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  • 11/25/07:46

08.22.21:51

キッズ・オールライト ~映画~

The-Kids-Are-All-Right-Poster.jpgとても期待して観たのに、残念な作品。。。
設定がレズビアンのパートナー同士が作っている家族、というだけで、話としての新鮮味はまるでありません。

判り易く、アネット・ベニング=夫、ジュリアン・ムーア=妻としましょう。
20年近く何ごともなく幸せに一緒に暮らしているふたり、妻をまるで飾りもののように大切にしている夫がいて、その立場に不満を感じている妻がいて、妻が興味を持っていることをネタに、少し魅力的な男から声をかけられたとする。
つい、ホントについ、フラッといっちゃった、本当に愛しているのは夫なのに。
夫のことをひどく傷つけたけれど、それで絆が深まった、みたいな。
「運命の女」のような。。。。ちょっと違うか。
ジュリアン・ムーア(妻)はマーク・ラファロ(男)に恋してたワケじゃないので。

そこに二人の子どもたちがいて、浮気の相手が精子提供者だったという設定が同性愛者カップルならでは、なのでしょうが、その設定ちょっとありえん。。。。。。。
ぶっ飛びすぎというか、ネタを作り過ぎというか、ハーレクイン小説のようであまりにあんまり・・・
何でもありの韓国ドラマみたい。

この作品は、お話としては面白いかもしれませんが、物語の組み立てとして同性愛者カップルやその子どもたちや精子提供者、というキャラクターを組み込んでいったという作りで、私はあまりいただけないです。。。
子どもたちの立場というか、タイトルどおり、あの子どもたちはホントに良い子たちで素敵なんだけど、それ以上はちょっと・・・

ecf7f9a7.jpeg監督かプロデューサーがレズビアンで「The L word」(←だいたいこのドラマもどうか?と)かなんかにもエピソードを提供してるらしいですが、彼女たちも仕事として同性愛者じゃない人たちにでも「おおお♪」と思わせるような話しを作っているわけで、決してイコールレズビアン全般ではない。
当然だけど。
(ちなみにこの中で選ぶなら左から3番目の金髪ショートのアリスがいいなぁ。)

最近文句ばっかりでイヤだわ、、、

面白い映画、キャスティングではありました。
アネット・ベニングもジュリアン・ムーアも素敵。
とってもお洒落で大人で、格好良い。
マーク・ラファロもなかなかgood。
いい感じに崩れてセクシー。
二人の子どもたちも可愛いし。
キャスティングは魅力的です。
それに、スンナリとレズビアンカップルの話しを観ることができそうな演出だし。
ただ、設定が・・・
ジュールスが浮気したのも、あれ、男性がお金払って風俗で性処理するのと同じようなことかなと。
だからポールから「僕たちの関係」なんて言われて、ウザっ!って携帯を放り投げるんですが、
あ~~~、きっとこの歯痒さはわかってもらえないわ。

アメリカのホモフォビア(嫌同性愛者)にも笑ってもらえる?観てもらえる?みたいな軽い感じの話しを作った、ということじゃないでしょうか。
また、アメリカでの精子提供による妊娠・出産がとても日常化していることによるトラブルが多いとか。

難しいです、、、、良くもなく悪くもなく、という気持ちが正直なところ。
アメリカの映画界でもレズビアンやっていくには大変なのよ!
レズビアンの映画つくるには色んなトコに気を使ってんのよ!ってことなのかなぁ。
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