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広くて浅い頭で素直に頑張ります。
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  • 09/01/11:30

04.28.17:16

幸せな毛布がほしい

nobara.jpgすごく身近なところの、子供による家庭内暴力の話をきいた。
ひどく衝撃を受けた。
最近の諸々あった出来事から受けたダメージとして、ダメ押しされたみたいに。

その子は私の知ってる子で、前から噂はチラホラ聞いていたけれど、とてもそういう子には見えなかったし、まだ小さい子だし、ご両親のこともあまり知らなかったので、噂を聞いていただけだった。
まさか本当にそこまでになるとは考えも及ばず、夕べ、その子が施設に入れられたらしい、と聞き、私にも影響することが出てきたため、ちゃんと考えてみようと思った。

子どもにとって、両親が揃っていてもいなくても「愛されている」と実感できることがどれだけ大切か。
その自信のようなものは、目に見えなくても手で触ることができなくても、確実に体や心のどこかにあって、自分に何があっても何をやっても、そこに行けば休息できる、受け入れてくれる、そこに逃げていける、毛布のようなものだ。

その毛布自体が幸せでないと、子どもは逃げて行けない。

幸せじゃない毛布が多い、とても多い。

思春期に差し掛かってきたときに、今までの生活を憤り、または性について深く感じ、やり切れない気持ちを抱えていたとき、自分の毛布が情けなく、幸せではなかったら、溢れんばかりの気持ちの行き場を何とかしたくて自傷したり、毛布を破いたりする気持ちはよくわかる。
すごくわかる。


その子が満面の笑顔で写っている写真がそばにある。
友だちとこうしているときが、きっとこの子には心の支えになっていたのかもしれないなぁ、と思う。
頑張っていたから、ここだけは自分の居場所だったのかもしれないなぁ、と思う。

rainasu.jpg自分が幸せでいることは、周りの幸せにもつながるなぁ。
どんな小さなことでもいいから、幸せを感じなきゃなぁ。
そして、こんな気持ちぶれぶれの私でも、どんなことでも真っ直ぐ向き合って、ちゃんと傷ついて、弱さも何もかも、ネガティブなものから逃げずに、ちゃんと受け入れられる人になりたいなぁ。





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04.27.21:25

グラン・トリノ ~映画~

mirion.jpgクリント・イーストウッド監督作品は、暗すぎていやだった。
ラストが救いようがなくて、いつもいつも女性がどこか悪いイメージで、良い映画だとは思っても、好きにはなれなかった。
『ミリオンダラー・ベイビー』を観るまでは。


『グラン・トリノ』
ネタバレします。

偏屈なウォルト。
彼は朝鮮戦争帰り、その後結婚、アメ車工場で定年まで働き、子どもらは独立、妻に先立たれてからは芝生を刈って、自慢のフォード・グラン・トリノを磨いて眺めながらビールを飲んで過ごす。
それが至福のとき。
差別主義者の彼だが、グラン・トリノを盗みに入ってきた隣家のアジア系移民の少年や、少女、その家族との交流がはじまる。

grantorino1.jpg隣家のタオ少年は、気が弱いけれど頭が良く、「男とは、女とは、こうあるべき」という世の中の考え方にはまだ染まっていない。
戦争で無意味で残酷な殺人を犯したことが大きな心の傷になっているウォルトは、彼に無限の明るい未来を見たのではないだろうか。
タオ少年や、聡明で明るい姉のスーと触れ合ううちに、ウォルトの心の壁はさらさらと取り払われていくが、しつこく絡んでくる彼らの従兄弟たちの存在が暗い影をおとす。

その従兄弟たちのひとりをブチのめした報復で、スーを輪姦されたウォルトは、ある選択をする。


イーストウッドによるイーストウッドのイーストウッドのための映画。
と言えばあんまりだろうか。
とにかくイーストウッドの男っぷりが良すぎる。
ぶつぶつ文句は言うが、正直なだけで心根は優しく、そして慎み深く、心に傷を負いながらも平和に生きている。
年老いて、妻はいないし、どうやら命に関わる病があるらしい。
命の期限をたぶん彼は知り、そして自分が最後にやるべきことを考えた。

