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  • 04/26/00:52

05.01.08:44

あたしのジョーーーーーーーー3

だいたい!
山Pがジョーってのもイヤでイヤでたまらんかったし、力石があのトカゲみたいで気持ち悪い伊勢谷なんとかってのもイヤだし、その上、白木葉子が香里奈だとーーーーーーーーーーーーーーーっ!
だいたい、ジョーを実写映画化なんてしなくていいっちゃがーーーーーーーーばか!
ずっとスルーしてきたけど、さすがに腹が立った。
shiraki.jpg


これねぇ、もし万が一良い作品になったとしても、あたしのジョーとは別ものよね。
なんか、ちゃんと知りもしないおす○なんかが「あなた、素晴らしいのよ~」なんて語ったり、なんかしてもらいたくないわー。

あーやだやだ。
まじ、もう大っきらい。

 

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01.21.18:56

男を感じるとき

kobayashi.jpg先日、私を阪神ファンにした小林繁が亡くなった。
幼い頃、近所のホテルがキャンプ宿舎だった巨人の選手たちが、オフの日には私の生家にアーチェリーを楽しみに来ていたので、必然的に私も巨人ファンだった。

なんだけど、そんな子どもだった私でも、何で巨人はこんな騒ぎを起こしてまで江川投手を欲しがるんだ!小林はエースやろ!何で阪神に出すんだー!
そう思った。
その後、阪神VS巨人を否が応でも注目していたが、小林が登板したときは特にドキドキして観た。
家族皆が巨人ファン、そんな中で、いけない!いけない!と思いつつ、だんだんと小林を好きになっていく気持ちが止められなかった・・・・・・・

格好良い。

巨人のエースなのに、実力があるにせよ、プロとしてはまだ海のものとも山のものとも判らない若者のために阪神へ行った小林。
憤りや怒りを、彼は言葉にせず、ただ、巨人戦への気迫と結果でみせた。
生身の人間に、生まれて初めて「男」を感じた。

それまでの私といえば、「男」といえば『あしたのジョー』の矢吹丈か、『愛と誠』の太賀誠だった。
その気持ちは今でも変わらない。

悪の花園(実業高校)の女番長・高原由紀率いるスケバングループにつかまり、リンチを受けている太賀誠と早乙女aitomakoto.jpg愛。
鉄棒に縛られ、裸の上半身をムチで叩かれ、その上に塩をまかれ、なお叩かれる。
愛と代わってくれ、そう言えばリンチを止めてやる、由紀が言う。
「もう止めて!」何度も愛は泣き叫び、スケバンたちから殴られる。
そのとき、ちょっと待て、誠が言う。
愛は、「いいのよ、誠さん、喜んで身代りになるわ」そう心に決める。ニヤリとする由紀。

「よく考えやがるな。ムチで叩かれた上に塩なんて振られ、それだけでも気絶するほど痛いのに、なおムチの雨が降ればさすがに俺だって痛いと叫ぶ。
俺の悲鳴を聞くと、愛お嬢さんが泣き叫びなさる。綺麗な心とやらが痛みなさる。
だから、頼む。
俺の悲鳴が聞こえねえぐらい遠くへ、彼女を連れてってくれ」

その言葉を聞いたとき、ふたりの女は感動し、同時に、誠を心から愛するのだった。
おまけに私も。。。。
このエピソードは以前も紹介した。

『愛と誠』に登場する「男」は、新宿緋桜団の砂土谷峻以外は、かなり男らしい。
ウラナリの岩清水弘も、「早乙女愛よ、岩清水弘は、君のためなら死ねる」という名せりふのもと、名門・青葉台から、悪の花園に愛を守るために転校し、高所恐怖症にも関わらず校舎から吊るされる、というリンチにも耐える。
愛から借りたハンカチを、口元に当てながら。

影の校長・座王権太は、誠を愛してしまい自殺未遂をし、顔に傷を負った高原由紀に非情さが失われた、とスケバングループの仲間からストリップのリンチを受けている中、助けに入る。
新宿緋桜団の後ろ盾をもらい、権太と由紀に反旗を翻した花園の生徒たちにいたぶられながらも必死に。

