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  • 11/25/14:02

03.11.00:48

ヘブンズ・ドア~映画~

~ラストに触れます~

heavens.jpg雰囲気の良い映画だった。
主役のふたり、長瀬智也と福田麻由子がとても良かった。

長瀬智也の近頃の汚さぶりは残念に思っていたのに、この作品での彼は汚いけど可愛いかった。
汚いけど王子さまのようで、汚いけど笑顔全体が憎らしいほど愛おしかった。
きっとほんとうに良い人なんだろう。
この役を妻夫木なんかがやっていたら、本気で嫌味だったろうと思う。

福田麻由子は上手だ。
「下妻物語」でも、ライバル志田未来と共演していた「女王の教室」でも、彼女は良かった。
口元で演技できる人だ。
間違っても広末涼子のように肩をすぼめて照れ笑い、なんて品のないことはしないと思う、たぶん。

4567576c.jpeg映画を観ている間、あ、この場面はあの映画のシーンだ!と思うところが何箇所もあり、それがとてもさりげなかった。
さりげなさすぎて、ほんとにそうだろうか、たまたまじゃなかったのか、と思っていた。
家に帰って映画サークルのHPに感想を書いて、ネットで検索するまでこの作品がリメイクだということを知らなかった。
もとになった作品が様々な映画のシーンを引用しているらしい。
なるほど・・・

また、脇やエキストラ風の役回りに有名どころの俳優たちが出演しているのも面白かった。
画面の中でピントが合ってないような、通行人A・Bみたいな役。
今年はまだピン!とくる邦画に会ってなかったが、この作品は印象に残った。

ダメな長瀬だけど、少女に夕焼けが映る海を見せた。
私にはできなかった。
思い出して鼻がツンとした。
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03.01.17:34

きみの友だち~映画~

去年、大騒ぎしていたにも関わらずあまり感想を書いていなかった。
気持ちが入りすぎていて書けなかった、というのが本音である。
しかし去年は邦画が豊作で、素晴らしい作品が数多くあったにも関わらず、悪い作品ではないがアカデミー賞のために「おくりびと」が再評価されている現状に物申したくなった。


kiminotomodativr2.jpg足に障害を持つ恵美と、腎臓に病気を抱える由香。
小学5年生のふたりは、大縄跳び大会のグループ分けで「飛べないから」という理由で縄回しの係になる。
クラスの輪からハズされた形のふたりだったが、それはお互い運命と言ってもようような「友だち」との出会いだった。
二人はただ、自然にふたりだった。
歩く速さが似ている、それだけの理由で。
趣味が合うわけでもなく、考え方が似てるわけでもなく、ただ一緒にいたいからふたりでいた。

そんなふたりの周りにいる、たくさんの少年、少女。
彼らはそれぞれに友だちのことで傷つき、悩んでいる。
そんなとき、いつもぽつん、と二人でいる恵美と由香に尋ねる。
「友だち、いっぱいほしくないの?」
由香は
「私は恵美ちゃんといっぱい一緒にいたい」
と、答え、恵美は
「私は『みんな』なんて信じない。一生忘れない友だちがひとり、いればいい」
と言う。
そう言い切れるだけのふたりの結びつきを知ったとき、彼らは自分たちの弱さを知り、そして「友だち」の意味を考えるのだ。


映画ではかなりの長回しの手法が使われている。
それも、カメラは遠まきに出演者たちをとらえている。
演技しているのか、どのような表情をしているのかさえわからないほど。
セリフとセリフの間も、かなりある。
それがひどくもどかしいのだが、そこがこの作品の良さになっている。
なぜなら友だち同士の会話なんて、思ったことをそのままスラスラ話せるものではない。
ここでこう言いたいのにタイミングはずしちゃった・・・ああ、もっとちゃんと伝えたかった・・・
いつだってそんなことばかりではないか。

出演者たちを遠くからとらえるカメラも、つまりはそこにぽつん、と存在している彼らの小ささや、あまりにもありふれた日常、を表しているように思う。
最後の最後に大人になった恵美を高いところからとらえたカメラだけが、「もこもこ雲になった由香ちゃんからの視線」という意味を持っていたのではないか。

