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06.10.01:04 [PR] |
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10.28.23:50 ものすごく役にたたない |
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08.11.23:14 チョコレート・ファイター ~映画~ |
CG、ワイヤー使ってない生傷アクション!な作品。
確かにすごいと思った。
なんだけど、どうしてこの手の映画は「ホラホラ!ここが見せ場っ!」と、スローモーションになるんだろうか・・・・・
私はどうもこの演出が好きではない。
お笑い番組やバラエティ系の番組をみていて、「ホラホラ!ここが聞きどこっ!」とテロップが流れる押し付けがましさみたいな。
タイ映画、せっかく独自の素晴らしい素材を持っているのだから、演出も独自のものを見せてほしい。
ヤクザのしのぎの片棒かついでいたジンと、日本からやってきたヤクザのマサシは恋に落ち、ゼンという女の子が生まれる。
そのゼンは多分自閉症。
それでも身体能力の高さと、異常なほどの聴力、どんな技でも一目で覚えてしまう特性で、幼馴染と小金を稼いでいる(稼がさせられてる?)。
そんなとき、母親の金貸し用帳簿を偶然みつけた幼馴染は、病気のジンのために借金の取り立てを始め、昔のヤクザに目をつけられるようになる。
あらすじはザッとこれぐらい。
アクションすごい、立ち回り格好良いし面白い。
だけどワクワクしないのは何故なんだろう・・・・・
怪しげなものは嫌いじゃない。
だから気に入る要素はいっぱいなのに、普通に面白かったわー程度だった。
その理由が「ホラホラ!ここが見せ場よ!」なスローモーションを使ったシーンがあるから。
スローモーションで同じ場面を二回映すと、アクションの流れが中断するからイヤだ。
あれを有難がってる人、どれぐらいいるんだろう?
「狼たちの挽歌」ぐらいからなんだろうか、見せ場のスローモーション。
初めて見たときは格好良いー、と思えたけれど、猫も杓子もやりはじめると有難味もなにもあったもんじゃない。
この手の作品にこれ以上を求めてる訳じゃないけど、もうそろそろ独自性を出してもいいんじゃないか?と言いたい。
だいたい、これだけのアクションシーン満載の映画を観たあとで、肩で風切って歩きたい気分にならない、というのはどうかと思う。
映画が終わるころには、アクションシーンに慣れてしまっているせい。
アクション映画であくびが出るようじゃ・・・
文句ばかり言ってますが、残念なんです。
みんなスゴイんだもの。
なのにワクワクしないのはもったいない。
映画が終わるころにはアクションに慣れてしまってるんだもの。
「マッハ!!!!!!!」も「七人のマッハ!!!!!!!」も「トム・ヤム・クン」も、結局私が中身を少しも覚えていないのは、その点が原因だと思う。
主人公ゼンのジージャー、雰囲気が蒼井優のようで、顔は松山ケンイチにそっくり。
とても不思議なキャラクターでした。
あ、阿部寛のおしりは綺麗だった・・・
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08.09.02:01 HACHI 約束の犬 ~映画~ |
待っても待っても、帰らないひと。
その色のない世界(犬って色盲だと聞いたことがあるけど)と、するどい聴覚に感じるのは、自分を置いて妻と戯れる彼。
または、自分を置いて、孫が生まれる喜びを家族三人でわかちあおうとする彼の姿。
ただ側にいられるなら幸せなのに、ずっと一緒にはいられない。
待ってるだけ。
自分の名前を呼んで、笑いかけてくれる彼を、待ってるだけ。
そのハチ目線が時には切なく、時には残酷で、私も飼っていた犬のことを思い出した。
家に恋人がやってきたときには、いつの間にか私のそばから離れて、別の部屋にいたボンちゃん。
仕事から帰ると、必ず玄関でしっぽちぎれるぐらいに振って全身で喜んでくれていたボンちゃん。
あー、あの時はごめんよー・・・・と、思っては泣いた。
あのとき彼女は、「なんで石野真子はちゃんとハチ公を引き取ってやらんかったっ!」と怒っていたけれど、今日観た「HACHI」では、ハチは好きにしてそして生きて死んだんだから、いいか、と思えた。
映画の中では先生が亡くなって10年、駅で待っていたけど、実際は9年だったそう。
どちらにしても切ない。
ひたすら会いたい人の姿だけを待っているのだから(焼き鳥目当てだったかもしれんけど)。
作品は、残念なことに吹き替え版しか上映しておらず、これが全然良くなかった。
吹き替えが悪いので、映像観てもどこかそらぞらしく、引きながら観た。
ハチ目線だけが救い。
それに、やっぱりあの目。
あんなまっすぐな目で見つめられたら、汚れの私なんてまともに見ることできないよ。
憧れの秋田犬・・・
ゆうべ、映画の会でハチが死んだ本当の理由、として、解剖したら焼き鳥の串が3本胃袋の中にあったので、串のまま焼き鳥を食べたから死んだ、と言ってた約一名。
それは違うんじゃー?
