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06.20.12:02 魔法使いの弟子 |
見て聴くまではそこまで期待もしてなかった西本智実。
格好良い女の人を見て、良い気持ちになればいいわ、ぐらいだった。
6月19日(土)メディキット県民文化センターでの『西本智実withリトアニア国立交響楽団』。
一度彼女の指揮を見てみたくて、先行予約が始まるとすぐにチケットを購入したのだった。
湿気の強い、それでも雨は降らず青空まで少し見えている土曜日の午後。
少しの興奮を抱え、アイザック・スターン・ホールへ急ぐ。
舞台ではオーケストラと、真ん中にグランドピアノ、指揮台はピアノの向こうなので前半のレイアウトで全身は見えない。
1曲目はヴェルディの歌劇「運命の力」序曲。
これは去年、大淀中吹奏楽部がやっていたもの。
舞台そでから登場した彼女は、それはそれは颯爽としていてピカピカしていて、だいたいタカラヅカの化粧付きでもないのに燕尾服が似合う似合う。。。。。。
格好良いーーーーーーーー
それでも耳に心地良いというか、聴きやすい曲だし、彼女のあのルックスにパフォーマンス、これならやっぱり女性がウットリ、ヅカ並みのファンがついてファン同士もすーごい競争があって・・・・などという噂もわかる。
やっぱりこんなもんね、と思った。
2曲目はピアニストのタマラ・ステファノヴィチ(知らん)と競演。
シューマンのピアノ協奏曲 イ短調Op54
これは正直眠くて、ちょっと寝てしまった。
前半が終わり、この人はプロデュースする人に忠実で、彼女のキャラクターを生かした演奏曲を選び、そして演奏しているんだな、やはりそうか・・・・という気分は否めず、素敵なんだけどそこまで。
1曲目を聴いたときに「やばい!素敵だ!でも絶対にだまされないぞ!」と感じた気持ちを新たにした。
後半も「展覧会の絵」に「ボレロ」だなんて、聴きやすいし、よく知ってるし、まあそんなもん・・・・と。
だいたい、そうでなくてもホントに格好良いんだから、そんな人があんな演奏して、耳触りのよい曲聴かせて・・・・いやらしいわぁ、軟派だよ、と思った。
後半はグランドピアノはそでに引き、頭の先から足の先まで西本智実。
格好良いーーーーーーーーーー。
なに!あの足、始まる前のがっ、と踏ん張った足、あの腕、あの指、サラサラ動く髪!
いやいや、それでも騙されないぞ!
そんな気持ちはあっという間に飛んでいくのだった。
後半1曲目 ムソルグスキー ラヴェル編曲 展覧会の絵
今までの私の頑なな気持ちはどこへ・・・・・
彼女の指揮するとおりに音が動くのが見える・・・・
左手が大きく振られると、そこから音が盛り上がり、そして身体全体で右から左へ動くと右から左へ音が走る、右手で中央を指すとドラが鳴り、ティンパニが震え、彼女が上下に頭を振れば音が飛んでいく。
それはまるでサーカスの美しい猛獣使いか、アニメでみた魔法使いの弟子のように、彼女が腕を振ったとおりに音が動いていく。
ディズニーのファンタジアのよう。
魔法使いの目を盗んでミッキーが遊ぶ、あのシーンを私は実際に観てる!
終わった瞬間、一斉に割れんばかりの拍手。
鳥肌たった・・・・・
後半2曲目 ラヴェル ボレロ
演奏するまえに、生声で西本さんが「今の大変な状況が早く終息できるようにお祈りいたします」そんなことを言ってくれた。
またこれが・・・・・
演奏がはじまる前の静けさと、足を広げてすっ、と立ち、自分の中の音を待つ。
タクトが振られ、聞こえないほどの小さな音がだんだんと集まり、大きくなり、盛り上がり、その中央で美しい魔法使いが音をあやつる。
色々と批判されているのは知っている。
言ってる、評価している人たちが、どれだけの演奏を聴いているのかは知らないし、演奏や音楽のことを聞いても意味もわからない。
私はクラシックには素人だし、ほとんど知らない人間だから、そんな人たちとは耳の肥え具合も違う。
パフォーマンス先行と言われても仕方ないかもしれない。
彼女のあのルックスが邪魔してるかも、とも思う。
大切なのは、あの場があの時美しい音にまみれ、たゆたっていた、ということ。
観客が、水晶の森のような透明な音、黒水晶のような重く透明な音、ダイヤのように輝く音のシャワーを浴びていたこと。
それを美しい女が美しく操っているということ。
それだけが事実だ。
そして、音楽は本来こんなことかもしれない、と思った。
私たちは音楽から神を感じ、良い気をもらい、そして外に出て行き、周りを幸せにしていく。
禊ぎのひとつなのかもしれない。
ならばあの美しいアイドルは、まさにその役目を持ってそれを忠実に行っている。
と、まあ熱烈に打ってしまったが、あのオーラは実際に見てみないと!
私も西本智実に指されたい・・・・・
ってか、ある有名私学の吹奏楽顧問がきてたけど、あんな飲まれた彼の顔もはじめて見た。
騒がれる、持ちあげられる、嫉妬されるには、やはりそれなりの理由があるのだ。
それを彼女は1000%私たちの前で証明した。
同じ女性として誇らしい。
そして、オーケストラはいいなぁ!!!!!
魔法使いの弟子って
2010年06月21日月
なんとも素敵なタイトル
よく思いついたね
ほんとイメージぴったし
いつも何度も言ってるけど
映画も音楽も理屈なんていらない
楽しめて感動できればそれでいい
ああ、僕も
そのシャープなタクトに
操られてみたい
すっげーーーーーー!って思いました。
Re:魔法使いの弟子
2010年06月21日月
笑われるかも知れないけど、玉木宏の指揮者とくらべてどう?
私もオーケストラは大好き。そして指揮者にも寄るなぁって思ってます。やっぱり美しくなきゃぁね。
harupyさんが見に行ってたら、完璧ハマりまくってたと思います!
たぶん、「今度は東京オペラシティに西本智実の「椿姫」聴きに行くっ」って言うと思います・・・・
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