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  • 11/25/18:50

12.17.13:19

マル秘 色情めす市場~映画~

『女は二種類、それを知ってる女・知らない女』というコピーがなんかの作品にありました。
例えばこの作品を当てはめると、私にどんな言葉が浮かぶか?というと「愛」「恥」「性」「生」「死」。

主人公とめ(芹明香)は自身が生きるために体を売っていて、そのことに対して何の疑問も羞恥もない。
ある意味すごく潔いし、誰にも媚びずに生きているので格好良い。
しかし彼女の母親(花柳幻舟)は対極にある。
男に貢ぐために体を売り、その男は娘にも手を出すような下衆で、しかしそんな男じゃないと相手にされないからどんなに年増とバカにされようとも体を売る。
世の中の全てに媚びながら生きているのに、そのことを知りながら開き直ってる姿が気持ち悪い。

ふたりとも愛を知らない女だが、片方は恥を知り、片方は知らない。
主人公は母親を見ていたから恥を知っている。

そこに新しい女が現われる。
宮下順子。
彼女は性しか知らない女だ。
純粋にセックスに溺れることのできる女、それもある意味潔い。
バカな男に貢ぐために体を売り始めたけれど、その男よりも段階の上の男にさっさと乗り換えることができる。
バカな男はバカなりに恥を知っていたから最後の抵抗をする。
恋愛のもつれなら、あのような最後、女冥利につきると思う。

母親がトメの目の前で流産したとき、恥を知っているトメは自分が生まれたこと自体が恥であった、と悟ったのだと思う。
だから近親相姦の関係にありながらも決して挿入まではさせてなかった弟と結ばれたのかもしれない。
自分を人間の「女」ではなく動物の「めす」にすることで、その恥を受け入れようとしたのかもしれない。

その弟はもしかしたら弱い頭で恥を知っていた。
だから死んだ。

自分の「めす」の部分を失ったトメは生きる。
きっと今まで以上にたくましく、そして今度は明るく。
ラスト、スカートをひらひらさせながら男の横でくるくる回ってみせた彼女は本当に頼もしく見えた。



とにかく、面白いといえば面白い。
もう一度観たいとも、誰かにすすめようとも思いませんが、一度経験しておいて損はなかったです。
宮下順子はホントにいやらしいですねぇ♪
他の人のシーンは気持ち悪くても、彼女のシーンはやらしかった。
宮下順子はいい♪

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