「こんな顔になってしまった私は、権太が愛した自分ではない、だからほっておいて」
そう告げる由紀に、大丈夫だ、と言い、自分の顔に硫酸をかける。
こうすれば他のヤツラはどうでも、自分の前なら顔のことを気にせずにすむだろう、と。

『愛と誠』に登場する彼らに流れるのは、損得なしの潔さ。
このマンガが週刊少年マガジンに連載されていたのが、私が小学校5,6年生の頃。

小林繁が阪神にトレードされたのが、ちょうどその頃だった。
むさぼるように読んでいた『愛と誠』の世界を、小林繁に見た、12歳の私がいた。

オタクや・・・・

でも、小林繁を語るときには、今でも泣きながら話します。だから、めったに話しません・・・・


04.25.01:44

月光の囁き

shisei.jpg漫画の単行本を一冊買ってしまうと、最後まで揃えないと気が済まない。
なので最近は我慢して買わないようにしていて、随分と買っていない漫画で気になっているのが『あずみ』。
スペリオールも買うのをやめたので、今も続いているのかもわからない。

娘が近頃私の漫画を読むようになっているので、ここにあるのは読んだらダメ!ときつく言ってあるのが『月光の囁き』。
これはさすがに、、、
でも私が『俺の空』を初めて読んだのは小学5年生だったしなぁ・・・・・。
でも『俺の空』にはSMはなかった、たしか。

『月光の囁き』
四コマギャクの喜国雅彦が、初のシリアスものに挑んだ作品で、ベースは谷崎潤一郎にみるサディズム、マゾヒズム、フェティズムの世界。
私が思う究極の女性像、は『刺青』に登場する彫師・清吉が一目ぼれした足を持つ娘。
駕籠から見せた足だけで男を虜にするなんて、ぞくぞくする。
その足を想像するだけで胸のあたりがざわざわする。
足はいいよー、セクシーだよー。

剣道部の紗月と拓也。
付き合いだしたふたりだが、拓也の愛情には強烈なマゾヒズムとフェティズムがあり、紗月の「全て」を欲し、愛するのだった。

この「全て」が本当に「全て」。
あそこまでさらけ出すには並大抵の気持ちでは無理。
谷崎潤一郎を読んでいて思ったが、SMの関係というのは、実はサディストの方がマゾヒストに操られているような感覚に陥る。
なんせ、相手は責められれば責められるほど喜ぶのだから、責める側とすると、どこまでも自分自身をさらけ出して形振り構わずやっつけないといけないわけで。
「女王様とお呼び!」とかだって(本当にそんなこと言うのか知らないけれど)、言えないでしょう・・・ふつう。
素面だったらおかしくなりそう。
だいたい、縛ったり縛られたり、という行為にしても、縛られながら「こんなことまでさせられて・・・」と感じたときに(この場合、縛られる側がまだ普通の感覚を持っていたと仮定して)は、自分自身に対しての情けなさと同時に、相手に対しての憐憫みたいなもの、を少なからず思うのではないだろうか。
その憐憫の感情をそのまま許せるか、受け入れるかどうか、が重要だ。

geltukouno.jpg「女王様」とは呼ばせないけど紗月は拓也の求めるもの、に傷つき、苦しみ、しかし最後は自分自身も拓也の愛に取り込まれ、その愛に目覚めていく。
そこまでになるには大変に大変な道のりで、「え”っっっ!」と解った時には普通、こんな変態とは二度と会いたくない!!!!と拒否するだろうが、そのあとのふたりの絆があまりにも強くて強烈すぎて、羨ましいし、感動すらおぼえる。
私は読んでいて、何度か泣いた・・・


やっぱり高校生ぐらいになったらいいよ、って言お。

04.07.00:17

壮大で淫靡な奇天烈話は

mw.jpgなんと手塚治虫の『MW』が実写映画化。
この作品は知る人ぞ知る禁断の・・・というより、私にとって手塚治虫といえばアトムよりもこっち系。
彼の描く世界、絵はセクシーだと思う。
ロボットでもどこかいやらしい。
そんな彼のスタイルは、青少年向け漫画だけではなく、成人向けでいかんなく発揮されている。