それは、隣人の少年・少女を守ること。
自分の中で、戦争で殺してしまった人々への贖罪を行うこと。
そして気持ちのどこかには、生き方がすれ違ってしまった息子への抗議や、そう育ててしまったことへの自身のケジメもあったのではないだろうか。
丸腰でギャングたちの前に立ち、銃弾に蜂の巣にされた彼は、まるで大きな十字架のように倒れていく。

このラストだが、大きいというか格好良いというか、正義や赦しとは・・・などと考えさせられる。
タオ少年に託されたグラン・トリノが、アメリカという国の新しい可能性、を感じさせる。
大きな愛をもらった気になる。


だが、それは彼の死をもってしか表すことはできなかったのだろうか。
彼の持っていた大きな愛。
大きな心。
それらを、生きて伝えていくことはできなかったのだろうか。
あれは立派な自殺ではないか。
老醜をさらしてもいい、それでも生きていてくれさえすればいい。
私にはそれがどうしても解せない。
生きていてほしい。
あれはだめだ、自殺はだめだ。


grantorino.jpgだからこそ、この作品は彼自身によるクリント・イーストウッドの「有終の美」を飾る作品だ、という、概ね誰もが語っている結論に落ち着きたい。
ちゃんと動けるうちに自分の男らしさの美学を完結させたかった、そういうことか、と。


どうしても素直に感動に浸ることができなかったのは、「ミリオンダラー・ベイビー」の時と同じく、イーストウッドの年老いた顔かたち、姿かたちが父によく似ていたから。
スーと話をする姿や、スーが輪姦されて帰ってきた姿を見た彼の表情などは、父を見るようでいたたまれなかった。
父が傷ついたようで、それがとても悲しかった。
だめだ、お願いだから生きていて、生きてるだけでいいから、と、願いながら観ていた。
あんな死に方してほしくない。
置いていった十字架が重い。
大きすぎる。

結局、やはり彼は孤独だったのだ。
彼の自死に心から傷つく人が、もうこの世にいなかったのだ。
だから彼にはあの選択ができたのだ。

素晴らしい作品だと思ったが、私には重かった。

04.26.12:10

笑ってるよ、ほら

みんな誰かに祝福されて生まれてきた、と信じたい。
chinpanji.jpg
なんで母親がちいさい子供を殺さないといけないんだ。
なんで子どもよりも男が大事なんだ。
男があんたに何してくれるんだ。
そんな安っぽいセックスして何になるんだ。



chinpanji1.jpg






今年の2月ぐらいのニュースらしい、母トラが育児放棄したホワイトタイガーの赤ちゃんを育てていたチンパンジー。
赤ちゃんも大きくなって、チンパンジーお母さんと暮らすのは危険になったそうで、親離れするんだって。
おつかれさま!

chinpanji2.jpg













 

04.25.01:44

月光の囁き

shisei.jpg漫画の単行本を一冊買ってしまうと、最後まで揃えないと気が済まない。
なので最近は我慢して買わないようにしていて、随分と買っていない漫画で気になっているのが『あずみ』。
スペリオールも買うのをやめたので、今も続いているのかもわからない。

娘が近頃私の漫画を読むようになっているので、ここにあるのは読んだらダメ!ときつく言ってあるのが『月光の囁き』。
これはさすがに、、、
でも私が『俺の空』を初めて読んだのは小学5年生だったしなぁ・・・・・。
でも『俺の空』にはSMはなかった、たしか。

『月光の囁き』
四コマギャクの喜国雅彦が、初のシリアスものに挑んだ作品で、ベースは谷崎潤一郎にみるサディズム、マゾヒズム、フェティズムの世界。
私が思う究極の女性像、は『刺青』に登場する彫師・清吉が一目ぼれした足を持つ娘。
駕籠から見せた足だけで男を虜にするなんて、ぞくぞくする。
その足を想像するだけで胸のあたりがざわざわする。
足はいいよー、セクシーだよー。

