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  • 05/01/23:57

07.31.01:06

いぬのえいが

hachi.jpg来週末に公開の「HACHI 約束の犬」。
予告を観る度、公式HPの解説や物語を読む度、涙している。

生まれたときから側には必ず犬がいた。
生家の軒下で、放し飼いしていた母犬が子どもを産んだ。
軒下を這いながら子犬を追いかけた記憶が、きっと私の一番古い記憶だ。
そのうちの一匹のメス犬が母の実家にもらわれていき、チルという名前をつけられた。
チルは、私が遊びに行くたびにそれはそれは喜んで迎えてくれ、その喜びようは怖いほどだったので、幼かった私は、チルを祖父に押えてもらわないと家に入ることができなかった。

私が子供の頃、というのは、飼い犬であってもほとんどが放し飼いだった気がする。
チルも首輪をつけて放し飼いされていた。
母の実家と私の生家は歩いて5分ぐらいの距離だったので、そのうちチルは遊びに来た私について、私の生家までやってくるようになった。
最初の頃は、私を送るとちゃんと母宅に帰っていたが、そのうち帰らなくなり、結局住みついてしまった。
生家には元気なスコッチテリアのブラック♀がいたが、彼女たちはけっこう仲良くやっていた。
ブラックは自由に動き回れるチルが羨ましいようだった。
ブラックには家があり、家のない居候のチルはブラックの家の側で休んでいたけれど、それでも私や父の姿が見えるとぴゅーっと走って行くチルは、ブラックにしてみたら羨ましい存在だったようだ。

hachi1.jpgチルはなんだかわからない中型犬の雑種。
ブラックは由緒正しいスコッチテリア。
2匹と散歩すると、チルはまるでブラックのお付きのもの、のようだった。

リチャード・ギアの「Hachi~♪」と呼ぶセリフに違和感を覚えながらも、しょっちゅう観ているとすっかり耳について慣れてしまった。
物語は知っているので、あの可愛いハチが死ぬとわかっているのに観に行きたくない。
娘が行きたい、と言うだろうが、なるべく私はスルーしたい。
最初から最後まで、目を腫らしながら泣いている自分がわかるから。

犬の映画には弱い・・・
そんな私を唯一、犬で泣かさなかった監督は、犬童一心だけだ。
褒めているのではない。
inunoeiga.jpg「ジョゼ~」ですら、う~~~~ん・・・と感じたので、私と彼は合わないんだと思う。
その後の作品も観ているが、どれも良いと思えない。
去年の「グーグーだって猫である」なんか、最低だった。
犬についてのオムニバス「いぬのえいが」では、彼のエピソードだけはあまりに嘘くさくて腹が立った。
最後の「ねえ、マリモ」これは宮崎あおいちゃんのナレーションだけで泣けたというのに。。。。。

ということで、結局私は観に行くんだろうなぁー・・・アメリカのハチ公物語。
ああ・・・憧れの秋田犬・・・・・子犬時代は柴犬だけど・・・可愛すぎ。

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06.24.01:28

雨の降る夜は

e10eda72.jpeg雨だし・・・
夜、用事があって出かけたら、傘も差せないくらいの大雨に、雷まで鳴り出した。

どしゃぶりを車の中から見るのが好き。
フロントガラスに叩きつける雨が、ねっとりした粘膜をひいて流れおちるさまを、愛おしい気持ちで見つめていた夜があった。
彼らがどんなに暴れようと、関係なかった。
車の中は、ただ愛で溢れていたから。


映画サークルの総会が、近づいている。
ただの飲み会ではない。
総会なのだ。

だから、年度末報告や次年度繰越金、とか、そんなことを聞く時間があるが、それらがどんなに重要だろうと、これからも続いていけるならどうでもいい。
投げやりではなく、私にとってあの場はあの場として、ただ、あってくれればいい。
我儘、気ままな住人達、彼らのことも気に入っているから。
504bd9b5.jpeg
好きなもの、への執着は強い。
洋服も持ち物も、自分で納得しないと絶対に買わないし、気に入ってる場所は大好きな人にしか教えない。
ヘタな奴に教えてしまうと、馬鹿にはしゃぐからきらい。

