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  • 04/26/07:16

12.17.16:58

イースタン・プロミス~映画~

とても暗くて救いようのない話でしたが、好きです。
最初から最後まで画面上で流される血、そして物語に流れる血、それらがロシアという広大な国やその大地が吸い込んできた多くの民族の血なんだと感じました。

登場人物たちは皆、ロシアという国で繋がってはいるけれど、それぞれに民族が違い、だけど異国に住み、ロシアという名前を抱えている。
ナオミ・ワッツはロシアの未来を、ヴィゴ・モーテンセンは未来を影で支え、ヴァンサン・カッセルは過去を抱えて未来を生きる。
彼ら全てに共通するのは、体の奥に熱いけど冷たく暗い歴史があること、それは国の歴史を含み。
それらに耐えぬいている静けさと涙がなんともいえず心を打ちます。
三者三様の気持ちの変化が胸を締め付けられるほどに切ないのと、ヴィゴのスーツ姿の男っぷりのよさ、ヴァンサンの表情、ナオミの格好良いライダーぶり、大好きでした。

裸の立ち回りは痛そうでしたが、ついつい目で追ってしまう・・・
たぶんいい感じじゃないかと思います。
とにかくヴィゴならパーフェクト♪
格好良かったです。

個人的にはヴァンサンがたまらなく好きでした。
ヴィゴとナオミの切ないラブシーンも、とても素敵な場面であるはずなのに、
「お願いだからヴァンサンに見つからないうちに早く離れてーーー!」としか思えず。
だって彼、どうしたってあと少しするとヴィゴから捨てられる運命。
それがわかるからこそ、せめて今だけは、せめてもう少しだけ、彼に勘違いで良いから愛を・・・
ノンケってそういうとこ、鈍感すぎる。
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