『当たり前すぎる。だけどわかる。とっても温かくて切ない気持ち』
この作品に流れているのはそんな思いだ。
ささやかすぎて、通りすぎてしまいそうな。
だけど、きっと誰もが本当は忘れてほしくない、気づいてほしい、と心から願っている思い。
ハッキリと口に出すのは照れるけど、だけどたまにはいいよね!と、全身でそう言ってるように見える。
ただしとても控え目に、もじもじしながら・・・・

出演者の石橋杏奈、北浦愛、吉高由里子もなんとはなしにいい。
男の子たちのエピソードが個人的には好きだった。
あの堤防に寝転がった3人の男の子たち、あのシーンの優しさは秀逸。

bakushi1.jpgいつかこの作品を目にする機会があれば是非、観てください。
廣木隆一監督は地味だけど秀作を撮る監督です。
埋もれさせるにはもったいなさすぎる作品でした。


ちなみにこれ←は廣木監督の撮ったドキュメンタリー。
読んで名の如く、SM撮影の縛師のお話だそうです・・・
観たい・・・・・



01.28.15:58

誰も守ってくれない~映画~

兄と、15歳の妹。
一戸建ての家に両親と住んでいる、ごく普通の家庭に突然「犯罪者の家族」というレッテルが貼られる。
何故、兄が犯罪を犯したのか?はほとんど語られない。
この作品は、犯罪被害者の家族と、容疑者の家族の物語だ。

dare.jpgどちらに対しても気の毒すぎて観ていられない気持ちになるが、これは私にも有り得る状況だ。
いきなり事務的に離婚届けと婚姻届を渡され(苗字で犯人の家族とわかるから)、子どもの就学免除手続きを書かされ、家中を捜索され、近所の目やマスコミの目にさらされ・・・・・
妹役の志田未来がほとんど笑わず、好奇の目にさらされる少女を演じている。
展開としてはもう少し彼女の気持ちの移り変わりがほしいところだが、ネット世代の少女らしく、友だちとの関係も濃いのか薄いのか、本人の感覚も現実を受け止めているのか判っていないのか、微妙な感じが「今」らしいと感じた。
また、ネットの書き込みについてだが、あの表現を大袈裟だよ、とは言えない。
あんな人たち本当にいるもの。

犯罪被害者家族の報われない思いは、柳葉敏郎に上手に演じさせていたと思う。
どんなに時が経とうとも、関係者から謝罪されようとも、失った大切なものは帰ってこない。
だから身近な者に怒りをぶつける。
ぶつけてぶつけて、いつか薄れたように感じても、記憶だけは残る。

同じように容疑者家族も苦しむ。
今までの何が悪かったのか?
自分はどうしてやれば良かったのか?
そしてこれから私たちはどうやって生きていけば良いのか?

それぞれが苦しい問いかけをしながら生きていく。
いつか答えは見つかるのだろうか。
いいや、決して見つからない。
なぜなら、皆、ひとり。
その人の苦しみは家族であっても理解はできない。
それでも心のどこかで許している。
ki.jpg家族だから。




木村佳乃ー!
出番は短いけど、美しいー!
あのとがった顎と鼻筋通って上向きの鼻がいい。
木村佳乃が精神科医なら、是非、私も通いたい・・・

01.04.08:32

K-20 怪人20面相伝~映画~

すごく期待しすぎた。
今まで観たアクション映画では「ダイハード」、最近だとピーター・ジャクソン版「キングコング」、邦画では「大誘拐」クラスの、観終わって劇場をあとにするときには「ああ~~~!面白かったねぇ!!!!」と、気持ちは前向き、話したくて話したくてたまらない!な雰囲気になれると思っていた。
が、、、全然なれなかった。

k-20.jpg私には日本語をしゃべる日本人の役の金城武に違和感がある、ということも一因だ。
建物をぴょんぴょん飛び越えるアクションも、マドンナのPVとダニエル・クレイグの007まではものすごく格好良いと感じたが、この作品では驚きもなく、おお♪あれかー、ぐらいの気持ちだった。
ずいぶん評判の良い作品なので、観終わってすぐの感想が「長かったね・・・」だった私と友人は、どこか気持ちに欠陥があるのかもしれない・・・とまで思った(~~;)

