はまんまアンチクライストだったのですが、これまでは寛容であるとか慈悲であるとかそんなことがテーマだったのですが、今回は貞淑?それとも姦淫?
生殖そのものを馬鹿馬鹿しいと考えているかのような・・・。
気絶していても起立しているペニスをしごいて精液をほとばしらせる妻、夫のもとに上ってくる顔のない女性たち、象徴的で面白いです。
もう、笑うしかないです。

昔のイーストウッドの作品(出演)を思い出しました。
「白い肌の異常な夜」や「恐怖のメロディ」あたり。

トリアー監督は女性に対して、信じたいのに信じきれない、母親が子どもにかけるような絶対的な愛情のようなものを求めているような、またはそのようなものも信じたいのに信じきれないような、求めても与えられないことに地団太踏んでいるような、欲しいのに与えられないことを床にころがって泣き叫んでいる子どものような、そのような感覚を感じます。
それは私の勝手な想像なのですが、彼の作品を観る度にそう感じます。

ニンフォマニアな妻と、愚かな夫。
息子を失った事も、夫との二人だけの世界にいたかった妻の半ば確信的な犯行。
物語は、女性→肉欲→悪魔→駆除。
そんな感じ。
悪いのは女、愚かなのは女。
だけど男はもっと愚か。
子どもを作ることなどもっての他だと言いたげなブラームスの子守唄の中、落ちていく子ども。
性欲を否定するかのようにクリトリスを切り取る妻。
その行為は、子どもを死なせてしまったことを悔いて、というよりも、自分自身の性自体を悔いて、消し去ろうと否定しているように見えました。
多分、妻は初めから子どものことなど愛してはいなかった。
愛していたのは夫のこと、そしてセックス。

ここまで書くととてもエグイ話しのように思えますが、不思議と観終わったあとでイヤな気持ちにはならない。
それは話しの中にどこかバカバカしさが漂っているから?
ラース・フォン・トリアーはいったいどこまで行くのでしょう?
いったいどこまで女性を貶めるのでしょう?
彼の貶めっぷりには、どうしようもなく強く、女性への愛が隠されているように、私には思えてなりません。
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そして、、
2011年04月23日土

抑圧された子供たちのエネルギーは

アンチテーゼとして
たとえば「キャリー」など
スティーヴン・キングや
クローネンバーグの作品の中で
炸裂するのだ

なんてな、、

Re:そして、、
ドラムにあたってます・・・
2011/04/25 13:25

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