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  • 11/25/10:55

05.24.11:14

愛のむきだし ~映画~

パワーはあった。
出演者たちにも演出にもセリフにも、あと上映時間にも。
ただし、これを言ってはおしまいだが、映画に勝る経験をしてしまうと、特にこのような作品の場合、演出が面白ければ面白いほど、出演者が熱演すればするほど、少しも琴線に触れなかった。
疲れただけ。

mukidashi.jpg実話に基づく、というテロップが出たが、映画はしょせんフィクション。
ドキュメンタリーであっても、作品になる以上は監督の気持ちによって少なからず演出の部分が入るのは否めないだろう。

ネタバレします。

神父としての自分自身が犯した淫行、という罪。
結局はそれに報いてもらえなかったことに傷つき、腹いせのように、息子に懺悔を求める父。
そんな父のために罪を作って懺悔する息子のユウ。
懺悔し、時には殴られることで親子の絆を確かめている。
罪は盗撮。
彼はスゴ腕の盗撮師になっていた。

ユウが求めているのは幼いころの記憶にある母のような、マリア。
ある意図により、彼は街で不良に絡まれている少女と出会う。
少女はヨーコ。
彼女は幼い頃から女にだらしのない父に虐待され、そのため男性全体を憎んでいる。
たまたま仲間たちとの遊びで女装していたユウに、ヨーコは恋心を抱く。

ある意図を仕組んだのがコイケ。
彼女も幼いころから父親に虐待されながら育っていた。
たぶん性的な虐待も受けていたのではないか。
他人との関係性をまともに作れず、もちろん男性に対しては媚と擬態で冷たくやりすごしている。
そんな彼女は新興宗教の幹部で、地区の教会であるユウの家族を取り込み、信者拡大に利用しようとしていた。

この作品は何が疲れる、といって一番疲れるのは「その人がそうなった理由」を一から十まで出すこと。
だからヨーコが女装したユウに恋したときも、「男嫌いだから女を好きになる」という、中学生のような理由を見せられウンザリした。
だいたい街で、いい女にいきなり「あなた可愛いわ」とキスされたからといって、恋してる!恋人同士だなんて言ってる場面ではヨーコの精神的幼さを表している。
ただ、女性に恋したヨーコに恋しているユウ、という構図が彼がヨーコにしか勃起せず、それを彼女が毛嫌いしていて・・・という伏線になる。

洗脳されたヨーコを海辺に監禁した彼を見つけたコイケたち。
ヨーコに勃起してしまったユウの男性器を、切り落としてしまえ!とヨーコに言うコイケ。
ユウは「君をみたらつい勃ってしまう・・・ごめん」と言うが、そこで決して「切ってもいい」と言わないのはなぜか?
ヨーコは男が嫌いなのに。

新興宗教本部に乗り込んだユウがみたもの。
それは父と父の恋人と、ヨーコとコイケが家族のように団欒して鍋をつついている姿。
なーんだ、結局コイケも「家族なんかいらない」と言っていたヨーコも、家族が欲しかっただけじゃん。
偽りであったとしても。

その団欒の姿を見せるための彼女らの生い立ちであったならば、とても単純なことをとても時間をかけて見せられたことになる。
どうなんだろう・・・

そしてラスト。
精神病院に入っていたユウをヨーコが訪ね、今まで誰より愛してくれたのは彼であったことに気付いた、と告げる。
ユウは正気になり、再び勃起し、ふたりはお互いの手をしっかりと握りあう・・・

なーんだ、結局、普通の少女がある時期男性嫌悪に陥って、学校の先輩なんかに憧れてウキウキしてたけど、最後は男の子と恋愛できた、ということか?
そこに虐待だの盗撮だの宗教だの変態だの同性愛だの殺人だの情けない男と女だの、そういうエッセンスをちりばめたのか?

愛している!愛している!愛している!
愛して!愛して!愛して!
君じゃなきゃだめだ!
愛、愛、愛・・・・・

疲れた・・・

出演者たちが熱演だった。
満島ひかり、西島隆弘、安藤サクラ。
特に安藤サクラ。
二度と会いたいとは思わない顔だけど、本当にすごかった。

今は時間がなくて書けないけれど、ヨーコが読んだ聖書の一節は素敵で。
あとで書いて考えてみる。
疲れてなければ。

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05.09.10:16

ノン子36歳(家事手伝い)~映画~

nonko.jpg先日観た『ノン子36歳(家事手伝い)』はイタい作品だった。
作品としてはちゃんと完成された邦画だった。
出演者たちも、とても上手だったし。
坂井真紀のダメダメぶりも、バツいち友達の濱田マリも、ダメダメ男の鶴見辰吾も、これまた確実に鶴見辰吾に輪をかけたダメ男に成長するだろう年下男も、坂井真紀の上っ面家族の面々も、みんな上手だった。
上手すぎて、この作品をもしや「女性の前向き、さわやかな独り立ち!」を期待して観た女性には、ご愁傷様、と言ってあげたい。