生家が貸家をしている場所に喫茶店があった。
父がよくそこで時間をつぶしていたので、私ものぞきに行ってはドライカレーや真中に卵の入ったヤキソバや、モーニングの分厚いトーストを食べていた。
少年サンデーやキング、マガジン、それに成人誌の週刊プレイボーイ、アクション、ビッグコミックも小学生のころからそこで読んでいた。

なんとなくエッチなこと、というのは分かっていたが、我が家に何冊もある『鉄腕アトム』の作者が成人誌に描いていた作品はけた外れに衝撃だった。
それは「あのアトムの作者」が描いたものだから、というだけではなく、内容がとかく秘密めいていたから。
近親相姦、同性愛、幼児性愛、獣姦、現在でも一般的に異常である、と言われる性愛のオンパレード。
中でもゲイの存在を生まれて初めて知った『MW』は印象的。
その『MW』が映画化される。

mw1.jpg主演は玉木宏と山田孝之。
玉木宏が美しく邪悪な美智雄。
山田孝之が美智雄を愛しながら憎む神父の賀来。
美智雄は女装して女性になりきれるほど美しい男なので、玉木宏でもいいけれど(でもちょっと大きすぎ)、山田孝之はどうだろう?
賀来はもっとごつい大きな男のイメージだった。
これ、すごくソフトに同性愛を匂わす程度だったら残念だなあ。
それも宣伝ではカーチェイスやエアバトルありのエンターティメント超大作、とか出てた。
そーいう場面も確かにあるけど、なんか違うぞ。

この作品はとにかく話が大きい。
大きいけれどドロドロしている。
エンターティメントに成り得る部分と、単館系で密かにじっくり見せる部分とのバランスがとても難しい作品だと思う。
全面的に原作を映画化、とは思わないほうが良いのかもしれない。

03.19.23:43

あたしのジョー

jo.jpg矢吹丈が好き。
あのうつむいた笑顔、横顔、そして何より彼のストイックな生き方が好き。
彼の怖いほどのストイックさに白木葉子も惹かれたのだと思う。
白木葉子も丈と同じような人だ。
ただ、丈よりも少し大人だったから恋した。

いま、カートゥーンネットワークで「あしたのジョー2」をやっている。
中学生の頃、これで丈に恋した。
いつもなら鉄郎よりメーテル、キャプテン・ハーロックよりエメラルダスが好きな私だが、ジョーだけは違う。
確かに白木葉子も好きだけど、葉子よりもジョー!

何がいい、と言ってとにかくジョーは戦った相手に対しての責任感がすごい。
力石は別格で、廃人になったカーロスには「この程度の相手に時間かけてたんじゃ、カーロスに悪いじゃねぇか」と格下相手の試合も全力投球。

西の引退スパーリングでは「わかってらぁ、こんなもんで倒れてたんじゃお前の言う、誇りってやつに申し訳ねぇ」と、ここでもまた全力投球。

舞舞を武器にジョーを苦しめた金竜飛との試合では「おまえは食べれなかったが、力石は食べなかったんだ。俺はそんなすごい奴を知ってたんだ」と、気力で戦い東洋太平洋チャンピオンに輝く。
そして言う「力石よ・・・おまえのくれたチャンピオンベルトだぜ」。


jo1.jpgそのうえぶっきらぼうだけど心から優しい。
いったんヤクザの用心棒に落ちぶれたウルフ金串が、お金を貸してくれと言いに来る。
ジョーは二つ返事で貸してやる、もちろん、期日には返しに来ない。
それでもジョーは金串を信じている。
信じているというよりも、自分が顎を砕いてボクシング人生を終わらせてしまった相手に対して、贖罪の気持ちを持っているから。

まだ成長期だったジョーが、減量がきつくなり、階級を上げろと言う段平には「バンタムはウルフがいて、カーロスがいて、あの力石が命を削ってまでおりてきたんだ!」と死ぬ思いで減量をする。



同じような主人公には「愛と誠」の太賀誠がいるのだが、実はジョーよりも原作者の梶原一騎先生が好きなんだと思う。
だって全部、彼の言葉なんだもん。。。
ずいぶん前に亡くなっているが、一度お会いしたかった。