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  • 03/28/20:44

01.03.18:05

ブラインドネス~映画~

ーネタバレしてますー

極限状態の人間たち、それらを導くものは?

突然視力を失った人々。
政府は伝染病だと判断し、彼らをひとつの建物に隔離する。
単に「隔離」された彼らは劣悪な環境でそれぞれのグループにわかれ、力を誇示し、食料で他を支配しようとする。

その中でたったひとりだけ視力に何の問題もないのがジュリアン・ムーア。
彼女の夫は眼科医で、最初の患者(伊勢谷友介)を看た翌日に発症し、隔離されていく夫に目が見えないフリをしてついてきたのだ。

視力を失った者たちは「真っ白になって何も見えない」と言う。
ならば盲人ではない、と眼科医は言った。
闇の中にいるのではない、と。
彼らに景色は見えないが、光の中にいる。

闇の中にいて何も見えないこと、光に目がくらんで何も見えないこと、そのふたつとも聖書のお話にある。
そのふたつを導くものはイエス・キリストの光である・・・・と。
ならば、たったひとり視力を持っているジュリアン・ムーアは、えせキリストなのだろうか。
視力のない者たちの世話をし、自信を失いかけた夫が別の女性を抱く姿を見ようとも、暴君と化したガエル・ガルシア・ベルナルに犯されようとも、仲間を殺されようとも受け入れている。
が、本物の盲人が今までの「盲人としての誇り」を失った姿を見た彼女は、「光に目のくらんだ」盲人であるガエル・ガルシア・ベルナルを殺しに行く。

brindness.jpgラスト、自分以外全て視力を失った街に仲間を連れて行く彼女。
ショッピングセンターで食料を調達し、皆を自宅につれていき、お風呂に入り、食卓を囲む。
そこにあるのは紛れも無く人類愛と呼べそうな、優しい時間であった。
翌日、他のものたちは視力を回復し、ひとり、彼女だけが視力を失う。
それは今までの彼女の罪への贖罪、大勢の人間たちの罪の贖罪なのだろうか?

作品自体にはものすごく強引な感じを受けました。
テーマもとても宗教的なので、日本人にはなかなか理解しづらい雰囲気です。
「人間の欲望」だけではないように思いました。
展開として、これはありえんやろ!とつっこみたくなる部分が多い。
しかし、テンポが良いのと、ジュリアン・ムーアが上手なので、ドキドキしながら最後まで観ることができます。
最後にどういう着地点が用意されているんだろう?と、ワクワクさせてくれました。

木村佳乃はもう少し出番が欲しいところ。
この人はもったいないです。
悪くないのに作品に恵まれてない。
頑張りどころを間違ってる気がします。
この作品ではもう少し出番があれば印象に残ったでしょうね。
期待してます!
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Re:ブラインドネス~映画~
2009年01月04日日

未見なんです。
同時期に、観たい作品が多く公開され、無理してまでは足を運ばなかったので。

でも、全部目を通しちゃいました(笑)。 目を通させてもらって良かったです。
きっと私では、ここまで読み解けなかったでしょう。

ポスターは本国版なのでしょうか?
読んでから観ると、ぴったりのデザインに思えます。

Re:ブラインドネス~映画~
2009年01月04日日

TOMさん、すみません!
これ、面白かったですよ。
最後まですごく緊張感がありました。
お正月に観るにはキツいものがありましたけど。
絶対に感想聞かせてくださいね。

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