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07.28.23:25 レスラー ~映画~ |
PRIDE?K-1?パンクラス? ノーーーー!だ。
全日本プロレスなんだよ、新日じゃなくて!
新日は、異種格闘技を始めたとこだから、ちょっと立場が違うっちゃ!
そりゃ、モハメド・アリと猪木が対戦、と聞いたら興奮しましたよ。
だけどアリ相手に寝技はないやろー、試合にもならんかったし、試合後のアリは猪木のキックで足腫らして大変だったというし。。。
ということで、猪木は別。馬場さんです!
パンクラスは格闘技というより、なんだかいやらしい・・・
誰がなんといってもジャイアント馬場さんです!
彼こそが、日本プロレス界のヒーロー。
特に女子プロレスの尾崎魔弓が大好きなんです!
そんな私が「レスラー」なんか観たら、猫にカルカン、犬に猫まんまです!
老いを隠すためにステロイドで体を作ってはいるものの、全盛期には遠く及ばないミッキー・ローク扮するランディ。
「レスラー」というタイトルは、とても潔くて、プロレスでしか生きられない者たちを、大いなる思いで包んでいる。
この作品はとにかく多くを語らなくても、観ていさえすれば判る!
彼らがどんなにリングで輝くか、リングの外ではどんな思いで暮らしているか。
プロレスを実際に見たら、あのリングのマットが痛いことも、ロープが痛いこともわかる。
たいしたことなさそうに見える平手打ちだって痛い。
たかがバックドロップじゃあない!
トップロープからのフットスタンプ、それもアジャ・コングやダイナマイト関西からやられたら、ろっ骨折れる。
打ち合わせしていても、打ちどころが悪ければ死ぬ。
でもギャラは安い。
それでもリングに上がる。
レスラーだから、プロレスしかできないから。
ランディを見送るマリサ・トメイ、きっとランディに不器用だけど一途な生きざまを見たんだろう。
強いつもりでも、どこか逃げていた自分の弱さを感じたんだろう。
良いシーンだった。
ちょっぴりジョーと葉子の武道館での控え室みたいなシーンだった・・・・
リングでは対戦相手が待っている。
ファンが俺を呼んでいる!
娘に嫌われ、一人ぼっちのランディはリングへ向かう。
レスラーとしてはあんな風にリングに上がれたら、本望じゃないかな・・・・ランディ・ザ・ラム!
愚かで一途だから愛おしいレスラーたち。
彼らが流す血は、たとえ自ら傷つけ流すものですら、本物だ!
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07.15.17:48 チェイサー ~映画~ |
判り切ってることだけど、それ(作品)を真面目に語る気にもなれないのは冷めてしまったからではない。
逆。
本物に気付いたのにフィクションには酔えない。
そうなってくると残念なことに、フィクションとしての物語にわくわくドキドキするジャンルとしてぴったりハマってしまったのがこの作品。
ただの雇われポン引き店長は元刑事。
店の女の子が最近次々といなくなるが、まさか連続殺人事件に繋がっているとは思いもせず、さらわれて売り飛ばされている!と、相手をつきとめる。
犯人のふてぶてしさときたら、ポン引きじゃなくとも殴って殴って殴り殺してやりたいぐらい。
犯人は住所不定で、彼の『殺しの館』にはまだ息のある娼婦がいるのに見つけることができない・・・・
犯人の供述内容が、連続失踪事件・連続殺人事件と結びついたために、警察も死体を探す、『家』を探す、同時に元刑事も手掛かりを持って『家』を探す・・・・
ヤキモキ度、1000%。
何度観ながら舌打ちしてしまったことか!
ネタバレして良けりゃ愚痴りたい。
元刑事めー!あんたの持ってる手掛かりは、警察に渡すべきじゃーーーーー?
観終わって、それまでのストレスは吹き飛んだが、ラストシーンに妙に心が動いた。
寂しくて、悲しくて、それでもとても優しくて、美しいシーンだった。
闇に降る雨は、きっといつだって孤独な魂を包んでいるんだろう。
見えない未来を、非情な決意を持ってひととき流しているのだろう。
不器用な優しさを、その場だけに閉じ込めて、密やかに熟成させているのだろう。
タイトルはセンスないけど、終わってみるとすごく好きな作品でした。