剣道部の紗月と拓也。
付き合いだしたふたりだが、拓也の愛情には強烈なマゾヒズムとフェティズムがあり、紗月の「全て」を欲し、愛するのだった。

この「全て」が本当に「全て」。
あそこまでさらけ出すには並大抵の気持ちでは無理。
谷崎潤一郎を読んでいて思ったが、SMの関係というのは、実はサディストの方がマゾヒストに操られているような感覚に陥る。
なんせ、相手は責められれば責められるほど喜ぶのだから、責める側とすると、どこまでも自分自身をさらけ出して形振り構わずやっつけないといけないわけで。
「女王様とお呼び!」とかだって(本当にそんなこと言うのか知らないけれど)、言えないでしょう・・・ふつう。
素面だったらおかしくなりそう。
だいたい、縛ったり縛られたり、という行為にしても、縛られながら「こんなことまでさせられて・・・」と感じたときに(この場合、縛られる側がまだ普通の感覚を持っていたと仮定して)は、自分自身に対しての情けなさと同時に、相手に対しての憐憫みたいなもの、を少なからず思うのではないだろうか。
その憐憫の感情をそのまま許せるか、受け入れるかどうか、が重要だ。

geltukouno.jpg「女王様」とは呼ばせないけど紗月は拓也の求めるもの、に傷つき、苦しみ、しかし最後は自分自身も拓也の愛に取り込まれ、その愛に目覚めていく。
そこまでになるには大変に大変な道のりで、「え”っっっ!」と解った時には普通、こんな変態とは二度と会いたくない!!!!と拒否するだろうが、そのあとのふたりの絆があまりにも強くて強烈すぎて、羨ましいし、感動すらおぼえる。
私は読んでいて、何度か泣いた・・・


やっぱり高校生ぐらいになったらいいよ、って言お。

04.24.09:48

結界の奥へ行く

昨日の夕方、M新聞の知り合いから連絡。
「草薙さんのことでコメントいただきたいんですよー」
草薙さんて何ですか?と尋ねると、えーーーー!知らないんですかー!今日一日その話題ばっっかりでしたよ、と言う。
知らんもん・・・


素敵なGirl friendが私を連れて行ってくれた場所は、市内の西にある山の中で、久しぶりに茶色くて大きなニワトリを見たり、うぐいすが鳴いていたり、のんびりしたところだった。
http://temaemiso.com/hattchouzaka/

そこから少し奥へ行くと、薬師堂がある。
初めて行ったけれど、今思うと不思議なところだった。
ふわふわした彼女と一緒だったから良かったけれど、私ひとりなら困ったことになるかもしれない。
連れていってくれてありがとう。

yakushi.jpgそこには大きな杉の木が茂り、高台からのながめは良く、やる気のなさそうな茶屋や、手を洗う気がうせる手洗い場の水などが、笑ってしまうほどだったけれど、薬師堂の中に入るとみょうに落ち着いてしまった。
火事にはならないよね?、とロウソクにお願い事を書いて灯し、お線香をあげて座っていると下に吸いつくようで、初めて行った場所なのに自分の家のように落ち着く。
とりこまれる、ってああいうことかもしれない。

日曜日、都城の帰りに霧島神宮に行ってきた。
お礼詣り、いつかの私のお願いを、ふたつとも叶えてくれた神さまに、ひとりでお礼がしたかった。 
3年ぶりに引いたおみくじは大吉だった。
ああ・・・時が満ちる、とはこういうことかぁ・・・と思った。

昨日私が薬師堂の仏さまにお願いしたことは、あと何年かかるかわからない。
だけど、必ずお礼参りに行くと思う。
行きたいんだ。


そんな体と気持ちの小旅行だった一日に、草薙君が裸になって捕まった、って、わたし、知らないよー。
どうだっていいよ。
SMAPだって苦しいことも悲しいこともあるでしょうに、有名人だからこそ表に出せない気持ちもたくさんあるだろうに、人としてどーこー言ってた鳩山さん、あなたがどんだけの人なんだ。
色んな場への責任がある、わかるよ。
でも、そんなもん、もうどうだっていいや!って本人がその時に感じてしまったんだから、いいじゃん。
失うものは彼自身のもの、でしかない。
降板したCMだって、替わりはいくらでもいるでしょう。
関係ないよ。
だから草薙君のことなんて、どうでもいい。
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