ネタバレします。

映画のポスターにあるコピーは気にしないつもりだけど、「文章」という生き物が好きでたまらないので、どこかで一瞬にして記憶の刷り込みがされているように思う。

『最後にしたの、 いつだっけ』

浅い水の中に体を沈め、顔だけを出して目を閉じている坂井真紀。
それは、ちょっと死んだふり。
その気持ちには惹かれる、わかる。
そんな写真とコピーを読むに、多分この女は精神的に自立してない悲しい女で、この映画もたいしたラスト(私好みの)は望めんな・・・と想像する。
で、やっぱり望めなかった。
あれ、前向き、ちゃあ前向きだったのでしょうけど。。。
そんな風に終わるところといい、それまでの物語といい、雰囲気といい、ATGの作品ぽい。
だとすると、もう少しパワーが欲しいところ。

nonko1.jpg物語の中身に関してだと、ああいう頭の先から爪の先まで全身勘違いしている女はどうしようもないし、実際ごろごろしてるから、自分らの周りを見てみれば必ずいる。
ダメ男ばかりを捕まえるのは、男がみんなそうなのではなく、その女がそういう男しか選ばないから。
それで「私は前向きよ」と言われたら何も言えないわ。
みたいな女のお話。
面白くもなんともない。

ただ、この作品をひとりの「心の闇」を抱えた女性の物語として観るなら、精神科医の勉強会にも使えそうな素材だ。
唯一、登場人物の中で経済的にも精神的にも自信に溢れたヤクザ、安川とノン子の関係と、それ以外の男たち(父親を含め)との関係から、ノン子自体が自分に自信が持てず、自分よりも程度の低い男としか関われないことを表していると思う。
その原因が彼女と父親、母親との関係性につながっている。
母親は父親の顔色だけを見、上辺だけの幸せを取り繕って生きている。
父親は大きな神社の神主、という立場上、人格者の仮面を被り、娘とまともに向き合おうとはしない。
妹はそんな両親でありながらも、そこを「そんなもん」と生きてきたのだろう。
うまく適当に暮らしている。

そんな上辺だけの家族関係で、まともな心の成長ができるはずがなく、ノン子は寂しさを男に求め、空しい夢を見て、傷つきながら、それを怠惰に隠しながら生きている。
妹と違い、ノン子は真面目だったからこそダメ女になったともいえる。
きっと彼女の心のどこかで、白馬の王子さまが現れることを待ち望みながら。
だからこそ、突拍子もない世間知らずの年下男に惹かれた。

ひよこを追いかけるシーンや、自分を否定されて大暴れした年下男に求められ、ふたりで「卒業」よろしく逃げるシーンなど、をロマンティックなものとして観る女性がいるんだろう、きっと。
そのあたりが、昔から続いている「精神的自立に程遠い男女関係」がなくならない理由だと思う。

女性が観て面白い作品ではないです、と思いたい!
でも、作品として意欲作ではあると思いました。

04.21.01:37

おっぱいバレ~ ~映画~

何か始めるときに立派な理由を言うヤツ、は信用しない。
夢を語られるより、至極ちいさく身近な欲求のほうが、案外大きなことに繋げられるように思う。
みんながみんなそうだとは言わないけれど。
この作品の男の子たちは、可愛い先生のおっぱいが見たいためだけに頑張った。
その単純さがすごく好き。

ネタバレします。

ayase1.jpg綾瀬はるかが可愛い。
やっぱり可愛い。
にこっ、と笑った顔がいい。
色の白さと横たわったときの瞳がいい。
やわらかそうな髪がいい。
ふくらはぎの細さがいい。
やさしい声がいい。
しゃくれたあごが美人じゃないとこがいい。
と、まあそんなに褒めていいの?という感じだけど、そんなに褒めたいぐらいだったのだから仕方ない。

タイトルからずいぶんとおちゃらけたイメージで、笑いも馬鹿馬鹿しいんじゃないかなぁ、とそれほど期待もしてなかったけど、高村光太郎の『道程』は、私も初めて聞いたときのイメージは『童貞』だった。
とか、『11PM』を親の目を盗んでやっと見ることができた日がイヤラシくない『11PM』の日だった・・・とか、そんな、あーあの頃ってそうだったわ、という気持ちが素直に思いだされる作品だった。

ロケ地が北九州市。
港に面した工場の煙突、寂れた線路、急な坂道など、どこか郷愁をさそう雰囲気。
舞台が70年代ということもあり、その頃流行った歌謡曲がバックに流れている。
『ハンサム・スーツ』でも同じだったが、否が応でも乗ってしまう音楽に負けてしまうのは悔しいけれど、やっぱり負けてしまった・・・。
その上、少年と年上の女性の関係、となるとどうしても心が躍る、わくわくどきどきしてしまう。
笑いの部分もおちゃらけが過ぎず、可愛くて面白かった。