好きになったら一生好き。
だから滅多に誰かも、ものも、好きにはならない。

どしゃぶりがやんだ。

06.17.08:41

彼女たちの関係

可愛い友人からメッセージをもらった。

片付けしていたら、私からもらった手紙が出てきた。
その頃私が住んでいた町の住所と、宮崎という文字が懐かしかった、と。
私たちが初めて出会った頃のこと、私から初めて話しかけられたときのことを覚えている、と。
私たちは成人式を迎えます、そう書いてあった。

nagasaki.jpgこういうのに弱い。
何を急にロマンティックになってんのー!と思ったけれど、私が何か月も開けていないmixiに、メッセージ入れたから見て、と携帯にメールくれたときには「げ!とうとう離婚かっ」と心配した。こいつからのメッセージなら、開けねばならねぇ・・・・・
すぐに「どした?」と返信したら、何でもないから・・・・(^^ゞと返ってきて、少し安心した。


20年。
彼女としょっちゅう遊んでたころ、その頃が一番の宮崎でのバブル時期だった。
昼は普通の会社員、夜はショットバーの店員、だったので、お金はめちゃめちゃ持ってた。
一万円が千円の感覚だった。
好きな人へのプレゼント、10万以上する時計なんかをデザインと値札の最初の数字だけで選んだ。
毎週末は仕事が終わって朝まで遊んだ。

馴染みの串焼き屋で、がつがつ食べてぱぁーっと払って、なんだったんだ、あの頃は・・・

彼女は弟と同級生なので、自然と妹のような感じだった。
見かけ以上にしっかりしている彼女が大好きだった。
ちっちゃくて、少女のようで、だけど初めて会ったときにはすでにカレシと同棲していて、ちっちゃい彼女用に作ったようなバイクに乗っていて、ちっちゃいのにドラマーだった。
私が好きだったストリート・スライダーズの話をしたような気がする。
準看の資格を持っていて、高看を受けようと思っていたころにカレシとどうこうなって諦めて・・・みたいな話を聞いた気がする。

私は彼女の別れと出会いを知っている。
あのころ、私の男が3人変わったことを彼女は知っている。

貴女が結婚してよそに行ってしまって、ほんとにたまにしか会えないけれど、会ったときはいつも重い話ばかりでごめん。
びっくりさせてばかりでごめん。
だけど一生懸命心配してくれる貴女が、元気にしていてくれたらいいなぁといつも思っています。
いつかトンビに襲われる部屋を見てみたい。
死ぬ気で抽選にいどむ駐車場を見てみたい。

私を覚えていてくれてありがとう。

05.31.22:21

ギター弾きの恋

sakuragicho.jpg10代の終わりから20代前半にかけて、ふかーくお付き合いしていた人はギター弾き。
ギター弾きだから彼を好きになったのではなく、たまたま好きになった人がギター弾きだった。
だけど、彼がギター弾きでブルース好きのこてこてロック好きだったので、私もこてこてロックを聴いていた。

すねかじりの大学生のくせに、電車はお洒落な東横線じゃないとイヤ、住まいも大学からはちょっと離れた桜木町、「横浜に住んでる」という響きだけでそうしてるような、港の観覧車が見えるマンションに住んでた先輩の卒業と同時に部屋を譲り受けたお坊ちゃま、言うことだけはいっぱしで、同級生だけど私には無いものを持ってる彼が大好きだった。

毎週末、渋谷から東横線最終駅の桜木町まで、せっせと通った。
狭いワンルームの狭いベッドに寝転んで、「ユー・メイ・ドリーム」を歌った。
人混みと爆竹のうるさい山下公園で、年末のカウントダウンを聞いた。
だらだら歩いて中華街まで、ホットドッグを食べに行った。
彼と別れて20年近く、私はもう横浜には行っていない。

ついでに、それ以来宮崎のライブハウスにも行ってなかった。
ヤツがこっちに帰ってきて、結婚して、だけどまだギター弾いてる、と噂で聞いていた。
どうなってるのか見てみたい気はするけど、会ってどうかなるワケじゃないけど、もしかして会うかもしれない場所にわざわざ行きたくはなかった。
そんなもんじゃない?

