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02.14.10:11 ナオミ・ワッツ考 |
ゆうべは三隣亡と仏滅と13日の金曜日と(私の中で)、とにっっっかくツイてなかったので趣味に走る。
ナオミ・ワッツを知ったのは『マルホランド・ドライブ』から。
作品自体にも驚愕したが、彼女自体が作品だ、と言ってよいほどの見事さだった。
リムジンの中の美女。
金髪と瞳をキラキラさせたナオミ。
タクシーの中で異様な笑みを浮かべる老夫婦。
下宿の奇妙なネイバーたち。
夢の話。
吐き出されるエスプレッソ。
暴力。
殺人。
浮浪者。
腐乱した死体。
愛と嫉妬。
青い箱、青い鍵。
栄光と転落。
すべてはまやかし。
関連する言葉を並べるだけでもゾクゾクする。
ナオミは可愛くて、綺麗で、そして哀れで。
作品の前後では、ひとりで二役をやっていたのが信じられなかった。
希望に燃える、恵まれた環境の女優の卵。
かたや荒れた生活を送っている芽の出ない女優。
青い箱を開けたとたん展開される人生は、主人公にとってあまりにも辛い。
恋人に手を引かれ丘をのぼるナオミの晴れやかな顔が、晴れやかであればあるほど、予想される次の展開が悲しい。
その後の食事シーンまでの彼女の感じている『広場の孤独』が、痛くほどよくわかった。
心の闇に落ちていく女、もがく女、を演じさせたら天下一品。
だけど『キングコング』のように、綺麗でタフな役だってできる。
ただの地味で色白、金髪女、じゃない。
ニューヨークでナオミを求めて彷徨うコングだって、金髪だからいい!ってもんじゃないっ!と、似たような女に思い切り顔をしかめたではないか。
彼らの再会シーンは最高にロマンティックだった・・・
ああ・・・ナオミ。
あの表情の優しさには気持ちが溶ける。
でも『ファニー・ゲーム』は観たくない・・・・いや、やっぱり観たい・・・
Re:ナオミ・ワッツ考
2009年02月14日土
とても弱そうで
とても強いヒト
そういうヒトが好きだな
柔らかいんですよねぇ、表情が。。。大好き!
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