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09.01.19:44 [PR] |
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04.22.01:26 好きだとつたえて |
私がこの世で愛している男の人は、父と弟しかいない、ということだ。
彼と話をしていると、どうしようもなく素直になる。
父は私が話す少しの事柄でも、ちゃんと気持ちをくんでくれる。
昔から、いつも一緒にいなくても、長い間会わなくても、顔を見ただけで何もかもわかる気がしている。
それは彼と私の血がそうさせる。
運命論者な父は、人は必ずいつかは死ぬのだから、自分から死ぬなんてことは考えたことがない、と言う。
そんな父がひどく憔悴して、疲れていたから心配でたまらなかった。
本当はすぐにでも彼の住む場所へ行きたいけれど、それもできない今は、とにかく目先の問題をひとつひとつ解決していくしかなく、弟の四十九日をやることになった土曜日までに、私はどうしてもひとつ父に残念な報告をしなければならなかった。
「そうなるだろうと思ってた、うん、わかった」
調子はどう?病院行ってみた?
・・・うん、まぁ、ぼちぼち・・・
ひとつだけお願いがある。
私がこの世で誰より好きな男の人はパパなんだよ。
だから体だけは大事にして。
けんぼうがいなくなって、パパまでいなくなったら、私は今生きていけそうにない。
「ばか、何を言い出す。 おまえも気をつけてな」
私の大切な人が、私のそばにはいてくれないように、それでも私の中にちゃんと住んでいるように、私の家族はバラバラでも、私は心から家族だと思っている。
いっしょにいるから家族ではなくて、家族は血だ。
血でつながっている。
どんなに美しくても呪われていても、血のつながりは強い。
一緒にいなくても父といい、母といい、息子といい、娘というもの、が家族だと思う。
そう感じたら少し気持ちが軽くなった。
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04.21.01:37 おっぱいバレ~ ~映画~ |
夢を語られるより、至極ちいさく身近な欲求のほうが、案外大きなことに繋げられるように思う。
みんながみんなそうだとは言わないけれど。
この作品の男の子たちは、可愛い先生のおっぱいが見たいためだけに頑張った。
その単純さがすごく好き。
ネタバレします。
やっぱり可愛い。
にこっ、と笑った顔がいい。
色の白さと横たわったときの瞳がいい。
やわらかそうな髪がいい。
ふくらはぎの細さがいい。
やさしい声がいい。
しゃくれたあごが美人じゃないとこがいい。
と、まあそんなに褒めていいの?という感じだけど、そんなに褒めたいぐらいだったのだから仕方ない。
タイトルからずいぶんとおちゃらけたイメージで、笑いも馬鹿馬鹿しいんじゃないかなぁ、とそれほど期待もしてなかったけど、高村光太郎の『道程』は、私も初めて聞いたときのイメージは『童貞』だった。
とか、『11PM』を親の目を盗んでやっと見ることができた日がイヤラシくない『11PM』の日だった・・・とか、そんな、あーあの頃ってそうだったわ、という気持ちが素直に思いだされる作品だった。
ロケ地が北九州市。
港に面した工場の煙突、寂れた線路、急な坂道など、どこか郷愁をさそう雰囲気。
舞台が70年代ということもあり、その頃流行った歌謡曲がバックに流れている。
『ハンサム・スーツ』でも同じだったが、否が応でも乗ってしまう音楽に負けてしまうのは悔しいけれど、やっぱり負けてしまった・・・。
その上、少年と年上の女性の関係、となるとどうしても心が躍る、わくわくどきどきしてしまう。
笑いの部分もおちゃらけが過ぎず、可愛くて面白かった。
また、物語の展開があり得なくない、という部分がいい。
もしも綾瀬はるかと少年たちとの約束を周りが認め、いいじゃんそれでも、などと過ぎていったらただのスポーツ青春もの、になったと思う。
ラストの電車から手を振る綾瀬はるかは、鉄郎と別れていくメーテルだと思った。。。
出番は少なかったけれど、仲村トオルも良かったです。
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04.19.23:04 友だちの友だちは格好いいんだ |
「実は夕べ、娘に自閉症だという告知をしました」
鹿屋の舞雪(まい)ちゃん、小学3年生。
彼女は高機能自閉症の中の『発達性協調運動障害』、知的な遅れのない自閉症、落ち着きがない、とか空気が読めない、とか、マイペースのすごいやつ。
周りのお友達と同じように過ごせないことに、自分でも疑問を持っていた舞雪ちゃんは、なんで自分はできないの?とお母さんに尋ねていた。
まだ小さかったから、お母さんは「みんなそれぞれ違うから、それでいいんだよ」と言っていた。
昨日、お母さんは自閉症の会合に呼ばれた。
舞雪ちゃんはお母さんに、自閉症ってなに?と尋ねた。
今が話をするときかも、と思ったお母さんは、舞雪ちゃんに今までのこと、舞雪ちゃんの障害のこと、そして今でも舞雪ちゃんに関わっている人たちのそれぞれの役割、を話して聞かせた。
「わたし、自閉症で良かった」
自閉症に生まれて良かった、みんなに会えたのは自閉症だったから。
お母さんの気持ちは、これでひとつ報われた。
そんな事があった翌日に彼女に会えたこと、私も良かった。
舞雪ちゃんに関わっているひとり、が引き合わせてくれた。
ありがとう、貴女のお友だちは皆、感じが似てる。
舞雪ちゃんと倭摩(かずま)君にあげようと思ってチュッパチャップスを10本も買って行きました。
だけど、お母さんとのお話に興奮して、それにあなた達は他に遊んでくれている人がいたようで、顔も見ることはできなくて、ああ、、、、言い訳ですね。
渡すのを忘れてしまいました。
私のカバンはチュッパチャップスでいっぱいです。
夏になったら、お母さんとあなた達を宮崎に呼びたいと思っています。
その時には忘れずに、ちゃんと渡すから。
それまでにはお母さんに、舞雪ちゃんや倭摩くんの好きなものを聞いておかなきゃね!