私と同じく乗れなかった、という人たちの感想を見てみると、脚本がヘタなのではないか?緩急のつけ方が悪いのではないか?という意見。
そのどちらにも賛成。
活劇なのに乗れない、ということは、アクションの見せ方よりも緩急のつけ方が悪いのだと思う。
時間が長い、と感じたのはそこに問題があるのでしょう。

また、お話としてすごく疑問に感じたのが、怪人20面相は義賊なのか?ということ。
ルパン三世やキャッツ・アイと同じく、彼はただの大泥棒だったはず(ここはあまり知らないので間違っていたらすみません)。
そこに意味をもたせてはいけません。
だいたい、みなしごたちのお世話するのに、何で泥棒したモノで「お世話」になりますか!嬉しくないよ、そんなのじゃあ。
「俺のやるべきことがわかった」って、アホか君は。
タイガーマスクもちびっこハウスの出だけれど、彼は自分の体で稼いだお金でちびっこ達に色んなものをおみやげに買って行くんですよ!
自分でも始めは「泥棒なんて!」と言っていたのに、それが単に20面相に利用されて辛い目に遭ったから、という理由だけでは頭が悪すぎる。
だから簡単に、やるべきことがわかった、なんて言えるのでしょう。
そこの話のもって行き方がスマートじゃない。

ルパン三世もキャッツ・アイも怪人20面相も、本来は荒唐無稽なのだから、意味を持たせてはダメだと思う。

それと確かに「カリオストロの城」に似ていた。
金城武と松たか子のエピソードはロマンティックではあるけれども、いかんせん明智小五郎との間で揺れる松たか子の気持ちが全然無いのが致命的。
そういうところは荒唐無稽じゃ困る。
それと仲村トオルは演出をもちょっと考えてほしかったー。もったいない。

高島礼子は良かった。
この方、器用ですね。

12.18.21:17

陰日向に咲く~映画~

『陰日向に咲く』
大嫌いな劇団ひとりが原作。
様々な人々の再生のお話、なのかなぁ・・・・

まず、セリフがかなり陳腐。
なんとなく言葉で感動させよう、という雰囲気があって、岡田準一くんなんかのセリフ、かなり不自然に聞こえた。
良かったのが平山あやと塚本高史。
アキバ系アイドルとオタクなおっかけ、なのだが、実は彼らには幼い頃の秘密があって、、、という間柄。
この二人はすごく良かった。
平山あやの最後の表情には、ちょっと泣きそうになった

私はこんなメジャーな作品に緒川たまきが出てるから観に行ったんです。
予告ではけっこう出番がありそうだったし・・・・・
がっ!
なんだったんだ・・・・・ありゃあ~
ほとんど死体の役。
昔ストリッパー、という役柄だったのだが、
「No more war!」と叫ぶ前衛的ストリッパー。
それは許せる。
しかし、しかし!
あとは布団で寝てるだけ、それも死体として

たまちゃん・・・・

『ナチュラル・ウーマン』、たまちゃんは良かったですよ、初々しいのに退廃的で。
これに限っていえば、嶋村かおりと脚本がダメダメで(原作者が脚本書いたのに!)作品はかなりトホホで、だいたい本田博太郎が出てる時点でトホホなんだけど、そーいや『陰日向に咲く』にも出てたわ、彼
『サムライ・フィクション』もビミョーだし。 

たまちゃん、貴女、読む才能はあるんだからもう少し動きの演技力がなんとかならんかなぁ・・・・・・
そしたら死体じゃないのに
演劇はけっこうやるんですが


ずーっと前にフジの深夜にやっていた、彼女の『文学ト云フ事』が観たいぴかぴか(新しい)
natural.jpg