また、物語の展開があり得なくない、という部分がいい。
もしも綾瀬はるかと少年たちとの約束を周りが認め、いいじゃんそれでも、などと過ぎていったらただのスポーツ青春もの、になったと思う。

ラストの電車から手を振る綾瀬はるかは、鉄郎と別れていくメーテルだと思った。。。
出番は少なかったけれど、仲村トオルも良かったです。

04.15.23:39

旅立ち~足寄より~

asyoro1.jpg                 松山千春の「季節の中で」が流行っていたのは、私が小学六年生の頃だった気がする。
めーぐーるーのフレーズと、小学校当時の新校舎(今、音楽室や職員室がある校舎)の入口は記憶の中でリンクするから。

私は松山千春のファンではないので、彼の『足寄より』という自伝があることは知っていても中身は知らない。
そんな彼の自伝をもとにした映画が『旅立ち~足寄より~』。

松山千春が無口で一本気な父を愛し、優しい姉に見守られ、そして彼を見出して売り出した札幌のSVTラジオのディレクター竹田氏と彼とがどれだけの絆を持ったか、というお話。
普通に観ていたら恥ずかしくなるような演出があまりにも健全で、また、セリフが真っ直ぐすぎてすごく心に響いた。
asyoro.jpgそうなってくると、あーバラの花びら落ちたよ、この人死んじゃうのかなー、とか、観ながら次が手に取るようにわかってもじ~んとしてしまう、とにかく直球な作品だった。

こんな素晴らしいディレクターに出会えて、松山千春は幸せだ。
格好いいなぁー!と素直に喜んでいたら、エンドロールのあとで拍手がおきた。
私もつられて拍手した。
きっと千春ファンの人たちなんだろうけど、映画のあとで拍手を聞くなんて何十年ぶりだったから驚いた。
                 千春ファン、おそるべし!

しかし、つられてでも拍手させてしまうパワーはたしかにあったように思う。
音楽の力はやはりすごい。


あやうく千春ファンに取り込まれそうになったが、あくまで松山千春は「良いと思う歌もあるけど、ファンというほどではない」存在。
などと考えていたら、私がまだ20歳で東京貧乏生活をしていた頃、『夜のヒットスタジオ』に尾崎豊が出演したことを思い出した。
10代の教祖と崇められ、流行りに流行っていたのに、私も彼が歌う「ぬすんだバイクで走り出す~♪」な少女だったのに、まるで良いとは思えなかった尾崎豊。
真夜中に学校のガラスを割ってまわっても、そんなのダメじゃん。
ガラス割るだけでも迷惑なのに、誰も見てないとこでやるなんて、ますます甘えてる!と感じていた。


ozaki.jpgが、最初で最後の夜ヒットで彼が歌った『太陽の破片』には泣いた。
会いたくて会いたくて、それでも遠く離れているからすぐには会えない大切な人の顔と、そして歌のようにうまくいかない毎日への無力感と嫉妬が頭の中をぐるぐる回った。

しまった、尾崎になんか泣かされた・・・

聴いた時の気分だと判って後悔しても遅くて、もう私からは絶対に電話しない!と決めた電話番号を回していた。
可愛い思い出だ。 

04.10.16:49

妄想のはるか遠く

ayaseharuka.jpg『おっぱいバレー』。
『チェンジリング』以来、セントラルのラインナップで観たいなぁーと思った映画。
我が家から遠いし、料金高いので余程でなければ疎遠。

遠くても料金が高くても綾瀬はるかのおっぱいは私も見たい。
色白、たれ目、鼻筋通って、スタイルよし。
よく女性が
「胸だけ残してやせたいんですー」
と甘えたことを言うが、まさに『胸だけ残して』締まった体つき、はパーフェクト。
すごいです、確かに。
そして、好きです、綾瀬はるかが!

去年の「綾瀬はるかイヤー」で最初はイヤイヤながら観ていたが、観ているうちにやたらと可愛く思えてきた。
地味といえば地味、特徴ないといえばないし、だけどマックスファクターのCMを観る度に、あの色の白さと可愛い口元は気になる存在ではあった。
ボディコントロールのよさも魅力だった。
女座頭市を演じた『ICHI』は、殺陣をスローモーションにしてしまった編集側のミスだと思っている。
格好良かったのにもったいない。
とにかくもったいない映画だった、あれは。
作り手側が綾瀬はるかに対して「脱グラビアアイドル」できてないように見えた。
ちゃんと作れば香取慎吾なんかより、絶対時代劇としてセクシーになったのでは、と思う。

ayaseharu.jpgそんな綾瀬はるかの新作が『おっぱいバレー』。
雰囲気からして彼女にすごく合ってる感じ。
いかにも笑わそうな演出を感じない限り、脚本も岡田恵和だしちょっと期待してる。

4月18日です!