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04.18.01:50 CHABO'S SONG BOOK |
同じ過ごすなら このひととき
同じ過ごすなら 好きな人と一緒に居たいさ
かけがえのない ひとときなら なるべく
誰だって そのひととき
同じ過ごすなら 好きな人と一緒に居たいさ
かけがえのない ひとときなら なるべく
花でもなく 鳥でもなく 虫でも 魚でもなく
言葉をもって生れた 僕達は
昨日のこと 今日のこと 明日のことを
そして自分のこと もっと話したいのさ
海でもなく 空でもなく 風でも 星でもなく
言葉をもってここにいる 僕達は
目にするもの 耳にするもの 手にするもの
そして感じるもの すべて伝えたいのさ
同じ過ごすなら このひととき
同じ過ごすなら 愛する君と一緒に居たいさ
かけがえのない ひとときなら なおさら
誰だって そのひととき
同じ過ごすなら 愛する人と一緒に居たいさ
かけがえのない ひとときなら なおさら
花でもなく 鳥でもなく 虫でも 魚でもなく
言葉をもって生れた 僕達は
昨日のこと 今日のこと 明日のことを
そして自分のこと もっと話したいのさ
水でもなく 光でもなく 石でも 草でも 貝殻でもなく
言葉をもってここにいる 僕達は
目にするもの 耳にするもの 手にするもの
そして感じるもの すべて伝えたいのさ
やがて もしか 遥かな いつか
僕達の言葉さえ 消え去り亡びゆく時があったとしても ...
目にするもの 耳にするもの 手にするもの
そして感じるもの すべて伝えたいのさ
昨日のこと 今日のこと 明日のことを
そして自分のこと もっともっと 話したいよ
やがて もしか 遥かな いつか
僕達の言葉さえ 消え去り亡びゆく時があったとしても ...
かけがえのない このひととき 愛する君に
何か伝えたこと 覚えておいて.......。
かけがえのない そのひととき 愛する君と
確かに そこに居たことを.......
仲井戸麗市 「Song for you」
ほら ねぇ 来てごらん
はやく ねえ こっちへ
今夜 空に 穴があいたよ
僕らが 通り抜けられそうな
ほら ねぇ 見てごらん
はやく ねえ 窓の外
今夜 空に 穴があいたよ
そっと向こう側 覗いてみようか
君の大切な人が 僕らを見て 微笑んでる
さあ 泣きやんで
君の大切な人が 僕らを見て 微笑んでる
さあ 泣きやんで みんなを連れて
ほら ねぇ 来てごらん
はやく ねえ 見てごらん
今夜 空に 穴があいたよ
僕らが 通り抜けられそうな.....
仲井戸麗市 「慕情」
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04.15.23:39 旅立ち~足寄より~ |
めーぐーるー♪のフレーズと、小学校当時の新校舎(今、音楽室や職員室がある校舎)の入口は記憶の中でリンクするから。
私は松山千春のファンではないので、彼の『足寄より』という自伝があることは知っていても中身は知らない。
そんな彼の自伝をもとにした映画が『旅立ち~足寄より~』。
松山千春が無口で一本気な父を愛し、優しい姉に見守られ、そして彼を見出して売り出した札幌のSVTラジオのディレクター竹田氏と彼とがどれだけの絆を持ったか、というお話。
普通に観ていたら恥ずかしくなるような演出があまりにも健全で、また、セリフが真っ直ぐすぎてすごく心に響いた。
こんな素晴らしいディレクターに出会えて、松山千春は幸せだ。
格好いいなぁー!と素直に喜んでいたら、エンドロールのあとで拍手がおきた。
私もつられて拍手した。
きっと千春ファンの人たちなんだろうけど、映画のあとで拍手を聞くなんて何十年ぶりだったから驚いた。
しかし、つられてでも拍手させてしまうパワーはたしかにあったように思う。
音楽の力はやはりすごい。
あやうく千春ファンに取り込まれそうになったが、あくまで松山千春は「良いと思う歌もあるけど、ファンというほどではない」存在。
などと考えていたら、私がまだ20歳で東京貧乏生活をしていた頃、『夜のヒットスタジオ』に尾崎豊が出演したことを思い出した。
10代の教祖と崇められ、流行りに流行っていたのに、私も彼が歌う「ぬすんだバイクで走り出す~♪」な少女だったのに、まるで良いとは思えなかった尾崎豊。
真夜中に学校のガラスを割ってまわっても、そんなのダメじゃん。
ガラス割るだけでも迷惑なのに、誰も見てないとこでやるなんて、ますます甘えてる!と感じていた。
会いたくて会いたくて、それでも遠く離れているからすぐには会えない大切な人の顔と、そして歌のようにうまくいかない毎日への無力感と嫉妬が頭の中をぐるぐる回った。
しまった、尾崎になんか泣かされた・・・
聴いた時の気分だと判って後悔しても遅くて、もう私からは絶対に電話しない!と決めた電話番号を回していた。
可愛い思い出だ。