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  • 11/26/16:47

01.19.17:55

落下の王国~映画~

6aa98df6.jpeg「ザ・セル」のターセム監督作品。
実家のオレンジ収穫を手伝っているときに木から落ちて腕を骨折したアレクサンドリア。
彼女がたまたま覗いた病室には足を折ってベッドにいる青年ロイがいた。
彼は好奇心旺盛なアレクサンドリアに5人の勇者たちの物語を語って聞かせる。

人間の造った建造物の美しさ、様式美、それに「自然」の色あいの美が調和するとき、ああ・・・だからこそ神は人を罰したのだ、自分の領域に迫ろうとする人間たちを追い払ったのだ・・・と思わずにはおれない。
美しい、美しい、美しい。
人は決して神の領域に迫ろうとしたのではない、少しでもその中に存在したかったのだ。

映画製作には、「虚」をいかに「実」らしく見せるか?という永遠のテーマがあると思う。
現代はCGが発達し、どんな映像も作ることができる。
しかし、以前は己の体を使い、死と隣り合わせで演技していた。

大自然の中に自分たちの存在を知らしめようとした古代の英雄たち、または生活するために少しでも自然と調和するように街を造ってきた人々、「自然の中に最高の美がある」とした孤高の建築家アントニオ・ガウディの奇妙な建築物の数々。
それらは全て、言ってしまえば大自然の中に人間が作り上げた「虚構」である。
しかし、調和を求めている彼らの建造物は自然の中にあるからこそ美しい。

ターセム監督の美意識は独特だ。
この作品でも馬がとても重要な役割になっている(「ザ・セル」での輪切りになる馬のシーンは強烈だった)。
馬は神の乗り物である。
人が農耕をするうえで、なくてはならないものでもある。
または狩猟をするうえでも、古くは戦いをするうえでもなくてはならないものであった。
そんな神と人との関係を考えるうえでも矛盾した生き物である。
矛盾した人、馬、それらがあますところなく美しく演出される。

難しいことばかりを言ってきたが、ラストのシンプルさに涙が溢れた。
なーんだ、私って映画が好き、ただそれだけじゃん!

見事な作品だった。
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Re:落下の王国~映画~
2009年01月20日火

好き嫌いが大きく分かれる作品みたいですね。
実は、パスしちゃったんです。

当地での公開時期に、この感想を読ませてもらっていたらなぁ。
ちょっと悔しくなりました!(笑)

Re:落下の王国~映画~
2009年01月20日火

へぇ!TOMさんがパス!
好き嫌いが分かれるというのはどのあたりで、なんでしょう?
面白そうだなぁ♪

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