srbox.jpgけど今日は娘らにドラムを教えてくれてるハットリ先生のライブだ、というので久ーーーーーーしぶりに友だちとライブハウスに行ってきた。
ハットリ先生のだし、と、気合も入ってなかったけど、出てくるバンド、みんなすごく演奏上手!
彼の『3Gigabyte』、めちゃめちゃ格好良い。
フュージョンバンドだけど、ハットリ先生やっぱりドラム上手だわ。
これまた久しぶりに高中正義の曲なんて聴いたけど、感激したもん。
歌のない歌謡曲~、とか言ってサンタナ風にアレンジした「雪の華」はおっしゃるとおりエロかった!
あのギター聴きながら、あー私はギター弾きが好きなんだー!と思ったもん。
ステージの前でヤツを見つめてた、あの頃の私に戻ったもん。
いいなぁー、ライブは。

ハットリ先生のバンドは3組目だったけど、これまた何と1組目のバンドのキーボードは知り合いの工藤氏。
入口で声掛けられてめちゃめちゃ驚いた。
というか、この半月の間に約束もしてないのに貴方と会ったのは3回目だよ!運命の人かっ、君はっ!

今日は昼から飲み会のはずじゃー?と尋ねると、酒臭い息で「ぬけてきたー」と言った。
下手だ下手だと周りから聞いていたので、どんだけー?と思いながら聴いていたけど上手じゃん!
左手ばっちばち動いてました。
おまけにお口も開いてました(笑)
オジサンバンドだったけど、すっごく素敵だった・・・

工藤氏は「女の子のいるバンドがいいなぁ♪」と言っていたけど、いいや!バンドは女の子を引っかけて、うっとりさせるためにやるもんだから、いいんです!男ばっかしで。
うっとりしましたとも!私、十分に!

ハットリ先生の3Gigabyte(さんぎがばいと)、お薦めです。
ついでに「Old's」と工藤氏もお薦めです!
これからはちょくちょく行ってみようと思った。
次は少し気合を入れて・・・

04.13.01:24

ちゃんと傷つくことができる、って格好良いよ

asyura.jpgたぶん高校生のころ、美術の教科書に載っていた写真の『阿修羅像』をとても美しいと感じた。
怒っているような、悲しんでいるような、苦悩の中で笑っているような表情。
阿修羅は決して穏やかではなく、何かにとても迷い苦しんでいた。
そこにすごく惹かれた。

迷いがあるから輪廻する、らしい。
迷いのない世界、煩悩を取り払った世界にたどりついたもの、は輪廻しないそうだ。
迷いと煩悩だらけの私が住む世界は六道の中の「人間道」。

「天道」「人間道」「修羅道」「畜生道」「餓鬼道」「地獄道」、というのが煩悩のあるものの世界。
空を飛べる神通力を持ち、長寿で快楽に満ちた世界という天道に住む天人たちですら煩悩があり、死を迎えるときの体の変化を「天人五衰」という。
その苦悩は地獄で受ける苦悩よりはるかに強烈だという。
必ずどこがで辻褄があう、、、因果なものだ。


asyura1.jpg生きながらにして苦悩と戦いの中に住む阿修羅。
娘を力づくで奪っていった帝釈天に戦いを挑み、決して勝つことはない。
阿修羅は正義を司り、帝釈天は力を。
それがたとえ正しいことだとしても、自分の気持ちにあまりに固執しつづけると「正しい道」を見誤り、ただの妄執となる、それが修羅の道だそう。
思春期の真っただ中に阿修羅像を美しい、と感じたことは理にかなっているし、今でも大好きだ。
苦しんで傷ついて切なげな表情のまま、阿修羅像はそれでも真っ直ぐに立っていて、その真摯な姿に心打たれる人は多い。


東京上野の東京国立博物館で『阿修羅展』を開催中。
6月始めの週までだが、いつか奈良の興福寺に会いにいきたい。